第33話  キャプテン・フック

文字数 6,598文字

                 副題:呪われた男









                そのフック船長として!






             二人セットの真に悪しくしてのやつら…



        すべての幻を、あたかも現実かのようにして、錯覚させる。
       まったく関係のない断片、それらの継ぎ接ぎ(ツギハギ)であったとしても、
    マインドはそれなりに物語としての筋を構成し、れを醸造して

くれる。




開幕の合図としてまずはミッキーマウスのテーマが流れる。
だがそれはすぐに「星に願いを」へと切り替わっている。
どちらも唄無し、そして幕があがった…。

だが舞台上はまったくの暗黒。それも漆黒の暗黒。星明かりの一つもない。
急に波音が入りだす、聞こえてきた。重々しくしてのもの、かなり、間をおいて。
薄明かりが入りだし、舞台上は巨大な船の甲板であることがわかる。
だが、未だ、そこは暗黒に覆われているまでで、どうなっているのか、皆目検討がつかない。

そこに今度は、児童のみによってなる合唱が、突如、激しく、入ってくる。

  その歌の内容は!:

     フック船長、フック船長、フック船長、嗚呼〜〜〜呪われた男よ!
     ピーターパンは殺された、あの鉤爪で、腹を割られ、目玉を抉られ、
     顔をズタボロに切り裂かれて、残虐の限りをもって、殺されたのさ!。
     ほら、あの甲板の上を見てごらん…その彼が、彼の死体が、亡骸が、
     力なく、無様に、横たわっているのが、そこに、見えるではないか!。

暗黒のままの甲板に一条のスポットライトが上部より当てられる。円盤状の光の中に、それに囲まれ、包まれて、ピーターパンが、血みどろの姿で、横たわっている。彼の四肢は、不自然な形で折れ曲がっており、目は見開かれたままだ。その顔はまるで痴呆かのように見える。無様な限りのその死に様。無能、無力、まったく頼りにならずであったってことがー分かる。そう演出されてあったのだ。あったからだ、誰によって?、誰に向かって?、誰をターゲットとして?。

それは直に分かること。すぐに分かること!。



         これは世界線がやや程なれども違うが、でも役者は同じ。
       カリオストロ公爵はキャプテン・フック。クラリスはウエンディ。
      今、彼女彼女らに求められてあることは、絶対に、希望を失わないこと!。
           神への信頼、その証を、勇気をもって、示すこと。



             ここがやはり、クライマックスになる……

         ピーターパンが倒された、殺された、その後においても、
           ウエンディは空を飛べ

ならないんだ。

    じゃないと、さもないと、貴方自身も、

ことになる…。

             かって貴方は空を飛ぶことが


          だからこそ、ここへとは、やって来ることができているのだ。

  ことにおいての状況に、いささかの変化も変更も、実際にはない…ないはずなんだー!。











ちょっと、さわりまで。

作品としてはここまではできてるんだ。だいぶ昔から…。

こっからの構成が難しいんだ。

先にネタバラシをするならば、させたってもらいたいんだが、

すべては嘘なんだ…虚構の演出をもってなる演劇でしかない…。

だが、ただ一人

にとっては、すべてはリアル、現実としてのもの、そ〜認識されている。

その当事者がウエンディ……。

このお話は彼女においての、その試練のお話しになる。


構造において話しておく。

ヴィランとしてのフック船長は、実は、このこれも存在としてはリアル。ある意味、この彼こそが、救いを求めるもの、救われるべくしての、その存在になる。この彼は、

、呪われた存在へと落ちたのだ。そのことのせいで、すべては台無しになって、孤軍奮闘をもって戦い続けてきたその彼も、命運が尽きてしまう……。つまりは死んだのだ、死なざるを得なかった…。だが、彼は、死したるの今も、信じているんだ、

存在することを!、しているってことを!。

それとしての女性とは、いかなる女性のことを言っているのか?。

世界の無慈悲にして、驚くほどまでに惨たらしく残酷な現実、これに直面しても、
それを体験して後であっても、尚も、未だ、空を飛ぶことが、可能なままでおれる、
ある、いれる、そういった女性の存在を、実在をーだ!。

基本の絶対前提は、男女共にペアとなって、試練は、艱難は、共に乗り越えてゆかねばならないんだ。これが絶対条件。片一方のみにてでは、ことの達成を迎えることはないんだ。

今回のキャプテン・フックにおいては、彼は、そのことが既に適う叶ってあった、
非常に稀な、稀有な人間だったのだ……。

いやここは違う。説明が少し間違ってる。彼個人のみとしてのその達成は、未だ限定されたものでしかないんだ。ある意味、彼のこころの内にて、真の求められてきた、そのことの達成ラインには届いてない!。達しては、満たされては、いないんだ。大きな断絶が、そこには横たわっている……。これこそが男女二人揃ってこそなのが、条件になっているところの難しさ。だから、未だに飢えとしての思いがフックにはある。これが彼にとっての絶望の挫折の正体。それの正体は、実は、今生において愛を現実において達成することだったって言ってもいい。一体となるべくしてのその伴侶に出会い、そして、試練を介して、それを二人して、乗り越えてこそ一心同体化、その工程の完了ってことになる。それが無事に、果たし、終えれ

