第38話:ボストンとシカゴへ小旅行

文字数 2,599文字

 翌、2014年8月3日、日曜日は、ボストン観光の起点になるのが、市内中心部にあるボストンコモン。1634年に設置された全米で最も古い公園で、現在もボストン市民の憩いの場であり、観光客のためのビジターセンターも設置されています。ここから北に向かって、チャールズタウンのバンカーヒルまで約4キロのフリーダムトレイルをたどっていくと、アメリカ独立の歴史にまつわる重要な16の観光地を巡ることができます。

 ボストンコモンの北側にあるマサチューセッツ州会議事堂。18世紀末に建築されたフェデラル様式の建物で、左右対称の優雅なデザインと金箔が貼られた屋根のドームが印象的です。ボストンを語るうえで欠かせない人物の一人がポール・リビア、独立戦争で活躍し愛国者の象徴ともされている人。レキシントン・コンコードの戦いで真夜中の伝令の役割を担ったことで、不朽の名声が与えられているのです。

 オールドノースチャーチを背景に馬にまたがるポール・リビアの像は、アメリカ人にとって必見の場所。ポール・リビアの家も、フリーダムトレイルの史跡の一つになっています。ボストンコモンの西に隣接しているのが、ボストン・パブリック・ガーデン。アメリカ史上初の公立植物園として1837年に建設された公園で、都会の中心部なのに豊かな緑や季節ごとに咲く花を愛でることができます。

 また公園を気ままに駆け回るリスたちの姿にも癒される。カモの親子の像も有名。いつも子供たちが子カモをなでたり親カモに乗っかったりして、写真を撮ってもらっている。ボストンの定番スイーツと言えばカンノーリ。イタリア系レストランが集まるノースエンドやクインシーマーケットなどで食べられる。注文したらその場でクッキー生地にリコッタチーズのクリームやチョコクリームを詰めてくれるお店が多い。

 今回、サクッとしたクッキーと甘さ控えめのクリームのコンビネーションのセット、ホストファミリーのお土産に、買っていった所、非常に喜んでもらい、日曜日の午後、ボストン市内観光を楽しんで帰って来た。翌、8月4日、月曜から、クラス分けされた教室で、勉強が始まった。ここは、留学前に、日本で英語の能力テストをAクラスの評価を受けた者しか参加できなかった。

 そのためか、英語の語学留学っだけと言うのではなく、英語を使って大学履修レベルの授業を行った。もちろん、それが気に入って、佐織は参加したので、良かったのだが、中には、無理して参加した、韓国、中国の学生もいるようで、レベルが低いと思われた学生は、居残りして英語特訓を受ける生徒も散見された。幸い、佐織の教室には、そう言う学生は、おらず順調にスケジュールをこなしていった。

 そして金曜が終わり、8月9日土曜を迎え、朝6時半に、ボストン空港のデルタ航空の登場口に集合し、時間通りに、ケイトが来た。搭乗手続きを終えて、空港のカフェで朝食をとって、9時発のシカゴ行きの飛行機に乗り込んだ。シカゴまで、3時間で到着し、11時過ぎにシカゴ空港に着いた。そこから、タクシーで予約したホテルに行き、タクシーを待たせて、ホテルに荷物を置いてからシカゴ美術館に向かった。

 シカゴ美術館は4つ建物からなる。2階の正面奥にある、ヨーロッパ印象派のギャラリーが、よく知られている。有名な印象派、ポスト印象はの作品がふんだんに展示されていて、見応えがある。ルノアールの「フェルナンド・サーカスの少女曲芸師達「トゥー・サーカス・ガール」、2人姉妹テラスにて「トゥー・シスターズ・オン・ザ・テラス」も素敵だ。

 フランスの代表的印象画家、クロード・モネの作品もいろいろある。麦わら「ハイスタクス」の作品は、1つの場所で、違う季節の違う時間と天候で描いたシリーズになっていて、一同に、ずらっと展示されていた。その他、セザンヌの名画、ドガのバレリーナの作品、ゴッホの自画像、ゴーギャンのタヒチでの絵、マティス、モジリアーニ、サルバトール・ダリなど学校の習う世界的な名画ばかり展示してあった。

 次に向かった新館の2階には、コンテンポラリーアートのギュラリーで、アンディ・ウオーホールなどコンテンポラリーアートの中でも有名なアーティストの作品がが多数、展示してある。1階に下ると、モダン・ウイングから本館に向かう途中、かいろうになっているマキロック・コートと言うエリアには、古代ギリシャ、ローマ、ビザンティンの遺跡が展示されていた。

 そこを抜けるとアメリカン美術が歴史順に展示されているライス・ビルディングへと続く。その他にも19世紀前のヨーロッパアートや日本のアート、アジア、イスラム、アフリカの歴史的遺品、フランク・ロイド・ライトやミース・ファン・デルローエなどの建築に関する資料も数多く展示されていた。じっくり見て、終わる頃には、18時を過ぎて、疲れた。そこで、美術館のカフェで、夕食をとって、ホテルに帰って、シャワーを浴びて床についた。

 翌日、日曜は、ミレニムパークへ出かけた。ここは、シカゴの中心にある緑豊かな公園で、無料で、面白いアートを楽しめる所。シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに続き3番目の大都会。別名、ウインディー・シティとも呼ばれるほど、風が吹いたり、天気が急変するようだ。シカゴと行ったら象徴的なのが、「クラウド・ゲート」。その形からビーン「豆」と呼ばれているミラニアム・パークのアートの1つ。

 また、面白い顔の噴水を楽しめる・「クラウン・ファウンテン」も見書で、晴れている日の景色は、キラキラと、まぶしい位に美しい。人の顔が巨大スクリーンに映っていると思ったら、表情がころころと変わり、しまいにはビューと口から水が出て来た。ミレニアム・パ-クは、美しい緑とピンクのコントラストの可愛らしいチューリップとアートに、あふれる楽しい場所だった。

 シカゴ・リバークルーズでシカゴ建築ツアーに出かけた。美しい現代建築の高層ビル群を楽しめる。このシカゴ建築ツアークルーズは、「シカゴ・アキテクチャー・ファウンデーション」のガイドさんによる詳しい話が聞ける。シカゴに誕生した近代高層ビル建築のいろんなスタイルの高層ビルを解説を聞きながら、見学する事ができる。ミシガン通りとシカゴ川が交差する所が出発点となっている。
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