第21話:初男のシアトル小旅行

文字数 2,537文字

 しかし、1時間以上前に来て並んで、海の見える窓側の席を希望し、座ることができた。その後、わかった事だが、眺めのよいラウンジカーがついているので、席にこだわる必要は、それほどなかった。バンクーバーを出発してしばらくすると、眺めのよい大海原沿いを走った。国境近くのホワイトロックは人気の街。ホワイトロックをゆっくり走る車窓からは、海沿いに並ぶ店や散歩する人が見えた。。

 海岸線の街並みに沿って線路が続き、鎌倉から江ノ島に行くような雰囲気だった。アメリカとの国境ではモニュメントが見えるのですが、列車から途中下車はできない。このモニュメントは、米英戦争後の平和を祈念する由緒ある門だった。ピース・アーチという名のこの門には、『May these gates never be closed』日本語に訳すと「ゲートが閉じられることが二度とないようにと言う意味」の一文が刻まれていた。

ただし、この門を見ることができるのは、列車だけだ。国境で一旦停止し、係員がパスポートの確認のために乗り込んできた。ラウンジカーや軽食コーナーにいる人も、一旦座席に戻るよう指示される。バンクーバー駅で既に手続きを済ませており、ここでのチェックは簡単なもの。バスの場合は荷物を持って一旦外に降り、国境の審査を受けますが、列車の場合は車内に座ったままでよいので楽チンだ。

 国境を越え、バンクーバーから2時間かけて最初の停車駅がベリングハム。アラスカへ行く船の乗り場がある。途中のエバレットは、シアトル・プレミアムアウトレットモールやボーイング社の工場が有名です。その後、ホワイトロックからシアトルまでの区間のほとんどが穏やかな海沿いを走った。やがて、シアトル駅に到着。イチローが昔、活躍したマリナーズの球場のすぐ側にあり、ホームからも球場が見える。

 シアトル・キングストリート駅のプラットホームから、手前にアメリカンフットボールシーホークスの競技場、奥にマリナーズの球場が並んで見える。シアトル到着は11時50分と定刻通りだった。パイクプレイスマーケット行きのバスに乗って、15分ほどで、到着した。お腹が空いていたので、店を探すと、ピロシキの店に10人程、並んでいたが手際よさそうなので並び、10分足らずで購入できた。

 ピロシキと言っても、やはりアメリカンサイズで、焼きたてで美味しく、お腹いっぱいになり、十分満足できた。このお店のピロシキは焼いてあるのが特徴。ほうれん草がたっぷりと入ったハム、チーズ&ほうれん草のピロシキ。ほうれん草の甘みとチーズがよく合ったおいしい、ピロシキだった。お腹がいっぱいになったので、この有名なパイクプレイスマーケットの散策を始めた。

 パイクプレイスマーケットは100年以上のれきしがあり、国家歴史登録財にしてされている。元々は生産社と消費者を仲介する業者が利益を独占していたが、それを改善し、生産者と消費者が直接取引できるマーケットを作ったのが、始まりだった。現在は、シーフードだけでなく農産物、雑貨など、多種類の商品を売る多くの店が出店している。もちろん一番多いのは魚屋た。

 そして、そこで人気なのは、独特のパフォーマンス、それは、大きな紅鮭を注文が入ると、その大きな魚を投げて渡すパフォーマンスだ。いかにもアメリカ人的な発想で、単に商品を売買するだけでは亡く、一緒のショーにして、お客さんも店員も一生に楽しみながら仕事をしようと考えられ始まったそうだ。この市場は、どこまでも続く迷路のような感じがした。

 広いパイクプレイスマーケットをざっと、一回りしたが、1時間以上もかかった。午後14時を過ぎて、バスに乗って、予約していた、ホテルへ向かった。15分ほどで到着して、チェックインした。フロントの人に、1泊2日で、観光するとしたら、どこが良いかと聞くと、やはり、スペースニードルが一番良いと言われた。ホテルの前のバス停からバスが出ていると教えてくれた。

 この日は、パイクプレイスマーケットの散歩などで疲れたので早めに風呂に入って。22時には床について寝た。翌朝、朝6時に、起きて、シアトル発、バンクーバー行きの時刻表をも確認し、14時20分発でバンクーバー17時20分着だと確認した。そこで、午前中に観光を終えようと考えた。7時半にホテルをチェックアウトして、バスでスペースニードルに向かい8時前に到着し入場券を購入した。

ただし、滞在時間は最大3時間と決められていた。11時でちょうど良いと考えて開場と共に屋上へ行くエレベータに乗って、地上159メートルの展望台へ向かった。橫浜、ランドマークタワー296メートルに登っていたので、意外と低いと感じたほどだった。しかし、展望台からの眺めは、遠くには、雪をかぶった、なだらかな山並みが特徴のレーニア山です。

 標高4392メートルの高さがある山で、アメリカ西海岸ワシントン州にある。スペースニードルができたのは意外に古く、1962年のシアトル万国博覧会の時に記念して建てられ、その後50年たっている。スペースニードルの足元にあるパシフィック・サイエンス・センターもスペースニードルと一緒にシアトル万博博覧会の時に建てられた科学館です。3Dのアイマックスシアターは大人気。

 昆虫や恐竜の展示など子どもたちも楽しめる科学館です。スペースニードルの展望台に上って30分もすると、飽きてきて、1時間して、下に降りて、パシフィック・サイエンス・センターへ行った。ここは、あの彫刻家、ミノル・ヤマザキ氏の設計による外観も有名だが、「科学を体験しながら学ぶ」ことをテーマにした優れた展示内容やワークショップを誇る博物館。

 外観からは想像しにくいが、動く恐竜ティラノザウルス・レックスや、飛び回る蝶々、コンピューターやロボット、体の仕組みが分かるなコーナーなどで構成される展示場、3Dの迫力が満点のアイマックス・シアター、光り輝く色と強烈なイメージとビームを駆使したレーザー・ショー、生きた蛇「ボア」や燃焼実験などを直に体験できる。ここで、3Dのアイマックス・シアターを楽しんだ。
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