ってことになる……。

*ここは、ぶっちゃけ試練に際して後に、信仰たるものに、留まりうるか?の話の、
 その変奏として捉えてやって下さい。戦時下としてのその不条理なる苦難において等。
*日常においても、この戦時下としての状況は、たやすく訪れてくる、しまう。
*ある意味、人を選んでではあろうが、必ず、必然的に、用意されることとなる。


片や、スーパーナチュラルとしての存在要員が一人。これがピーター。
彼は魔物の一種だ。フックを、さらなる絶望へとたたっ込みたい。永遠に、その希望とやらにおいての夢に、閉じ込めておきたいんだ……。永遠に、その絶望としての展開をループさせてやろうとしている……。

この寸劇においての落ちは、残念ながら、ウエンディは飛べなくなってしまい、海へと落ちて、サメの餌食なってしまう。それを見て、フックはまたその絶望を深めたのでありました〜っと。そうそう、その彼の側にはどうしたものなのか、元の姿の、元気なままのピーターパンが寄り添っていて、彼を慰めてあげてるんだ。また、機会はあるさって、きっと、君の求めに足りる、立派な、強い心をもった女性は、この世界の何処かには、”キット”、いるよ〜〜〜って…。

こんな展開。


いろいろと絵は集めてはあるんだが…

どうも気が乗らない。

いつまでも、放っておくわけにもいかないので、バラシとして公開することにした。


草々


天村崇




ティンカーベルにはジニーとしての役振りをします。ピーターの使い魔。
人のこころを操る、暗示、洗脳する魔として。






              待機要員としての絵たち



            今度こそは、今度のあの女の子こそは、
        「彼の娘ならば、俺の願いを叶えてくれるに違いない!。」


             前日の、ことの流れの打ち合わせシーン
       「いいな。明日が決行日だ。いつも通りの流れで行くからな。」



『バカか?お前は。そんなことは何度繰り返そうが、未来永劫、永遠に起こりはしないのさ。
 そんなやつぁ〜

って、いるばずが、いたことがないのさーー!……』



          きてー、きて〜〜、早く僕のお腹の中にーーーー!って




      大きな”ドボン”としての水音が、虚しく、静かに、響いたシーン……




                   「again?」






テーマ的には、もしくはメッセージ性においては、あの黄金パットとリンクする。

単に、子供のこころ、それとしての純真さを失うってことではないんだ。それは人においての、もっとも本質的にして自由なる部分、そして不死なる魂ってやつこそに関わってくる。これはそれにおいての話しなんだ。もし、それがその活動をやめたなら、自ら硬直するをもって、人格、つまりは考え、思い込みにおいて、封じられて…、封じ込められてしまったなら、もう、だめ……終わり。その生存には以降、なんの価値もない……。


昔々のその昔...。
ボクの再創作では、パンは魔物で、フックは救いを求める浮かばれない魂。
ある条件のもと、彼女は、ここで、一人で、一人っきりで、飛べないといけない!。
これが為ったれば、あのフックとしての魂は、囚われから解放される。
試練は実はウエンディーにこそあったのだ。
彼女こそがヒーローなのだ。
そして戦うべき相手は彼女自身の自分の中で起こる動揺変動恐れ!。
それに飲まれたら最後、彼女は飛ぶことは、もはや、絶対に、叶わない....。

要はクライマックスで、ピーターは殺されてしまう。しまわ、なければならなーいっ!。
それもみんなの目の前で。惨たらしく、徹底的に無力、情けないままに!...。
その上で、なおウエンディは、空が飛べることが期待されてある。
これが出来る女性の存在証明こそが、フック船長にとっての救いになるのだ。

空が飛べること自体、妖精の粉は関係なかった!。
すべては、しかるべく、演出されれあった、その暗示による、
それによっての能力解放。本来的に、彼女は自分だけの力をもって飛ぶことができる、
できるはずなのだ。

このお話が何を意味しているかについを語るのは野暮なんだけど...
現実に染まらない/負けないで、いつまでも純真なる子供の心(真なる母性)を持つ女性を、
男性は恋焦がれ、心底から求めている…「みたいな?〜っ」(寺見須初範)




それは残酷に、見事に、パンは殺されてしまうんだ。
み〜〜んな、役者もいいとこ...。そりゃ飛べんわな。いろんな意味で。
これ、文章にもしたんだけど、どうもピンとこなかった、こなかったんだわ…
だからアイデアだけ公開。


こちらとしての心境の変化もあることだし……・



もふええねん‥って。












このフックにおける真の絶望は、彼に与えられてあるその呪いの正体とは、
今生においてでは、自身の半身としてのその運命の女性とは出会えず、
結局は結ばれなかったってことなんだ。この事実こそに呪いは起因してある。

だがだ、この呪いを解くべくして、エノク書が、このフックには与えられている。
ウォッチャーとしての存在は、基本、女を娶っては、娶ることがあってはならない。
肉における交接、そこにおけっる充足や満足、喜びを見出すことは実は許されない。

