第5話  チョコリット

文字数 17,552文字

                  Re: 前書き(出版社より)



作者はこの作品を、涙誘わずにはおられない可哀想な男の子お話しとして、それを童話仕立てにして、書こうとされたらしいのです…。元々は彼が子供のときの妄想なんだそうです。カカオ豆運ぶ仕事をしている幼い子供が、ある夜、その夢の中で、「チョコリット...」ってつぶやいてホロリと涙を流す。そんなヴィジョンをもたれたそうなんです。「外国の子供がたちが食べてるそのチョコレートってもんをボクも一度は食べてみたいな〜」ってことだったらしいんですが…。

筆者たる彼はこのビジョンを得たときもう堪らんほどまでに「ゲラゲラ」「イッヒヒヒッッ」笑いが込み上げてきててしまったいたそうです。もう痙攣するぐらいにまで笑い転げてしまってた。もうそのビジョンに痺れに痺れ果てて大爆笑してしまったそうなんです!。

あれから数十年立って、今、あれをちゃんとした真の文学作品としてまとめたい、昇華させたいと、ちゃんとした童話としてまとめ世にだしたいと思われたそうなんです。これが執筆の動機だったそうなんですが…。(取り返しのつかないミステイクでしたね〜)。

ところが、いざ志も高く、記憶の蓋を「えいや!」とばかりに取って外して、(これは大変に勇気のいったとは思うのですが)、それの創作に取り掛かってみますと、どっか、途中から、単なる悪趣味としか言えない思えない単なるおふざけ(それもかなり悪質なる)へと内容が変節していってしまったみたいですね…。

これは、作家たるか彼が、もうえらく年食ってしまってて、もう知性も精神も、ともにかな〜りに劣化してしまっていることの証しかと思います。そのことに原因があるのであろうと、出版社側としては好意的には判断させてもらってます。もしくはですね〜、その作者たる人物が、過去実際に六年間にも渡る介護人生を余儀なくされてしまっていたことがー、その筆運びにおいて痛く災いしてしまってた、影響を及ぼしてしまっていたのか?!なんです…。

つまりは、要はですね〜途中からその主人公たるものがあたかも自分のこととしか思えないようになってしまって、切ない思いでいっぱいになっちゃってた…。そんでー、もうどうしてもー、『悪ふざけしかないなー!』って…。あのシロー岸辺氏の如くにその思いへと傾いていってしまった訳なんです。そんで、こんな作品にしても〜た、なっちゃった〜てな具合かと…。とにかく、そんな訳なんです。それで〜私共と致しましはー、本人が全責任を負うならば、したらば、そんならば、そったらば、もうそのままで、検閲すり抜けてつい間違って、アップしちゃった〜で行ってもいいいかな?っと…。そのの思いで本掲載を決断した次第なのでございます。
汗。そして敬具。

                                 アマムー出版
                                  代表取締役
                                   天村崇







               Re: 作者よりの前書き


君はあの可愛そうな可愛そうな男の子『チョコリット』のことを知っているか?!。
いや知ってる訳がないさ…だって彼はこのお話しの創作者である自分の頭の中にしか
いないんだから…。チョコリットってのはその子にとっての本当の名前なんかじゃない。
それはこの作者たる私においての彼に対しての一種のあだ名なのだから…。

彼についての話をどうしても書かなきゃならなくなった。其の訳たるは聞かないでくれたまへ。でも一つだけ…。どうしても…。この創作は止むに止ませぬ思いにて、これは赤の他人に説明してもしょうがない事情になるんだが…それはなにか得体の知れない衝動情動に駆られての煽られっちまってのことだったんだー!。ナチュラル・アージ(urge)って言うんだっけ?。いや、ナチュラル・コール(call)ってのか?。まさにそうしたものにおいてのそれによっての排泄物たるものなんだー?!。……。ちょっと汚い表現になってしまっているな〜…だがこれも今回においてはそれは正に正鵠を射るの如くしてまさに的確に的を得たるの表現ともなってしまう〜!。
演出的に特にだ…。

子供向けの話として、これを読んだそのすべてのヒトが、なにかなぜかその心中において得体の知れない思いが込み上げてきて、それによってかき回されて乱されてもう一生忘れることなでできなたくなった…。そんな話を編んでみたかったのさ…。ふと悪ふざけで空想してみたら、その本人のおいて、実際そうなってしまったのだから…。

これが出版さえることは絶対にないだろう。ありえんだろう…。だから、こころして、この話は読んで欲しい。もらいたい。それは一つの童話としてのお話しとなったんだ…。なにやら朧げなるも香ばしくも危険な香り(その予感)のする話し…。「アッ!これはあかんやつや〜…」って誰しもが早々に気づく気づひてしまうであろうお話し…。板チョコを齧りながらそのカカオの芳香とほろ苦くも甘い味わいを堪能しながらに読むべきお話し。だが!もしもそうしてて、そうやってて、手が溶けたチョコで汚れて、それがなんとあろうことか、あちらこちらに、むごたらしいまでに、転着してしまっているではないかーであってもそんなことなんか、もうもう絶対に気にしては、いてちゃ〜いけないー、そんな状況じゃ〜全くなッイィィー!てなお話し。


                  いざ開演…。



テーマ曲、風信子(ヒヤシンス)どこへ / ”深野義和” (七瀬ふたたびED)
https://www.youtube.com/watch?v=1EqxYrABgI0

