第35話:佐織のシアトル留学と小旅行

文字数 2,879文字

 駅の脇にはバスターミナルがあり、シアトル方面やビクトリア行きバスチケットカウンターがある。また比較的大きなコインロッカーもATM「自動現金支払機」もバスターミナル入り口にあった。そのため、駅を出て、昼食を食べた。この駅の近くに、スカイトレイン「最新の市電」があり、それで市街地や観光名所のカナダプレイス等へ移動できと駅員が説明してくれた。

 駅を出て、カフェを探して、ハンバーガーと珈琲とサラダの簡単な昼食をとって、スカイトレインで予約したホテルに行き荷物を置いて観光名所のカナダプレイスへ向かった。カナダプレイスとは、バラード入江に突き出す、テントが連なったように見える独特な外観の建物は、船のマストと帆をイメージしたもの。1986年のバンクーバー万博で使われた。

 2015年には、カナダの大自然や都市の上の遊覧飛行を4D映像でバーチャル体験できるフライ・オーバー・カナダ周囲をぐるりと歩くことができる。しかし料金は、24カナダドルと3000円近く、高い。カナダの物価は、日本比べて、高いと感じられた。しかし、観光なので、もちろん利用し、カナダプレイスの先端から見るノース・バンクーバーやスタンレー・パークの美しい景色を堪能できた。

 その後、カナダプレイスからタクシーで7分くらいで、スタンレーパークへ行き、散策を楽しんで、17時近くなったので、ホテルに帰って、チェックインして、近くのレストランで夕食を食べて、ホテルに戻った。今日は長距離移動だったので、疲れていて、シャワーを浴びて、ビールを飲むと、まぶたがくっつき始め、21時過ぎには、眠りについた。

 翌朝、6時過ぎに起きて、朝食をとり、ホテルをチェックアウトした。その後、タクシーでエリザベス女王公園へ向かった。クイーン・エリザベスは現英国女王エリザベス2世の母親です。1939年に夫であるジョージ6世とバンクーバーを訪れて、それを記念した公園だそうです。公園には、既に、多くの人がピクニックに来ていました。蒸し暑くないので、本当に気持ちがよい。

 きれいに整備された公園で、家もあり、公園の一部はきれいな庭園になっている。昔は石切り場だった場所です。小高い丘に上がると、海抜152メートルあり、バンクーバー市内の最高地点で、遠くにダウンタウンが見える。クイーンエリザベス公園の中でも、特に観光客たちに人気なのがサンケンガーデンです。この庭園は、もともと石切り場だった窪地に作られました。春から秋にかけて美しい色とりどりの花が咲き乱れます。

 クイーンエリザベス公園を楽しんだ後、近くのバンデューセン植物園へ向かった。ここは、上野動物園の1.6倍ほどの面積で、かつては、プライベートのゴルフ場でした。1975年、カナダ木材業界の有力者で慈善家のバンデューセン氏からの寄付により、植物園として開園。2011年には玄関ホールを大改築し、大変美しく環境にやさしい建物に生まれ変わった。

 園内にはバラ園やヒースの丘、中世の城にあるようなラビリンス「迷路」、睡蓮「スイレン」の池などがあり、6月のキバナフジとシャクナゲ、秋の紅葉は見事。園内には6大陸から集めた7500種類もの植物が植えられており、遊歩道を一周すると世界中の植物を見られる。カラフルな花々が咲き競う花のエリアと、手入れされた大木が並ぶ庭のエリアなどテーマ別に分けられたエリアは55あり、湖や池の眺めも美しい。

 7時過ぎからクイーンエリザベス公園を散策して、その後、バンデューセン植物園を見学して11時過ぎとなり、お腹が空いてきたので、植物園を後にして、スカイトレインでバンクーバー・パシフィックセントラル駅へ行き、駅近くのカフェで昼食をとり、16時過ぎにシアトル行きの列車の乗車手続きを早めにして、列車の到着を待った。16時過ぎに列車が構内に入り、海側の座席に乗り込んだ。

 その後、公園の散歩で、疲れが出たので、電車のって、国境を越えると、うつらうつらして、そのうち、完全に寝てしまい、気持ちよいくらい熟睡した。起きて、食堂車で、珈琲を飲んで、しばらくすると、シアトル。キングストリート駅に20時に到着し、駅前から3人でタクシーに乗り、最初に、佐織のホストファミリーの家に着き、2人と別れた。そして、家に入り、夕食を食べ、シャワーを浴び床についた。

 翌朝、月曜日、シアトル留学、最後の週のとなり、朝7時半に家を出て、バスでワシントン大学へ行き、大学の授業に参加し、昼休み、イギリス人、ケート、デンマーク人のハンナと、今週の週末の旅行を計画した。すると、ケイトが、シアトルからカナダ・ビクトリアのブッチャードガーデン見学して、日帰りするツアーを見つけたと言い、パンフレットをみんなの前に見せた。

 それによると、シアトル港を7時半に出発して、高速フェリー・ビクトリア号で、カナダ・ビクトリア港に10時半に到着。約4時間、ブッチャードガーデンを見学して、午後15時15分、ビクトリア港を出発して、シアトル港に18時に帰って来るコースだった。それを見て、ハンナも佐織も完璧と言った。全部込みで価格も$200と高くないと言った。

 このツアーで行こうと言うことで意見が一致して、インターネットで予約する事にした。そうして、最終金曜日、午前中に、今回の留学の自分にとっての成果と、今後の活動について発表し、その後、質疑応答する事となった。佐織の番になって、私は、自然の美しい、シアトル、バンクーバーを観光して、多くの人達が、この素晴らしい自然を知ってもらいための助けがしたい。また、この自然を後世に残すための活動をしていきたいと話した。

 話を終えると、おおきな拍手がわいた。その後の質問で、ある男子学生から、具体的にツアーガイドになるのか、自然保護のための仕事をするのかと聞かれ、収入は、どれ位を希望してるのかとか、人生設計はと聞かれた。それに対して、今回が初めての留学なので、来年も米国西海岸、北部での4週間の留学をするつもりだと言い、それを経てから、具体的な目標を固めていくと答えた。

 先生からは、是非、自分の夢に向かって、努力しなさいと言い、来年、再びアメリカ留学する事は、きっと有意義なことになると思いますと言ってくれた。その後、ケイトの番になり、彼女は、アメリカで会社に勤めて、将来、起業したいと思っていると話、現在、そのビジネスについて勉強し、自分のビジョンを具体化すると話すと、おおきな拍手と、自分も考えていると言う人が多かった。

 ハンナは、デンマーク、北欧に、アメリカから来る観光客を案内する仕事に就きたいと言い、できたら高価だが、プライベートな旅、オーバーに言うと夢のような旅のプロデューサーになりたいと言った。具体的には富裕層のツアー、新婚旅行の企画などを考えていると真剣に話をしていたが、多くの男子、学生は、身振り手振りで話す、ハンナの大木が胸がゆれるたびに興奮してるようだった。
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