第23話:留学仲間のエマとブラウンの来日

文字数 3,083文字

 その後、捕虜収容所に収容されて劣悪な衛生環境で、病に倒れ、多くの日本人が亡くなったという話を聞かされたものだと涙声で語った。そうかと父が言い、留学した意味があったなと肩をたたいた。その後、ビクトリアのブッチャードガーデンの話、シアトルのパイクプレイスマーケット、スペースニードルへ行った話などをノートパソコンの写真を店ながら説明した。

 留学でドイツ人の男性、フランス人の女性の友人ができたと話し、今後も連絡を取り合うことにしたと言った。彼らが、そのうちに、日本への旅行を希望しているので、その時、案内して欲しいと言われていると伝えた。そんな話をしていると0時を過ぎて床についた。数日後、初男は、大学に通いだし、通常の生活に戻った。長女の佐織は、予備校で勉強をして秋の一斉テストで順調に成績を上げていた。

 父は、クラウンをかって10年が経ち、今年、トヨタの新しいブランド「レクサス」に目をつけて、燃費のすぐれた車種で5人乗りのレクサスを購入した。その後、父がレクサスを買ったので、初男も運転免許を取りたいと言い、教習所に通い、9月30日に免許を取得した。留学から帰って来ると、土日中心に、家庭教師を再開して、しっかり稼いでいた。

 この頃、初男が住んでいる横浜では、クリエイトと言う名の薬局が、次々にオープンして、安売りセールをして、多くのお客さんを集め出していた。また、以前の薬局とは違い日用品や食料品までの品揃えがあって、橫浜でも郊外の店舗の少ない立地にオープンするので、車で多くのお客さんが来ているのを見ていたので、初男が、クリエイトSDに興味を持ったと言う訳だった。

 初男の投資口座の残金が100万円に、アルバイト代が80万円入金され180万円となっていた。2011年12月8日、数日前からクリエイトSD株が下げているので注目して見ていた。そして、翌、12月9日、朝、1535円の気配値が出ていたので成行で1000株、買いを入れた。すると、直ぐ、153.5万円で買えて、初男の残金が約26万円となった。

 その後、初男に、ブラウンとエマからスカイプで話したいというメールが来て、話をすると、近いうちに、日本旅行に来たい伝えてきた。翌日、両親に、話をすると、父が、会ってみたいと言うと、母も妹も祖母も同感だと言った。初男は、留学の時の友人の出身国で中国人と韓国人が多く、ヨーロッパの人は6人だけだったと話した。それを聞いていた、佐織が、可愛い彼女はできたのと聞くと、それは秘密と言った。

 しかしフランス人の友人のエマは、グラマーで目の青い、金髪さんで、留学生仲間では一番、きれいだったからと答えると、笑いながら、それなら、お兄ちゃんは、相手にされないわねと笑った。今年は、自分の資金が少なくなったので、家庭教師のアルバイトで必死になって働き、稼いだ。今年も12月24日、恒例のクリスマスパーティーを開いて、両親が、鳥の丸焼きと大きなケーキとスパークリングワインで乾杯した。

 今年の出来事について話した。佐織は、勉強漬けの1年、あまり話はないと言った。クリスマスパーティーを終え、しばらくして、2012年があけた。そして、2012年3月初旬にカナダ留学で知り合った、ブラウンとエマとスカイプ電話をしようと言われた。

 その時、日本を案内して欲しいという話をされ、日本では、沖縄と東京、橫浜を巡りたいと話していた。ブラウンが、成田空港に着いた3月8日、14時、初男の携帯電話に電話が入り、どのバスに乗ったら良いかと言われたので、新横浜に行きに乗る様に伝えた。そして、新横浜プリンスホテルで降りるよう指示した。