*先に必ず聴いておいて下さい。



明日を探して〜歩く野辺の道ー
季節はどこかへ〜忘れてきたのー
今日も晴れた空〜 明日の夢はないけどー
風だけを頼りにー歩いていたい〜

そうね〜風信子(ヒヤシンス)〜みたいに〜愛を知らないーーー
一人ぼっちの〜花よ〜幸せはどこかにー

見知らぬ〜あなたの〜優しい言葉ほしくて〜
今日もそっと〜待ってるー白い風信子(ヒヤシンス)ーーー

空はーーー茜色(あかねいろ) きれいに〜影を〜うつしだすーーー
とりのこされた涙 明日には〜かわきますー…
どこかに〜あなたのーーーやさしい〜笑顔見えますー

今日も歩き疲れた〜 白いヒヤシンスー
今日もそっと〜待ってるーーー白いヒヤシンスーー

ヒヤシンスーーー


もしかしたら五歳にもまだ満たない?





               〈オリジナルヴァージョン〉 






遠い南の島にリククというこどもがすんでいました。歳は五才か六才ぐらい。とても素直で愛くるしい顔立ちの男の子でした…。リククは年をとった父さんと母さんとの三人暮らし。少し前までは兄ちゃんたち姉ちゃんたちもたくさんいたのですが、いまはもうみんな家を出てしまっています。そして最後の最後その最後に残ったのが、残されちゃったのが、この末っ子としてのリククだったのです。

ご高齢の父さん母さんとの三人暮らしはリククが一人だけが兄弟から取り残されてしまったことに端を発しての事態でした。この成り行きたるものにおいてリククには彼が未だ幼い子供であったにも関わらず厳しくも殺伐として残酷なる…生きるにおいての困苦、苦境たるものが突きつけられる運びとなってしまっていましたのでございましたーーー。とっ云うのも、ご両親のお二人はもうかな〜りのご高齢とも成り果てていて、もう働くことなどできっこない、そして動くこともままならない体と成り果てておられたからなのです。なので〜リククが一家を背負って、もう早々と、トコトン、こんな年端もゆかないうちから、皆の生活、いや、生存の為にー、働かなければならないこととなっていたのです〜〜〜!。

そうそう……そうですね~…これは言うべきか言わないほうが良いのか迷うところでもあるのですが、もう先に云っちゃいましょう…。リククの誕生こそは「これぞまさに奇跡!」とでも呼ぶしかない事態であったそーなんです…。このことの事実を知らされた村のみんなは、誰もが皆、空を真上に見上げて、「テケリ・テケリリ〜!」と大声で叫んでいたそうなんです。この言葉の意味はまったくもって、さっぱり、きっぱりとしてもって分かりませんが、これは特殊なる滅多に使われることのない定型句になるのだそうです。これが使われる事態たるものにおいての条件たるものは、なにやら救い難きなまでの人の業たるものに、思いがけずにも接してしまったとき、不如意にも遭遇してしまったとき、聞きたくものないのに

耳に入ってしまったときに、お悔やみとしての念をあくまでも形的にで表わすと共に、絶望的なるまでのその状況の出現たるもの対して関わりのあるもの等に、「我一切このことには感知せず、関与せず」をこころの絶対的なる決心として表明するにおいて使われるものなのだそうです。たぶん天の神様に向かってなんでしょう…。少し説明がながくなりましたが、ここで作者たる私がー、何を言わんとしているか、そのことの意味たるものにおいては、ご賢明なる読者たるみなさまにおかれましてならば、もうお分かりのことですよね?!♡。


可愛そうな境遇と言えば確かにそう…
でもこれも、あくまでの自然な展開と言えばそうだったのです。至極当たり前…。
そうそう、このお話しおいて悪人ってのはただの独りも登場しません。
このことは先にお伝えしておきたく思います...。
悲劇と言ってしまえばそれまで、これぞまさしく悲劇かな〜ん…それ以外の何物でもない。
我らが主人公たるるリククのその境涯たるものの断面。ただの一節でしかないのですが…。



リククが許されていたのは畑においてのちょっとした荷運びの仕事でした。これを仕事と言ってしまうことにはかなり気がひけるのですが…。畑でとれた農作物をそこからはかなり離れた集荷場にまで持ってゆくのです。まだとても小さかったのでたくさんは運べません。なので〜少しを何回も往復して、時間をかけして、彼にできるだけをできるだけを運ぶ…。朝早くから夕もおそくまで。毎日、9往復?ぐらいでしたかね〜…。実は運ぶ分量も時間も彼にはなんの規定もありませんでした。監視の目も全く届いてなどいやしませんでした。なにをどうしたって最終もらえたのはお情け程度の分前でしかったのですから…。収穫物においての半端もん、つまりは野菜くず等でしかなかったのです…。でも三人が食いつなげたらそれだけでよかったのです。それでもってやっとこさ助かっていたのです。その三人が生き延びるに足るだけの一日分の食べ物、それがもらえさえすればかったのです。もうそれだけで万々歳だったのですー!。






