第39話:シカゴとNYの小旅行

文字数 2,592文字

 1924年に完成したリングレー・ビルと2009年にできたシカゴで2番目に高いビル・トランプタワーが目をひく。建築とは関係ないが、シカゴ川のエピソードも面白かった。街が発展し人口が増え、川が汚染され、その汚水がミシガン湖に流入した。元々、ミシガン湖の水がシカゴの水源だったので、なんと、シカゴ川の流れを逆流させたそうです。

 1900年からミシガン湖の水は内陸の方へ流れるようになり、最終的にミシシッピ川を経由してメキシコ湾へ流れるようになった。川の流れを逆流させるという大胆な発想は、いかにもアメリカ的である。しかし、ミズーリ州に、汚水が流れるようになったミズーリ州でも裁判所に、この件を訴えたが、敗訴したそうです。

 このクルーズは90分で、ウェアハウスタイプ、ヨーロッパ風・ヒストリック・リバイバル洋式、アールデコ、ミッドセンチュリーモダン、ポストモダン、コンテンポラリーとシカゴ高層建築の歴史を堪能できる。シカゴで、なぜ、高層建築が有名なのかと言うと、シカゴでは、昔から頑丈な鉄鋼の生産地として有名であり、その鉄鋼をふんだんに使って、高層建築が作られるからだ。

 その後、シカゴ・フィールドミュージアム・シカゴへ向かった。ここは、主演。ベン・スティラでアメリでは、2006年に1作目、2009年には、続編「ナイトミュージアムⅡ」、2014年には最終章にあたる「ナイト・ミュージアム・エジプト王の秘密」の3作品が有名で、日本でも人気作品となり、佐織も映画館やテレビでなんか見も見た作品。

 その舞台が、ここ、シカゴ・フィールド・ミュージアムであったのだ。シカゴ・フィールド・ミュージアムの館内入ると、最初に、ここのマスコット的な存在の恐竜のティラノサウルスだ。その他、恐竜の苛政、エジプトのミイラなど、膨大な展示品を誇る、世界トップレベルの自然秘博物館。

 シカゴでデパート経営で巨万の富を築いたマーシャル・フィールドんも巨額の寄付に、ちなんで、フィールド・ミュージアムと言う名前になった。1階フロアに入ると、ティラノサウルス、マンモスが迎えてくれる。その他カナダ、ブリティシュ・コロンビアからの巨大なトーテムポールも立っている。

 ここの一番人気は、地球の進化を展示した「エボルビング・プラネット」。地球誕生から、生命の誕生と進化の様子がわかりやすく紹介してある。メインの恐竜ホールには、首長恐竜やトリケラトプスなど多くの恐竜が再現されていた。中国展が有名で、中国の起源、統一に至る過程、宗教、慣習、戦の歴史など、古代から中国を様々な資料を使い展示している。

 世界の植物の巨大な展示スペース。ヒスイやオパールなど宝石の珍しいコーナーもあった。その他、ハワイをはじめ太平洋の島々。また、彫刻のギャラリーは、マルビナ・ホフマンが1930年頃、ヨーロッパ、バリ、ハワイ、日本など世界中を旅して、それに基づき作られたとのことである。その後、16時にタクシーでシカゴ空港へ行き、登場口で手続きを待ち、17時半の飛行機でシカゴを発ち、21時にボストン空港に到着して、空港でタクシーに乗って、ホストファミリーの家に戻って、シャワーを浴びて、床についた。

 翌週もニューイングランドスクールオブイングリッシュ「NESE」での講義を聴いて、勉強を続けたが、この週になると、順調に進んでる仲間と居残りして補習するクループに別れた。補習グループは、残念ながらアジア、アフリカ、南アメリカからの留学生ばかりだった。彼らのほとんどは、大学の寮に寝泊まりして、中には、寮の数人で、自炊する連中もいたようだった。

 ニューヨーク旅行のため、インターネットでニューヨーク・シティパスと航空券を購入した。8月23日、土曜は、ホストファミリーの家を朝5時に出発し、8時発の飛行機に乗り、9時半にニューヨーク・ラガーディア空港に到着した。朝が早かったので、飛行機では、眠ってしまった。ラガーディア空港から近いホテルを予約してあったので、タクシーでホテルに寄って、大きな荷物を置き、身軽にした。

 その後、地下鉄で、最初にエンパイア・ステート・ビルに向かった、到着すると、下からの景色を写真に撮り、ホテル内に入り、86階のメイン展望台にいくためエレベータに乗った。メイン展望台につくと。さらに、そこから16階上には、最上階のトップ展望台があったが、追加料金20ドルかかることと、佐織もケイトも高い所が得意ではなかったので、ここで周りの景色を見ることにした。

 トップ展望台でも381mもあり、恐怖を感じるには十分過ぎる程のしたか高さだった。そこからの景色は、北は、ミッドタウンのビル群とセントラルパーク、ビル群の中でも特にクライスラービルが美しかった。南には、フラットアイアンビル、ロウアーマンハッタンのビル群、ワンワールドドレードセンター、自由に女神が見えた。佐織にとっては感動的で多くの写真を撮った。

エンパイア・ステート・ビルは、1931年に完成してから1970年にできた旧ワールドトレードセンターに追い抜かれるまで世界一の高さを誇った。このビルは、世界的にあまりにも有名で、ニューヨークを舞台にした多くの映画「キングコング」「恋人達の予感」「ゴシップ・ガール」にも登場した。その他、このビルのライトアップの色は、イベントなどにより、日替わりで変わる。

 アメリカの祝日は、アメリカの国旗の色に、イタリアのお祭りの日はイタリア国旗のいろなると言う具合です。ちなみに、過去、このビルが日本の国旗色にライトアップされた日があった。それは、女子サッカー・ワールドカップでアメリカと戦って、「なでしこジャパン」の日本が優勝したときでした。その後、東日本大震災の後、追悼の意と共に被災者たちを応援しようと日の丸色にライトアップされた。

 その他、アメリカ独立記念日には、メイシーズ花火大会、ニューヨーク・ニューヨークに合わせてのライトアップショーはとても素敵とのことでした。本当は、ここからの景色を夜に見たかったのですが、ニューヨークの治安のことを考えると、怖いので、昼間の見学したわけです。その後、ビルを出て、カフェで昼食をとって、午後から、サークルライン観光クルーズの乗り場に向かった。
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