第25話:トロント留学でナイアガラ滝見物

文字数 2,650文字

 やがて、トロントの大学夏季4週間留学に出かける年となった。初男は、英語の能力もついていたので、一番レベルの高い、ユニバーシティ・セミナーで午前中に、北米の大学または大学院で必要になるクリティカルリーディング、プレゼンテーション、セミナーディスカッション、ノートのとり方、リサーチスキルを学びはじめる。午後は、トロント大学での授業を体験できるコースを選んだ。

 今年の夏は「コンテンポラリー イシュー アンド ポピュラー カルチャー」「現代の問題と大衆文化」について講義や討論を行う予定になっている。ナイアガラの滝、フレンチカナダツアー、平日の夕方と週末に活動が企画されている。アクティビティは、オプションになり、興味のあるものだけに参加することができる。CNタワーや美術館、水族館などトロント市内の観光名所へめぐり。

 メジャーリーグ観戦などのほか、ボートクルーズやシネマナイト、カラオケなどのイベントが日替わりで組まれている。初男は、その中で、初日に予定されるナイアガラ滝の見物とトロント名所巡りだけ参加し、土日の休みは、1週目、ニューヨーク、2週目、ボストン、3週目、ワシントンへの小旅行は考えている。やがて、初男がトロントの大学の夏季4週間短期留学に、7月29日に出かけることになった。

 トロントは、カナダ東海岸で直行便はなく、ロサンゼルスで乗り継ぎと言うフライトを予約したようだ。やがて、出発の日となり、新しく買った、レクサスに家族4人が乗った。昼過ぎに、橫浜の家を出て、首都高速湾岸線で千葉経由、成田へ14時過ぎに着いき、その後、初男と別れた。そして、出発口から入り、搭乗手続きを取って、17時発の飛行機で飛び立った。

 ロサンゼルス経由でトロントに21時半頃に到着予定となっていた。翌々日の朝11時に北川天一へメールが入り、現在、21時だと連絡してきて、スカイプつないで良いかと書いてあったの待ってると答えた。すると、少しして、スカイプがつながり、初男の声が聞こえた。今回のフライトは、とにかく遠く、時間がかかったと伝えた。トロントも北に位置して、涼しいと言い、バンクーバーよりも都会的な感じがすると言い、多くの人種がいると、感想を述べた。今回の留学では、ニューヨークとボストンとワシントンへ週末、小旅行、するつもりだと楽しげに話し、英語を話すのも慣れたので、物怖じせずに話せる気がすると語った。

 明日、クラスのみんなと懇親をかねて、ナイアガラの滝見学に行くことになっていると言った。10分程、話しして、話を終えると聞いていた、母と祖母が、体に気をつけて元気でねと言い、スカイプ電話を切った。翌日、8時半に学校へ行くとバスが来ていて、留学生40人が乗り込んで、出発し10時にナイアガラ・フォールズに到着した。ナイアガラ・フォールズには、3つの滝がある。

 アメリカ側の落差56メートル、幅675メートルのアメリカ滝と幅15メートルのブライダルベール滝、もう一つ、アメリカ側の滝より幅が広いカナダ側のホースシューフォールズと呼ばれる落差56メートル、幅675メートルの3つの滝からなっている。濡れても良いから滝の裏側を見たい人と先生が聞くと、初男を含め14人が手を上げた。滝の裏から見るツアーは、「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ」呼ばれている。

 このツアーは、テーブルロックセンターの専用エレベーターを使用し50メートル降りていくと2つのトンネルがあり、見どころとなっている「ナイアガラの滝」のカナダ滝の裏側が観察できる。またベストシーズンである夏の間は豪快に落ちる滝の水しぶきが上がる中、バルコニーの様な場所に出て滝を見上げられる。見どころ一杯の「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ」のアトラクションは12月25日以外は1年を通して行われる。

 しかし、夏の方が水量が多く、ベストシーズンと言われているアトラクション。雨合羽を着用するが大分濡れた。それでも、夏で寒くなく、タオルで濡れたところを、しっかりふいて、上に1枚、薄い上着を羽織った。その後、豪快なナイアガラの滝をゆっくり食事を楽しみながら上から眺められるカナダ側の展望台「スカイロンタワー」へ向かった。

 カナダ側の「スカイロンタワー」は「ナイアガラの滝」から775フィート「約236メートル」の高さにありアメリカ側の2つの滝と1番大きなホースシューフォールズの絶景を眺められる。ホースシューとは英語で馬のヒヅメに付ける鉄製の物の事で、フォールズは滝。滝の形がホースシューに似てるのでホースシューフォールズと言われている。

 ホースシューフォールズは他の2つのアメリカ側の滝よりも広大で見応えがあるが、その全景を見る事が難しいアメリカ側と異なり、カナダ側からは「ナイアガラの滝」の全景を見る事が出来るので、「ナイアガラの滝」に観光は、カナダ側から見た方がいいと言われてる。その「スカイロンタワー」のレストランの1つは「リボルビング・ダイニング・ルーム・レストラン」でランチメニューを楽しんだ。

 13時半にレストランを出て、15時過ぎに学校に戻り、留学生同士が、自己紹介をして、自分が学びたいこと。期待してることなどを発表し、質疑応答をして17時に授業を終了して、家に帰った。その晩、父にスカイプ電話で、ナイアガラの滝見学の様子を撮って来た写真を見せながら話をした。すると、今度の留学先は、粋なことをしてくれる事路だねと述べた。

 女性達は、写真を見て、すごい豪快ねと言い、機会があったら、行ってみたいねと話していた。10分くらい話して、終了し、ベッドに入った。その週の土、日にニューヨークへ小旅行計画した。前日、8月3日、金曜日のうちにタクシーを朝4時10分に予約した。土曜日の4時に起き、リビングでタクシーを待ち、乗り込んで、4時半に空港に入り、搭乗口へ行き、手続きを済ました。

 その後、6時半の飛行機に乗り込み、ニューヨーク・ラガーディア空港に8時半に到着した。空港で朝食をとり、自由の女神を見たいのでフェリーの予約のしたいので教えてと言うと、まだ、空いてるからとてやると言い、レジの後ろのパソコンを打って、Eチケットを予約してくれ、台座に入れるようにしておいたと告げたのでお礼を言って、チップですと2ドル渡した。すると、その黒人さんが笑いなら、楽しんで来いよ言ってくれた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み