そんで彼は毎日健気に荷運びに精を出してるんだ。
大人たち、たの年配の子供らに混じって。
そこそこ重い麻袋を背中に背負って運ぶんだ。


樹から落としてあつめられたCOCOの実。

そしたらその実をナイフで割るんだ。

種であるCOCOを取り出して、それを天日干しにする。

乾いたら麻袋に詰め込んで集荷場に運んでゆく。

でもリククにはこんな感じで運ぶことはできないんだ。
あくまで極少量を背中に背負って、トコトコ運んでゆくのが精一杯。
でもその時の表情には、あまり余裕がないことだけは確認することができる。
なんてったってサバンナにおいてのかなりの距離を行かなけりゃならいんだから…。

集荷場はやはり農園からとなる2キロは離れてしまっている。
車が入れないようなところになってるから。

夕方になるとトラックがその日の分を丸ごと持っていってくれる。
そのときに支払がしてもらえるらしい。でも多分物々交換として、
いろいろ置いていってくれるのだらろう。ここいらじゃあまりお金
使っているのを見たことがないんだが…。

最終的に積荷は港に運ばれて、そこからは遠い異国へと渡ってゆく。
その後に、あれらCOCOの実がどうなるのかは誰も知らない…知らないんだ…。

どうしても、彼には、かな〜りにー、時間がかかりました。途中で行方不明になることもシバシバありましたし…。誰も気づかず、気づいたとしても気にするヒトは誰ひとりとしていませんでした。見渡す限りの大草原。沢山の動物がやってきてました。ときにはバイソンやらライオン、象までもが姿を現します。蛇やトカゲ、鷲にフラミンゴ。なんでもかんでも姿を現しています。
場合によっては危険な目に会うやもしれませんね。


それにおいて彼が知り得たことは、遠い異國のそれは裕福な国においては、
こどもたちがチョコレートなるお菓子をたべていることでした。
口の周りを真っ黒ににしてその子どもたちは笑顔満面にて笑っていたのです。
もう幸せいっぱいであることが分かります。

その夜リククは夢で、その様子を観たのだと思います。
そいであったからでしょうか、うわ言を、寝言としてこんなことをいっていたのです。

   「チョコリット…ぼくも食〜べた〜ぃな〜…ウニャムニャムニャ…」っと!。

これを発して後すぐに、彼の頬には一筋涙が流れていました。
そして、しばらくしてからは微笑みを浮かべてた。
あとは朝までぐっすりと眠ったのでありま〜し〜た〜…。



         このリククが仕事において運んでいた袋の中身、その正体。










                   お終い







           〈プロヴォカティヴ・アダルト・ヴァージョン〉 





そうじゃの〜…、それはかれこれ五十年ほど前のことじゃったか〜…それは昔々のその昔、
その当時の儂の想像において考え出されたお話しなのじゃ〜。偏見まみれの、嘘偽りに基づくデタラメ話しでしかない。悪い、ふざけた冗談として考え出されながら、されど、その肝心の最後のそのオチたるものに、自身さえも、その思惑を遥かに越えて、涙するものとなっちゃたの、奇妙な夢想。ゲラゲラの笑うべくの、その落ちまで含めて、トータルとしては、自身の思惑を遥かに超えて、その余りの可哀想さ加減に涙する。そんなイメージ。お話し。悪ふざけ。
いや…話とまでもいかないな。その断片でしかない。

それは日本からは海を渡って、はるか遠い遠い彼方の、異国でのお話し。峩芋梛(ガウナ)と呼ばれるパンゲア大陸における東海岸沿いにある小さな辺境の国でのこと。そこにヌイユワラルン ヌイチャーラ アラ ブンガダハールリラル ウペポンハイム ウグ アッカルキューザ ラリック ボン リクク・キメイユラ・タンポイ〜ナという名の少年が生活しておりました。…えっ!なんだって?…名前が長すぎる?。…ならば…そうであるならばだ…、ここはひとつ現地の関係者が彼を呼ぶがままに"リクク"ってことにしておこう…。



こんな感じの男の子になるな。もっと絵本の挿絵ぽいイメージがいいんだけど。

まだ幼いのに毎日毎日働いている。貧しいってのが何よりその理由になるのだろう。
親はいるのだろうか?。どうなのだろう…。それは本当のところはよく分からない。
もしかしたら既に天涯孤独の身の上なのか、そうなってしまっているのかも知れない。

もしそうであったとしても、彼は毎日を懸命に、ただ前向きに、ひたすらに、ただあがくもって生きている。これは子供であるからこそできることになる。その純粋さこそが彼の原動力であり、また彼を支え、かつ強制的に動かしているその力なのだ…。








リクク・キメイユラ・タンポイ〜ナは、未だ「幼い」って言うべき年頃の男の子です。
年齢は五歳か六歳のどっちか。ご両親が八十を越えてからのこどもで当然末っ子になります。
ななんと、

兄弟においての、その

なんだー!。

なんやらえらいことなってしもとんのとちゃうのん?と思うべきところですが、
村のみんなして、その事実に関してはしらんぷりを決め込んでしまっておりました…。



ご不幸にもヴィジョン得てしまった読者
  (さと)すぎるあんたが悪いんや!。

元々は、両親兄弟みんな合わせて総勢十三名の大家族でした。
でも現在は年老いたご両親とリククの三名のみの生活となっています。
いつのまにやら、かってに、自然と、そうなってしまっていたのでした。


