第28話:留学時ボストン小旅行

文字数 2,660文字

 2週目の土曜日、朝6時に起きて、前もって購入した8時発ボストン行きのチケットとボストン・シティパスを取り、トロント空港へ行き、ボストン行きの登場口で手続きを取った。クラスの仲間3人と計4人で一緒に出かけた。その後、近くのカフェで朝食をとり搭乗開始となり、搭乗し飛び立った。約1時間半後の9時半にボストンのジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港へ到着した。

 空港内の観光案内所でボストン・シティパスの引換券で、シティパスを受け取った。その後空港を出て、タクシーでボストン美術館に向かった。ボストン美術館は、ニューヨークのメトロポリタン美術館と同じ年1870年に設立され2010年に改修された。ここには、日本アートのコレクションも有名。この美術館の見所は20世紀までのアメリカンアートとヨーロッパ印象派、ポスト印象派が充実している。

 エジプトの関する展示、また、日本美術を世界に広めたフェロノサや岡倉天心がボストン美術館のアジアアート部門のキュレーター「収集・管理・鑑定管理者」になっていたため日本アートのコレクションが充実している。最初に、アメリカンウイングへ行き、1,2階のアメリカ独立後、20世紀までのアートを見た。その後、3階に上がると、アメリカのアーバンアトーで、興味が薄かった。

 そこで、ヨーロピアン・アートのコーナへ移動した。ヨーロッパ絵画の人気の高い、16世紀、17世紀のエル・グレコ。ベラスケス、レンブラント、ドガ、ゴーギャンの作品を見て回った。中には、見たことのあるミレーの絵、ドガのバレリーナ、ゴーギャンのタヒチでの生活現地の人々を描いた作品が目をひいた。その後、エジプト・アートのセクションへ行った。

 そこへ行くと、印象に残るミイラの仮面、エジプトの壁画アート、エジプトの壺などが修復のおかげで、他では見られないほど美しい状態で展示されていた。最後に日本アートのセクションへ行くと、快慶の弥勒菩薩像、仏像、鎧、兜、甲冑、日本刀、お茶道具、お面、美しい着物が、非常に美しい状態で保存、展示されていた。また、ボストン美術館は、葛飾北斎能生清恵を多数所蔵していることでも有名。

 富岳三十六景の1つ、大波が印象手金「神奈川沖浪裏」など数多くの浮世絵を所有している。その他、ここには、岡倉天心に、ちなんで名付けられた「テンシンーエン」と呼ばれる日本庭園がある。その他には、ドーム部分に描かれているサージェント作の天井画も素晴らしい。それに、廊下の天井にも素敵な天井が数点あった。そのほかには、きれいな個性的な形をしたガラスの器にも感動した。

 見学を終えると、13時過ぎに、美術館を後にして、レストランでボストン発祥の料理・クラムチャウダーと昼食を食べた。その後、MIT「マサチューセッツ工科大学」と「ハーバード大学」見学を考えた。MITの方が近いのでタクシーで10分で到着した。MITは、工学系分野で世界最高の頭脳が集まる大学として知られている。設立は1865年で、工学系の大学としては極めて歴史の長い大学。

 ハーバード大とは近隣にありますので、お互いにやや意識しあっているようです。というより、ハーバード大側は近くにあるし仲良くしようねくらいの意識。その後、近くにあるハーバード大学へ向かった。ハーバードは、ボストンの、チャールズ川を挟んだ対岸、ケンブリッジという街にある私立大学。ケンブリッジというとイギリスにも同名の地があり、そちらにはケンブリッジ大学というこれまた名門大学があります。

 しかし、アメリカのケンブリッジは植民地時代にイギリスのケンブリッジを模して作られたと思われる文教地区と言うだけでイギリスのケンブリッジ大学とは全く関係ないようだ。ハーバード大学は、アメリカで最も古い大学。イギリスの植民地だった時代、1636年に創設。現在は総合大学。文系から理系まで、278もの専攻があるそうです。そして何と言っても、アメリカ最高峰の大学として有名。

 いくら奨学金制度が充実しているアメリカとは言え、ハーバードの場合は基本となる授業料が極めて高く、高校課程までの経路もお金持ちでないと入れないようです。アメリカの最高学府であるという自負から、堂々とした雰囲気の学生が多かった。キャンパスは現代的な建物が多く、特徴はないが、キャンパス内を歩く学生や研究者の雰囲気がハーバードとは全く違いますので、それを感じるだけでも楽しいと聞いていた。

 このツアーの参加者4人共、大学の雰囲気を味わいたいと思った。そして、キャンパス内をじっくりと、その雰囲気を楽しみながら散策した。 ハーバード大学を出ると17時過ぎとなっていて、タクシーで、港の近くのヤンキー・ロブスター・フィッシュマーケットへ行き、ロブスターロールとフィッシュ・アンド・チップスとビールを頼んで、お腹いっぱい食べて、タクシーでホテルに帰ると19時、近くになっていた。

 初男は、翌朝7半時に起きて、帰り支度をまとめ、ホテルのカフェで朝食をとって、9時にホテルフロント集合した。そこからタクシーで10分のボストン科学博物館に行った。
10時前に、以前購入したボストン・シティ・パスで館内に入ると、とにかく広い場所に大久の展示物が整然と展示されていた。2階・3月が展示スペースになっていて、下には、フォームラーカーの展示物、天井には宇宙船がぶら下がっていた。どれも原寸大であり、展示されている恐竜も原寸のため大きく迫力があった。例えば、竜巻のモデルでは、他の科学館でも時々見かけますね.触れるようになっていた。

 そのため空気の流れを実感できる。家が壊れるとか車が吹き飛ばされるというような力は感じられませんが渦を巻いている様子が間近で見られて興味深い。また、電気に関する展示室では、静電気発生装置を使った雷実験が名物だと聞いた。電気関連のライブショーに使われている静電気発生装置「バンデグラフ」はマサチューセッツ工科大学から寄進されたものとのことです。

 それにナノテクコーナーでも周辺の大学を退職した研究者や技術者が電子顕微鏡を使って様々な展示や解説を行っているそうです。ボストン科学館はそういった周辺大学からの強力なサポートに支えられ,常に刺激的な展示物を生み出し続けることで人々を魅了している。ボストン科学館は科学館の本家を自負しているだけのことはあり科学教育にも力を入れています。
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