第32話:初男の就職活動

文字数 3,234文字

 日本に戻ってきた、初男を祖母の北川米子がじぶんの部屋の呼んだ。そして初男の父の出生の秘密をゆっくりと話した。米子が、昔、東北では食べていけないとわかり橫浜に出て来た。そして、大きな商店で働いたとき20歳以上年上の店の主人が、ある夜、布団の中に入ってきて襲われた。

 それが、数回続き、ある日、子供を身ごもった。それが、お父さんだったと静かに告げた。給料1年分の手切れ金と子供の養育費として月3万円を要求し、店をやめて、市営住宅の小さな家を借りて、乳飲み子を育てた。その後、その男は、仕事が成功し、政治家と癒着した。

 それで、湿地だった新横浜に新幹線の駅ができると知ると、貧乏百姓から安い金で、新横浜駅の近くの田畑を買いあさった。その情報を掴んで、再度、その男を呼び出して、100万円を出させた。その後は、自分の家の近くの小さな商店の店番をして生計を立てたと話した。

 それを聞いて、初男は、話を聞き始めた頃、あっけにとられていたが、話がわかってくると、唇をかみしめ、目に涙をため、声を出さずに、涙を流した。そして、話を全部聞いて、俺、一生懸命勉強して、金稼いで、おばあちゃんを世界旅行に連れてってやると宣言した。

 それを聞いて、おばあちゃんも初男を抱きしめて、本当に良い子に育ってくれたねと言い、頭を何回もなでてくれた。最後に、この話は、他の人にしゃべっちゃ駄目。2人岳の秘密にしておいてねと言うので、わかったと、うなづいた。

 その後、就職口をどこにするか考えて、企業のパンフレットを集めていた。すると、インターネットバンクで、一躍、有名になったソニーバンクとセブンイレブンにあるセブン銀行やSBI銀行、楽天銀行、イオン銀行などインターネット銀行に注目した。その他、インターネット証券会社のSBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券などにも興味を持った。

 その頃、妹の佐織も、大学受験のラストスパートをしていた。やがて2012年が終わり、2013年、佐織の大学受験の年となった。佐織は、1月に橫浜国立大学、経済学部の受験書を手に入れ、2月に受験した。そして合格を勝ち取った。合格発表には両親がついていったが、母が、最初に佐織の受験番号を発見して、受かったよと言うと、母に抱き付き、泣いた。そして4月から兄と一緒に大学へ出かけて行った。

 来年の春休み、夏休み、企業訪問をして見ることにした。その後、再度、インターネット銀行とインターネット証券会社についての情報をインターネットで調査したところ、証券会社の取り扱う商品が多岐にわたることと、もし投資で損失を出した場合のことを考えると、インターネット銀行の方が安心だと思うようになった。

 2012年も秋から冬へ移り、12月となり、クリスマスパーティーで、インターネット銀行に興味を持って、そこに入社したいと、両親に伝えると、自分の思うとおり、挑戦してみたら良いと言われ。自分の決心が固まった。そして、2013年を迎え、初詣でに行ったとき、自分の希望する企業への内定が取れますようにと願った。

 やがて暖かくなり2013年4月、3年生になり、企業訪問の予定をたてた。最初にセブン銀行を訪問の予約を取り出かけた。セブン銀行本社に行くと、セブン銀行で、我が社の主な収益源は、セブン&アイのグループ各店舗に設置した現金自動預け払い機「ATM」により、提携先金融機関や利用者から得られる利用手数料である。

 また、セブン&アイ・ホールディング.を始めとする事業者と個人から受け入れた自社預金は、国債・政府保証債など信用リスクの低い商品に限定して運用する。我が社は、ATMによる決済「現金出納サービス」専業銀行という新しいビジネスモデルといえると説明を受けた。2001年の設立。その後急速に事業は成長し、ATM設置数、預金残高、預金残高口座数ともに毎年増加させている。

 現在のサービスはATM、口座、有人店舗と3つに分かれ、個人だけでなく法人向けのサービスも拡大させている。金融庁の分類では、「新たな形態の銀行等」として新規参入銀行として位置付けらた。全国銀行協会では一般銀行と同じく、正会員となっる。2002年以降、提携金融機関や機関投資家などを相手とした第三者割当増資を行い、2008年2月ジャスダックへ上場、2011年12月、東証1部にも重複上場した。セブン&アイ・HDが株式の47.78%を保有。

 2008年「平成20年」より、セブン銀行口座と電子マネーNANACOの両方を持つ顧客向けに、セブン銀行のインターネットバンキングまたはモバイルバンキングからNANACO番号を登録すると、クレジットカードや収納代行による口座振替、振込などのセブン銀行取引に応じてNANACOポイントが付与されるセブン銀行ポイントサービスを提供している。

 セブン銀行は、便利で需要はありそうえで、セブンイレブンが親会社に着いているので、健全性も高いと感じた。欠点としては、若い年齢での給料が比較的少ないことで、良い点は、有給休暇の取りやすさと残業時間が少ないことだった。ソニーバンクの情報を調べると、遊休休暇の消化率か今ひとつであったが、社員同士のコミニュケーションが取れ、雰囲気が良いようだ。

 その他、SBI銀行、イオン銀行、楽天銀行も訪問したが、今ひとつだった。そこで、ソニーバンクとセブン銀行のどちらかに決めたいと考えた。そのために、大学3年生の春休みにセブン銀行で「インターンシップ」を受けて、夏休みにソニーバンクで受けようと考えた。ちなみに、「インターンシップ」とは、就職活動前の学生が仕事を企業で実際に経験すること。

 1月7日に、早速、セブン銀行とソニーバンクをたずねて、2013年2月18日から3月1日までの10日間、セブン銀行で「インターンシップ」を受け、7月29日から8月9日間、ソニー銀行で「インターンシップ」を受ける事を会社の人事部の人と話して了解してもらった。やがて、2月18日にセブン銀行の人事部に行くと、セブン銀行のATMの点検に行くように言われ、担当者とついていった。

 それが3日間、続き、その次に、セブン銀行の収益構造について、3日間の研修を受けた。その他、3日間は、実際に、若手社員と同じ仕事をした。最終日に、人事部の社員とセブン銀行の「インターンシップ」を終えての面接をする事になった。その席で、収益構造がはっきりしていて、その基盤が盤石である優秀な会社だと感じたと話した。すると、それを理解してくれば宜しいと言ってくれた。

 その後、通常の大学での授業と家庭教師のアルバイトに戻り、忙しい日々を過ごした。5月の連休も家庭教師でしっかり稼いだ。そしてゴールデンウイークが終わった2013年5月8日、以前購入した、クリエイトSD株が上昇し、朝、気配値が4485円となったので、全株、1000株、パソコンを使い、成行売りをした。すると、直ぐ4485円でに売れた。そして、税引き後利益が384万円となり投資口座残金が410万円となった。

 その後、梅雨になり、空けて7月から暑い夏となり、7月29日を迎えた。その日、9時までにソニーバンクの人事部に行き、「インターンシップ」について話を聞いた。内容は、インターネットを使った外貨投資についてと、外貨預金の方法などだった。

 そして、仕事の内容のパンフレットを2日間勉強しと言われ、電話での応答の方法を模擬テストをして練習した。3日目から、ソニーバンクのお客様相談室にかかってくる電話に対しての応対をする仕事を命じられた。最初の挨拶はできたが、ソニーバンクの外貨投資のメリットはと聞かれ、資料を開きながら説明した。との次に外貨定期預金の金利が高いのはなぜと聞かれ、先輩の交代した。
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