                若かりし日の父ちゃん

                二年ほど前のご様子

「リクク・(が)未だ・この家(は)いる(ではないか)」っていうこのセリフを皆がなんどもなんども機会あるごとに胸の内でつぶやくようになってました。いつの頃よりかこころの中に湧き起こり来るある種の恐怖めいた思いたるものによって、俄然その認識の徹底を促すようになっていってたのです。これはもう余儀なくそういう思いになっていってしまうものだったのです。


兄ちゃんたちも姉ちゃんたちも素早く然るべくあるべくの行動を開始してたのでしょう。さすがは「闇より暗き漆黒の、勇猛果敢にして俊敏なる黒豹」として伝え語られたるその民族柄なのでありましょう。脱兎の如き様であったそうな…。兄ちゃん姉ちゃん、兄弟はたくさんおりましたが、皆えらく歳が離れてしまっておりまして、現在は一緒には暮らしてはいません。なぜなら、姉ちゃんらは早くに、さっさと、家から逃げだすようにして他の村へとお嫁にいってしまいましたし、兄ちゃんらは成人となって逞しくなってからは、全員が海沿いの街へと出稼ぎにでてしまったからなのです。ここ内陸部では、あまり稼ぎになる仕事が見つからなかったんだからこれはしょうがない話し、どうしようもなかった話さ…。

向こうで、なんらかの職にありつけちゃってそのままそこに住み着いちゃいました。
そして今じゃ〜完全に音沙汰なしです。



姉ちゃんらの方も、あっちはあっちで自分の家庭と生活の方が大事なので、
それで大忙しなので同じことになってます。
なんかも〜まるっきり、動物の生態みたいなもんなんですね〜…。


姉さんたちの一人。「ヤッパ・ヤッパ・ゼッタイ〜・セーカイ〜」と、
韻を踏み踏みつぶやかれることが多いそうです。


兄ちゃんたちの一人。都会においての第一線級の、最先端のヘアスタイルを手に入れた
その後は、もう何も実家のことは考えてはいないそうです。薄ら笑いを浮かべるまで…。


ご長男であられるところの兄ちゃん。「リクク…頑張るんだぞ〜」って、
ときどきどっかしらん彼方にて声援を送ってくれてます。


一番歳の近い兄ちゃん。いま何やって生計を立てているのかは皆目分かりません…。

    折角ですからもう他の兄ちゃんたちも全員ご紹介しておきますねっ!。


もう一人これ、リククの上の上の十番目の兄ちゃん。後に彼だけ一度家へと帰ってきたのですですが、とんぼ返りを決め込んで、すぐに出奔していってしまいました…。

そのときリククに、偶然暇つぶし用に持って帰っていた雑誌をお土産だと言ってくれました。
今はどこで何をしているのか、そして何を思っているのかは全くもって定かではありません。

ところで、上の写真が本当にそのリククとその家族なのか?…どうなんですかね〜…、それに関しましての答えは、自分は言わないでおきましょう…。皆様読者の、ご判断にお任せいたしたく思います。多分、完璧に〜、違うでしょう!。





その地では大概どこにおいてもそうなのですが、食べのものの調達にはえらく苦心するのが毎日でした。タンポも幼いながら、毎日某らか、彼のできうる仕事において働かねばなりませんでした。未だ力の弱い幼い身空だったので、できる仕事はたいへん少なかったのですが…。



働くこと、お手伝いすることによって、何らかの食べ物をまわりの大人たちから分けてもらってました。タロ芋に、アッガイ、グルンベシュシュ、ニュルポン、ルーンマルケッシュ、ニュージャルモモンベック等の、たいがい私達日本人にとっては正体不明の、わけのわからない、奇っ怪で首をひねるしかないような食べ物を、仕事終わりにもらってたそうです。たくさんではまったくありません。気持ち程度の、お余りでしかったようなものを(お情けで)…。



父ちゃん母ちゃんは、もうホント、そこそこの、えらいいい歳なので、働くことは一切できず、またもうしません。小屋で穏やかに横になって、もうなにも考えないようして、ただただ過ごしているのが毎日です。だから食事も少なくですんでます。水は割とたくさん欲しがりますが…。

だから正直に、本当の現実のことをお話しますと、ご両親を含めて、リククが、現在の家族、みんなを養っているのだということになりますねっ。それはそれで、またとんでもなく「大変だー」とゆうことにはなのだろうな〜とは思います…。



リククは基本、一切、何がなんだか分かってはいないのですが両親に言われたそのままをただ毎日してました…。朝早くに一人起きて、食事(苦いベシュシュを噛み砕いて飲み込む次いで水で溶いた芋粉を椀に一杯飲み干す)を済ませてすぐに家からおよそ二キロ程離れた果樹園へと向かいます。とことこ歩きもって…。







そこには背丈の低い灌木がたくさん並んで植わってます。どれもみな目にも鮮やかな黄色やら黄緑色やオレンジ色した分厚くも硬い殻に包まれた実がなってます。その実のことをみなはCOCOと呼んでました。この実を大人たちが木からもいだり切ったりしてとりはずす。





そしてそれらは木の根元に置いてゆきます。まずはこの実を集めるのがリククの役割です。集められた実は麻のズタ袋に詰め込みます。この袋を抱いたり担いだりして運ぶのもキプルの仕事でした。この時点での荷運びはかなりきついものになります。ご参考に慣ればと思い仮想としてのそのイメージを貼っておきますね。年齢も運んでるものも違いますが。