基本、独り身として、生きるべくしての、そういった存在なのだ。
主とダイレクトに、毎時、血の通った形で、つながってある、あれる為に……。



だがだ、このウォッチャーとしての人間たちが、そのカリズマ性ににおいて、
それを手段として、若くして、魅力的なる女性達に、性交としての誘惑に逆らえず、
手を出してしまうのだ。ことの結果において、ネフィリムとしての存在は、
誕生、出現する。そして伝搬していって、しまうのだ……。

極論的には、近代国家としてのその

ネフィリムの正体。
この近代国家としてのものが持つ、その特質、その傾向性、その業はなんだ?。
飽くなきことなき経済的な繁栄。他国を従えての、先んじての、
我が身第一をもってしての、その虚栄ってことになる。

*このカリズマとしての力は、いったい何に、起因するのか?してるのか?。
*人間四番以降は一番〜三番に対しては某らかの権威としてのオーラを背景として持つ。
 確実に持つ。これらが万が一、教会などの組織にてそれの長としての立場を持つならば、
 服従はたやすく起こりやすくなる。どんな求めであっても。信者としての立場ならばだ。
*通常の人ならざる信仰においての試練をくぐり抜けてきてる。そが故においてこその、
 チャーム、魅力、洗脳暗示力なのだ。低位は、高位に、どうしても魅せられてしまう。
*近代国家たるものとしての、その礎は、キリスト教国家としての立場になる。
 これはとんだ自己‥いや、国家欺瞞、ペテンでしかないのだが、
 どうしてもそれとしての衣装を着るんだ。彼の権威を傘にきて民意をまとめようとする。
*この近代国家としてのものが、軍備、軍拡を行うことにおいてネフィリムとしの存在は
 誕生、出現する。これは守るべき自国民を飲み込んで、つまりは徴兵制において、彼らを
 最前線へと送り出す、強制的なることをもって完成する。ある意味、軍事を構えた国家
 これこそがネフィリムなんだって言っていいんだと思う……。
*それのしての存在の傾向性はなんだ?。同じくしての他の国家を飲み込むことにこそある。
*ある種の逆説的なる、つまりは罪としての行為において、すべては悪しくしての展開へと
 嵌まり込んでいってしまったのだ。一切が、変質することを余儀なくされたのだ。
*ことの契機の、その切っ掛けが、皆からの国民の誰も彼もから信任を集めるべくしての
 その聖職者としてのトップ連らが、被征服民らにおける、それらのうら若き乙女たち、
 エキセントリックにしてワイルドな魅力を振りまいてあるそのものらを喰ったから!。
 他の皆にはわからんよに、秘密として、秘密になるようにして……。
 



*ある意味キリストの血が、間接的にではあるが、汚されたことによって、
 超常の悪しくしての出来事が起こった、顕現したのだ。
*かってのネフィリムとは比べ物にならないくらい、激しく、またおぞましきもの。
*カトリック教会の性的虐待事件のことを念頭に、自分はここ書いた、言ってた。
 ことは日本を含めての主要、九カ国で行われていた、いる?。




めっちゃ言葉足らずにして、蛇足でしかない。
まっ未完成であることの、その埋め合わせとして、少し、加えてしまった…。

まずとある歌をもって、そこにある飢え願い希望を改めて理解しおいてもらおう…。

『炎のたからもの』
 https://www.youtube.com/watch?v=5dzhgOxlr-U
 これは、この歌は、”ボビー”以外の歌い手を必要としない。

女として完成してある女性が、もしいたなら、その女性にとってにとっての課題は、
自らの半身となるべくしての男性と出会うこと。その折には、そのときには一挙に
愛の炎が燃え上がる。この愛の思いがそのあなたにとっての、また彼にとっての宝物。

ではだ、その彼が非常なる現実に打ち負かされて、滅ぼされたならどうだ?。
その彼亡きあとにおいても、あなたはそのあいの炎を絶やしてはならないんだ。
このことの叶う女性がいないこと、その存在が確認できなかったことがフックの悲劇。

そして、そうして、この難問、アポリア、悲劇は、世界構成を一新することにおいて無事
解消されることになる。ルパンのカリオストロにおいて…。

フックはもう自らの半身となるべくしての女性を探すこと、その存在を確認する必要がないんだ。なぜならば、自らがウオッチャーとしての存在であることが分かったから。それは伴侶、
半身を必要としない。求めてはならないんだ……。



       ウエンディが、試練を乗り越えられなかった、そのあとのフック
   世界線の移動をもって、姿かたち設定が、やや程なれども変えられてしまってる。

    でっ、彼は愛の炎、その芽を、その種を持つ女の子を守ること、助けること、
      遠くから愛することを、自らのミッションであるとして自覚する。
         それで、それだけで、もう自分には、十分なのだと…。
    そこにまでしか関係を持つことはできない。許されては、いないのだと……。






















   結局は、その試練となるべくしての瞬間に、フックはもういない。もう


 燃え上がる、燃え盛ってあるその愛の炎、その出現のお手伝いをもってその任は解かれる。
           あとはクラリス個人の、その選択になる。















              裏方としての主人公、たち……









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