 初男が、時刻表を確認して、新横浜プリンスホテル16時半の到着時間に迎えに行くと伝えた。その後、16時半に父と初男の2人でブラウンとエマを迎えに行き、彼らを見つけ、車に乗せて、家へ向かった。17時頃、自宅に帰り、夕食の支度している間に、お風呂に入るように、エマとブランに伝えた。風呂から出て来た18時過ぎに、買ってきたビーフステーキを出した。

 パンかライスどっちが良いと聞くと、2人ともパンが良いと言うので、食後、紅茶、珈琲どっちが良いか聞くと珈琲と答えたので、初男が用意した。そして、夕食をとって、珈琲を飲みながら雑談すると、エマが、日本の家は狭いと聞いていたが、初男の家は、広いねと驚いた。そして、畳って、気持ちよいねと言い、臭いも良いとブラウンが言った、
 その晩は、マットレスの上に布団を引いて、寝てもらった。翌朝、起きると、2人とも、よく眠れたと言った。パント、卵焼きとサラダ、珈琲の、朝食をとった後、父に車を借りて、鎌倉、江ノ島、橫浜を回ってくると話した。朝10時に家を出て、藤沢から江ノ島へ行った。江ノ島の近くの駐車場に車を入れて、江ノ島へ向かった。通りの店のにぎわいをみて、楽しそうで、エマがわらった。

 その後、江ノ島の近くの海が一望できるレストランで昼食をとり始めると、ブラウンとエマが、食事の合間に多くの写真を撮っていた。こんな素敵な場所に連れてきてくれありがとうとエマが言った。その後、また、車にのり、鎌倉方面に向かい、途中、鎌倉高校前に坂道の端に車を止め、踏切と江ノ電とバックの海の前に、ブラウンとエマを立たせて、写真を撮ってあげた。

 それを終えるとすぐ出発し、美しい海岸線を直進し、鎌倉方面を左折して、鶴岡八幡宮の近くの駐車場に車を入れた。その後、鶴岡八幡宮を見学し、広い池や神社の敷地内出、多くの写真を撮った。その後、円覚寺と鎌倉大仏どっちへ行きたいかと聞くと、大仏が良いとエマが言うので、鎌倉大仏を見に行くと、その大きさと美しさを見て、ブラウンもエマも感動しているようだった。

 それを見物して、横浜中華街に行って見るかと聞くと、是非、行きたいと言うので、関内方面に向かい、中華街の近くの駐車場に車を入れた。そして、風課外の善隣門から入り、少し直進し右折したところにある順海閣本館の個室に入って、コース料理を注文した。ここはシュウマイが有名だと言い、注文して食べると優しい味とエマが、美味しいと言った。

 その他、春巻き、青椒肉絲「チンジャオロース」、チャーシューも食べた。最後にデザートとして、杏仁豆腐が出てきたとき、エマが、美味しいと喜んでくれた。そして1時間くらいして、精算して、店を出て、20時過ぎに、初男の家に帰って、風呂に入って、今日は歩き疲れ、22時には床についた。翌朝、初男と3人で那覇へ行くというので、父に新横浜プリンスホテルへ送ってもらった。

 そこから、羽田空港行き高速バスに乗って、羽田に向かい10時過ぎに到着して、登場口に行き、手続きを取り、昼食を取って、13時前の飛行機に乗って、15時半過ぎに那覇に到着した。那覇空港からゆいレールというモノレールで、おもろまち駅で降りて、予約していたホテルにチェクインした。部屋で一休みしてから、大きなショッピンセンターへ行き、夕食をとった。

 その晩は疲れたので22時頃、床についた。翌朝、8時に起き、朝食後9時半にホテルを出て、ゆいレールで首里駅で降りて、歩いて、首里城へ入った。そして、3つの個性的な門をくぐって、首里城内に入り、首里城見学をして、朱色に塗られた首里城を見て、豪華の細工を施した城建築をながめた。その後、首里城内の展示物を見て回った。それが終わると、城壁の高台から遠くの景色を写真に収めた。
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