COCOの実は煮ても焼いてもどうしても美味しくはならないものでした。殻はとても硬く、苦労して割って中実を取り出したとしても、白いぐにょんぐにょんに包まれた、荒くれだった種が潜んでるだけで、食べれるところはほどんどありません。あってもまったく美味しくないし割りに合わない。ややこしい作りなだけの始末に負えない農作物だったのです。だから現地の人々は誰もこれを食料と考えてはいませんでした。



でも外国の人々はこのCOCOの実を、どうしたものか大層欲しがってまして、港にまとめて持っていけば、たくさんの物資物品と交換してもらえたのです。そうしてもらえるアイテムは他には金以外ではまったくありませんでした。そこで村外れにたくさん植樹して、みなして育てていたのです。ここで繰り返して言っておきます。現地の人々にとっては、このCOCOの実は、なんの利用価値もない、まったくもって邪魔者扱いするしかなっいーといった代物だったのです!。



この方は、村一番の運び屋だそうです。名前はアンリエッタ。
元は遠い東の方の外国から移民してこられたそうです。
これぐらい毎日リククも運べればいいのですが…。


毎日毎日果樹園へと向かいます。休日なんてありぁしません。朝早くからでかけ帰りは夕方ごろです。でもぜんぜんへこたれはしませんでした…。


一度、一番親しかった十番目の兄ちゃんが家に帰ってきたことがありました。
でもまたすぐに出てってしまったのですが…。

彼はリククにお土産だといって広告紙の束をくれました。港近くの倉庫の隅に沢山おいてあったそうです。交易を行う取引先の会社が名刺代わりに使ったものだったのでしょう。その倉庫で清掃員として働いていたおりに、たまたま目にし、そういやもうすぐ家の様子を見に行くのだったと、そんときにはリククへの土産になると思い、持ち帰ったのでした。

それは何やら子供向けのような…、なにやら絵の子供が幸せそうな…、食い物はやはり我らにはいっちゃん嬉しいと…、リククはこの紙束をきっと喜ぶに違いないとおもったのです…。



ところで、最近リククのご両親は、ふたりとも体調が優れません。いえ、もうかなりずっと前から、長く、まったく優れない状態できていました。近くで声をかけても、目を閉じたまんまで、ちゃんとした返事は返してくれません。でも、ほん、たま~にー、寝返りを打ったりなんかはします。まるで機械仕掛けみたいな動作でなんですが…。昼間の間なんかには、飲んだり食べたりはしてるようです。夜中、突然ムクリと、一切の気配なく起き上がり、外へゆら~と出てゆくので分かります。ほぼ間隙なく、シームレスの連続で、入れ替わり立ち代わりして出たり入ったりを行うのです。このことには流石、長く連れ添った夫婦だけのことはあると思います。二人が用足しに外に出たのは間違いないです…。それはそれであとでは知れることなのですから…。

そうそう肝心なことを言ってません。最近はこの夜の用足しが完全にまったくもって止んでしまっていたのです。それも二人共になのです。打てば響くの夫婦遂においてやっとこさ相通じるが如くして!。これはこれでえらいこととなっていたのではありましたーーー!!!…。

リククは夕方帰ってきても、家の中は暗くて、し~んと静まり返ったまんまの様子なのです。もうまったくといっていいほど人気のない虚ろな空間でしかありません。そして、それも悪臭を漂わしながら、それの充満した場所となってます。長く長く、思いとしては、寂しいのと不安なのとがごっちゃになってしまってて、もう毎日がたまらんようになってます。これを見かねたのか、ある晩に、ちっちゃな生き物が家の中に飛び込んできました。こうもりさんです。こっそりリククにアドバイスをしにきてくれたのです。



リクク、明日は仕事には行かず、村外れの呪術師のとこへいけ。
 もう彼に相談するしかない。急げ…。」


翌朝、リククは呪術師のダボン・ハプチェッ・ウゥウンザルの元へといきました。彼は村外れに独り住んでます。本当のことを言うと、リククはこの男のことを恐れていたとういうかハッキリ言って嫌ってました。

大概どこの村にも一人、呪術師なる身分のものがいます。彼は生涯独身でいなければなりません。そして基本村人と日常は接することはできません。してはいけないのです。聖なるお勤めに勤しむことこそが彼の務めでありその邪魔をすることはみなして一致団結して避けなければならなかったのです。だからずっと独り。永生ひとりぼっち。だいたい人並み外れて変わった人間、つまりは

がその職につくことになります。働くのが生来的に億劫な人っていますよね。

彼が死ぬまでは誰も新たに呪術師にはなることはできません。ダボンは運がよかったのか悪かったのかチャンスがあって二十歳代でこの立場につきました。飯の心配がなくなることと、名誉職であったことが名乗りをあげた理由でした。



なので、一人で彼を訪れることには大変な勇気がいったのです。
両親のことを考えるとそんなことも言ってられませんよね。


ダボンは未だ二十歳代でありましたがこの役についていました。十六のころにそうなる機会が偶然にもやってきました。先代が突如おっちんでしまったのです。空きができたまでのことで、誰かをもって埋めなければならなかった。一人は絶対にいてもらわんと困ると。

