第12話:格安木造住宅で建築と秋旅行

文字数 2,924文字

 翌週の土曜の午後、14時に約束してMS工務店の清水社長が、母、北川米子の家に来ると、大きな敷地ですねと言い、120坪位ですかと聞くと130坪ですと答えた。これだけあれば、今のお住まいに住んだまま、空いた敷地に新しい家を作り、その後、古い家を壊すことができますよと教えてくれた。建築費の見積もりを出すには、電気、上下水道の状況を調べる必要がありますと言われ、母が了解しましたと答えた。

 すると、翌日から、母の家の電気、上下水道の状況を調べに来て、1日かがりで調べ上げた。そして、電気は問題ありませんと言い、上下水道の管を取り替えた方が、安心して、長期間使えますよと言った。いくらかかるの聞くと、水道工事屋に聞かないと詳しい金額は出せませんが、100万円まではしませんと言った。古家の取り壊し費用はと、母が聞くと、木造だから、安く済みますよといった。

 我が社の家を建てるという条件であれば、オマケして100万円で取り壊しと整地までして上げましょうと言ってくれた。アスファルトの駐車場も、たいした金額にはなりませんから、ご安心下さいと言った。これを聞いて、母が、北川天一に、どうだい、MS工務店に頼まないかと聞くので、地元の工務店だし、アフターケアもしてくれるでしょうと聞くと、もちろんですと社長が笑顔で答えた。

 それを聞いて、天一が、お願いしますと言い、詳しい見積書と建築工事の日程表も書いて、渡して下さいとお願いした。数日後、詳しい見積書と建築工事の日程表をMS工務店の社長自ら、持ってきてくれた。そして、現在の展示場にあるエアコン、大型冷蔵庫、大型洗濯機、コンロ、風呂をおつけしますと言い、最高級の仕様で古家の解体工事、駐車場の整備も入れて合計3800万円でお受けしますと言った。

 それを聞いて、北川天一が、奥さんと話して、了解しましたと答えた。その代わり、展示場の備品を新しく入れるので、お金が必要なので、支払いを早くして欲しいと本音を言ったので、了解しました。今日中に、社長の指定する銀行口座に入金しますと言うと、ありがとございますと、頭を下げた、数日後、入金のお礼の記してして、中元に使うカニ缶詰の詰め合わせセットを持参した。

 地鎮祭を5月14日に、地鎮祭を行いたいと電話が入り、了解しましたと、北川天一が答えた。そして、当日神主さんが来て、型どおりの地鎮祭を執り行った。その後、現在住んでいる家の南側の納屋を壊して、整地を始めた。その場所に、新しい総2階建て大きなの家をたてる事になった。工事の予定表には5月17日から、工事を開始して、9月末迄に完成させ予定と書いてあった。

 5月17日は、あまりホコリが立たないように、納屋に水をかきながら1時間ほどで納屋を壊し、残骸をトラックに積み込んで、運んで基地、整地を開始した。その後、上下水道の管を新しいものに替える工事を始めた。そして整地などは数日で終わり、建築が始まった。そして、6月が過ぎ、7月になると、骨組が出来上がった。この年は、大きな台風の直撃はなく、工事が順調に進んだ。

 8月になると、新しい家の全景が見えて来た。お盆が過ぎ、9月を迎えると、今度は、家の外構工事と駐車場の工事が始まった。そして9月28日に完成した。そして、橫浜市営団地から引っ越して、天一が、新しく5人乗りのクラウンも購入した。母の和室は1階にして、2階に8畳の4室に、夫婦の寝室と、2人の子供のベッドと机の入った部屋2つと、2階にもリビングを作って、テレビを見られるようにした。

 子供達も一緒に引越したが、同じ小学校の学区なので、今迄どおり、同じ学校に通えた。最初、家の大きさに戸惑っていたが慣れると天井が高いとか、2階からの景色が良いとか言って、喜んでくれた。お兄ちゃんは、1人部屋にベッドと机をおいて、楽しんでいた。そして誰にも邪魔されないで、好きな本を読んだり、宿題をしたり、勉強したりして、1人部屋って良いねと話していた。

 一方の長女の佐織は、1人部屋は寂しいから、まだ、お母さんと一緒が良いと言った。そのため、リビングの大きなテーブルで宿題したりして、わからないところを母に聞いていた。また、母の作るおやつを楽しみにしていた。好きなお絵かきをしたり、勉強してわからない時には、母に教えてもらったり、まだ、甘えんぼさんだった。そして、お風呂も、おい母さんと一緒に入っていた。

 今年は、旅行にも出かけようと言い、10月20日に、富士五湖と箱根に2泊3日の旅行に出かけた。富士高原をドライブしていると標高の高いところでは紅葉が始まり、赤い紅葉、イチョウがとてもきれいだった。最初の日は、早朝6時に橫浜の家を出て16号線を八王子方面に向かい、相模原を左折して、道志村を抜けて、山中湖から北上して、本栖湖へ行き、周りを散策した。

 続いて、精進湖、西湖、のほとりで泊まり、周辺を見学し、河口湖も見学した。その後、富士吉田の名物、あつあつの吉田うどんを食べて、冷えた体を温めた。そして、日が落ちる前に山中湖の温泉ホテルに入り、ゆっくりと温泉につかると、16時過ぎていて、1人で運転してきた父と高齢のおばあちゃんは、少しの間、昼寝していた。18時半にホテルのレストランへ行き、バイキング料理を食べた。

 子供達は、初めてだったので、多くの種類に料理を見て、興奮したが、父が、自分で欲しい物を決めて、皿に取ってくんだよと教えた。すると、初男は、肉、焼きそば、あじフライ、プリンを取ってきた。佐織は、母と一緒に行って、欲しい物を言って、皿にのせてもらっていた。父とおあばあちゃんは、お寿司を1皿取って、サラダ、肉、焼き魚を取ってきて食べ始めた。

 食べ終わると、大人達は、デザートのショートケーキやジェラードと珈琲、紅茶を持ってきた。子供達はコーラとジュースとアイスクリームを取ってきた。食べ終わると、部屋に帰って、子供達はテレビを見て、今日、歩き回ったので疲れたの21時には、床についた。すると、大人達は、ビールを飲んで、今日、見学してきたところの話や多くの湖の話、富士山の事、吉田うどんの話などをして23時頃に眠りについた。

 翌朝7時には、起きだして、部屋の窓から、荘厳な富士山の絶景をみて、佐織と母は、きれいねと言い、初男は、でっけえとわらった。父と、おばあちゃんは、ホテルを出て、富士山を見てくるといって出たが、直ぐに戻って来て、富士山はきれいだが、寒いと言い、温泉に入ってくると言うと、みんなで温泉に行き、8時過ぎに朝食会場に行くと、日本料理と洋風料理の2種類が用意されていた。

 すると、全員が、和食を選んで、持ってきた。食後、珈琲、紅茶、ホットミルクとココア、日本茶が用意されていた。子供達は、珍しいと見えて、ホットミルクとココアを持ってきた。しかし、食べ付けてないので、半分以上残した。そこで、もったいないと言い、おばあちゃんが残ったココアを飲み、父がホットミルクを飲んた。地元の牛乳、美味しいと言うと母も半分もらい、ほんと、美味しいと、うなづいた。
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