この彼は、誰とも関わらずずっと独りで暮らしておりました人間です。でっ、アレがいいんではないかと村の人々は考えたわけです。何分にも特殊な役職ですので、これになりたいというヒトもおりませんでしたし、その機会もそうそう恵まれるわけでもなかったのです。

リククがおずおずと近づいていくと、ダボンは何やら妙にもったいぶった様子にて、また威厳めかした雰囲気たっぷりで彼の方を振り向きました。ゆ〜っくりと視線を動かしてきてピタリとリククへとにて止めます。斜め、傾きをもってしてのその威圧をもってしての視線です。ことをしっかりと見定めんとしているかのよう。見るからに大げさな権威たるを演出しまくったるのアクションです。お前、いったいどんな頭ん中してんのや?と、こちらとしては思いたくなるような人間、それとしての有り様…。

呪い師としての用向きであることが分かると、
慌てて小屋に駆け込んで、しばらくしてから正装に整えにてでてきました。



そして大層厳かな加減もて、つまりは声色を変えてこう言ったのです…。




お供え、先、
わたし、三日間、もの口に入れてない。
何、お前、私に捧げる?

リククは用意していたエッギョ~レのすりつぶしたのを団子にしたものを三個と
やもりの黒焼きを一本差し出しました…。
しばしの沈黙があってから、彼は家の中に急に戻っていってしまいます。
そして衣装を取り外してからまたでてきました。
彼の表情には、はっきり言って、たいそうな落胆の色が差していました。
それによって、もういたたまれないほどまでに、曇りきってます…。

そしれ怒りねめつくような眼差しをもて…

リククをにらみつけてきていました。                   

そして、すぐに彼の表情は、落胆をもってしての悲しみへと、       なぜか観客が…
みるみる変わってゆきます…


  そして、完全にその存在さえもが…                いたく興奮してる


                                   もうたまらん…     


「スクな、スクな、宿儺(スクナ)」。「しかし、されど、(イワシ)、うまし、そうであったしたとしも、そうではありたりなれどモ〜…コレ村の決まり、しきたり、鉄の掟ナンル…」。「解任されてマウワイだけはー、なんとしても〜、どうしたとても〜、どうしても、なにをどうしたあ〜したなりとてもッ、避けねばならぬン!」。錯乱の様子の趣にて、そう呟きながら、ダボンはすっくと立ち上がり、リククを一人置き去りにして、さっさと彼のご両親の元へと全力疾走で駆け出していったのです!。その様子にびっくりしてた当のリククも、その後を急いで追います…。


          〈暗転〉


Re: ここで一旦休憩。場面の切り替えがありますので…。
その間、リククら村人らの日常の主食をご紹介させていただきます。

写真がどれもみな小さいので、なにやらピンとはこられないやも知れませんね…。
でも、どれもこれも、そう見た目ほどには酷いもの、まずいものではないかもねーーー!。


          〈暗転〉



リククがやっとこさ家に着いたとき、それは既にかなりの時間が経過してしまっていたのですが、リククがまず最初に目にしたたのはダポンが家から身を乗り出して倒れているその姿でした。その向きから、家から出ようとしてそのまま倒れてしまったかのようです。リククは息を「ゼ〜ゼ〜ハーハー」言わせながらも慌てて駆け寄りました。

するとダボンは即座に目を見開きました。そしてすぐさまよろけながらも立ち上がりました。
別段特にその身体に異常があったわけではなさそうです。でも〜なにやら様子が変です…。
正気を失ってしまっているかのような…。とてもたちの悪いクスリでもやってしまったかのような…。

そして譫言と怒号と悲鳴とが交互に入り混じった感で、言葉を発しました。

済んだ、済んだ、済んだ。
もう済んだんだ〜!。
済んだことにする〜。
済んだことにせよー!!!。

そして、そして、そして、二度と俺の処には来るな!。
できれば、可能なれば、そうであったられいばー、…… 一度目も来るな!。
来るべきではなかった!!。

お前に俺の処来ること教えたやつ絶対いる。
俺、回復を待って、そいつ、呪う。
全身全霊をもって生まれて初めて祈りをもって、そいつ殺す。

とにもかくにも俺、役目済ませた。

帰る。




と言って、両手に杖つきながら、そんなもん着てきたか〜?かと思える毛皮を頭からカ被って、しゅるしゅると旋回しながら、なにかとの縁を繋がりを風のまとわりをもって断ち切る、削ぎ落とさんかのようにして行ってしまいました。遠目にそれは、まさしく、キ○ガイ。ラリリのラーのひと。ただ憐れでバカ丸出しのプライドだけが高い現実知らずの若者、その姿であったのでありました…。



「やっべー」オラあいつにこれからあと呪われちまうことになるずらか〜?!。
おれに…おれに…あのチーターの脚力さえあれば…、
きっと、やつのその呪いってもんからも逃げ切れんだが…。



何者も何事さへも俺には追いつくことは叶わな〜い!。


        〈暗転〉


あのダボンはその後、しばらくはこんな姿で村人たちの目に止まってたそうです。
いかに彼のその存在が薄っぺらで、その性根がナイーブなままにあって、
現実におけるその修羅の鉄火場に弱いかが分かりますねっ♡!。



その様子の、ファッションセンスのあまりの変化に〜誰も彼もが、いつもならばツイゾしない、したくもない彼への声掛けをするようになってました。(彼は村人皆から嫌われている。労働から逃げたので。なのに〜いっつも偉そうにしている。)「いったいあんたはどうしたこ〜したもんなんじゃい?」と。するとダボンは誰憚る何憚ることもなく、洗いざらいをみな全部喋ってしまっていたのでありました〜。あのリククの家の中で見たものを!。見た、そのできばえの事事を!!。リククの両親のなれの果のその有様を!!!。も〜なんもかんも、一切合切、床の隅から藁葺き屋根のその隅の一本までずずずい~っと立て板に水の如くにしてまくして皆に話してしまっていたのですー。まさにそれは奔流の如くして、誰もかれにも、多弁にして詳細を事細かに、話してしまっていたのでありましたぁーたぁーたぁー!。

なので、その話しは、遠い村にまで、やがてには伝わってゆくことになったのでした。



まさにこれこそが俺の構想としての思惑、
その読みだったのだ。作戦大成功!。



                  〈暗転〉



Re: ここであのダボンがリククの家で何を見たのか?において。

それはこのお話しの展開上直接にそのままを明かすことはできないので、そのときの
ダボンの表情の変化にことが一体なんであるのかをご想像して頂きたく思います。





 

                  〈暗転〉




Re: ヌワラエリンシダット

その御蔭でか、ひょんな…瓢箪から駒とも言える展開ともなるのですが、

ヌワラエリンシダットが来てくれることとなりました。

リククにとって遠い遠い遠〜い親戚になります。

ありがたいことに彼は真に大人な成熟したヒトでした。

リククの家の中に入ってことの現実の一切を即座に理解していました。

平静を保ち得ていたことに彼が真に戦士であったことが窺えます。

ことの一切を感知してなホ取り乱さなかったのですから…。



  ヌワラエリンシダット

外でー、おじさんはリククの目を見つめながらこういいました。

両親去り始めてる。死者の世界、あちら側へと。
静かにそっとしといてあげる。
放っとくこれ最善。
ときは然るべくやがてにはやってくる。
早いか遅いか…それは誰にもわからない。

両親の口に、タロの粉を水で溶いたものを流し込みなさい。
そして、できるだけからだは清潔にしといてあげなさい。

お前、これから、やることたくさんある。
まずは家の外、ちょっと離れたとこ穴掘る。
できるだけ深いのを。
大人の体、二人分ぐらいなの必要…

また、いえんなか、砂たくさん置いておく。
あと刮ぐ為の藁。これら毎日使う。
だから…たくさん、たくさん。
屋根のをむしって、使ってもかまわない。

あと水もだ!…。

今から云うこと、一度しか言わない。
だから、しっかり聞く。そして憶える。



体に…
砂かける
刮ぐ。
また砂かける
刮ぐ。
またまた砂かける。
今度は水も体に少量かける。
手で広げて丁寧に捏ねて浮いてくるようにする。
これ刮ぐ。
削いだのは団子にして脇置いとく これ正解。
最後に…、
これは手元に余裕あったら、そうできたらでいい。
たくさん水かけてあげる。
仕上げ仕上げ。
終わりの体裁繕い。

後、お前分かる。察することができるはず。
事後には、使ったものみんな片付けなければならない。
いえん中置いとく。これだめ。
衛生上とてつもなくよろしくない。
さっさと運び出して捨てる。
さっきの穴はそのため。

とにかく、篩でもって、やや細やかな砂をたくさん用意しておけ。
家の中に山積みにしておきなさい。
それをご両親の体にかけてやって、ポンポン軽く叩くぅ〜。
そんでもって、少し時間をおいてもってから、藁でそれを掻き取ってやる。
これ我等、大人の知恵。
儂、かいんど、改めて説明もした。
これ”ぴゅーまの砂”云う。



あれも砂地までわざわざ行って用たす。
出たもんの上に砂かけてそれ隠す。痕跡を消し去る。
なぜこれするか、お前分かるか?
わたし観察するなかでその理由掴んだ。
あれらプライド高く、恥じたるもの判ってる。知ってる。身に付けている。
自分がそんなことした信じたくないし認めたくもない。
なによりも、誰にも知られたくない…。
そんで事態を、なきことにせんとして砂かけてる。

でもそんなことはどうでもいい。
ポイントはいたく衛生的なること!。
この部分だけ、我々学んで取り入れる…。


最後にしゃがんでリククの肩を両手でがっしりと掴み目を覗き込んでいました。
堪えきれないその嗚咽を押し殺しながら…。彼の両目は涙によって潤んでしまってます。
彼には分かっていたのです。リククがこの運命から逃れられないことを…。


『ウ・ヴォン ケッジョレ ハンムラ ダガンボ!』(良き日を!)と声高く叫んで後には
クルリと踵を返して彼は行ってしまいました。視界からリククが消えて後にはもうすっかり彼のことは忘れてしまってました。




後に一人残されたリククを心配してか動物たちが遠くから見ています。それらには、二人の間で交わされた話しはまったく分かりませんでしたが、なにやら途方もない事態にリククが至らんとしていることだけは伝わってしまっていたのでしょう。リククは早々に家の中に入ってはすぐ出てきて、家の側に座り込んでいました。思考は一切回っていません。鼻水すすって、擦ってから口を開けたまんまの状態で目を閉じてしまってました。でも今日は今日だけはそうしておいてやって下さい。やがてには、暗くなって夜になったならら、身の安全の為にも、家の中で過ごさなければなりません。また、父さん母さんの口に何か入れてあげなくてはなりません…。



  自分の妄想なのでしょうかリククがやっとこさ眠りに落ちてしまってからも動物たちは
  まだ見守ってくれてます。その映像が現れたまま、まるで停止ボタンを押したかのように
  もう消えないのですーーー!。




朝起きてからリククは仕事に行きました。昨日は休んだのでもう今日は絶対行かねばなりません。水を飲んで、エギャギャをほんの少しばかり口に含んでから農園へと出かけました…。

暗転


そのごとのことをお話する前に、読者の皆さんには考えていただきたい。(とう)にも満たない子供が…ハッキリ申し上げましてリククは五歳か六歳です、そこにあった状況において求められることが、果たしてできるのでしょうか?、できたのでしょうか?!。そしてもし、そこにあった状況要請が満たされない運びとなったなら、どういったことになってしまうのか?!。

ことは現実のことなのです…それでしかなかったのです!。

そんな幼い子が働いて両親の分まで含めて自分の食べ物を労働によって手に入れる。そしてまた家に帰ってきてからは〜年老いた彼の両親の身支度まもでしなくてはならない…。外から砂や水を家の中に運んで来なくてはならない。ならなかった。そして、しばらくしてから、返す刀の要領にて、後始末としてのそのそれらややこしいものを運び出してきて…そうそう深い深い穴も何処かに掘らなけりゃならなかったのでしたね、そいつの中に放り入れてから、その上に覆いとしての砂をかけなきゃならない。これはただ一回の話ではないことはご承知ですよね。毎日毎日、いつ果てることも知れないままに。もう終わりなく、ほぼ永遠にーーーだったのです。

できるわけがなかったのです…。ええ、ええ、確かに、彼、リククとしては、何とかあの遠い遠い親戚にあたるおじさんに教えられた通りにと頑張ってはいたのです。いました。ですが、足りる訳がなかったのです…。


         そのことはある日のあの日の出来事を語るにおいて、
         読者の皆様にもすぐ分かってもらえる話かと思います…。






Re: ちびっこ汚物タンク…それがやってくる〜の巻!。

....................

読者の皆様へ、

ここの最終部において筆がストップしてしまいました。

自分の中のそのイメージがあまりに悲しくもひどいものになってしまってて…。


だから…未完です。


躁状態を迎えたときに、テニスでほんま楽しくやれたときなんかに、
完成させます。返ってそういうときのほうが悲しい話しはやりやすい。

きっと。

いつか。

いつの日か。

たぶん…


ごめんなさい。


天村崇


クライマックスの粗筋…

日も昇って、かなりだいぶしてから、リククが仕事場にやってくるのです。

カビカビの真っ茶色にひび割れだらけのおかしげな風体にて…

いや詳細を話すと、黒い濃い霧に覆われた塊がやってくるのです。
その霧の正体はウンボ蝿の大群。この地域にのみ生息している蝿。
そんでその霧の核になるところにリククがいる。
そんで近寄って彼の様子をみると…その体には無数のウンボが止まってる。
更によくよくその黒い鎧の下には〜、無数の蛆までもが蠢いているんだ!。

「だ!」じゃ〜ないんだけれど、とにかくえらい姿で登場するんだ。

そんで、あび農園に到着と同時に、ます勢いよく、
すっ転んで乾燥中の豆の中に転がり込んでってしまう…。
そりゃ〜舞うわ、跳ねるは、飛び散るわ〜、なにやら臭いわ〜、
もうさっきから羽音が五月蝿いわ〜の大騒ぎって〜へへへ、ことにはなるわな〜….。

ここに、更に追加して、女たちは、女達による、いざことにおいては察するに早くしての、
壮大にして莫大なる悲鳴とそして怒号が湧き起こるって寸法っさ!。

「さ!」じゃまったくないんだけれど、

とにかくクライマックスのその始まりは、

こんな感じとなる…

そんでリククは””バン””されんの…されてしまうの…。

さて!あのファミリーの行く末はいかなることとあいなりまするや〜!?、

ことの続きはまたの機会とさせていただきま〜すぅ〜〜〜る〜〜。

[拍子木の連打]



これは、も〜あれだわ、オモライくん読んでてくれないともう駄目かも...。









なんでもかなりの昔(四十年以上も前)におふざけでイメージされたものでして、完全な作り話なのだそうです。現実においては、まったくもってありえない、あくまで妄想としてのお話し。最後は泣きを誘われながらも、絶対に、笑ってしまっている。あくまでその為に編み出されたるの…空想…。


   「 ピューク!」


*注)[Puke]擬音語としての使用もあり、つまりは「ゲェーーー!」の意味となる。





ボツにしたやつ...


      海岸沿いの都会に出て働いている上の兄ちゃん達。その働いてる様子。






エッ!…なにこれ?…も〜なんて?……。
これよこれ、こ〜〜れー!こういった話しをわたしは読みたかったのよーーー!。
ああ〜!わたしもリククちゃんに介護してもらいた〜〜〜いっ!(叫)。
チョコ、も〜、絶対にあげるからねッ!。いっぱい、いっぱいあげるからねっ!!。
このおばあちゃんのとこ、早よおいでー!。



                  特別好演



内容未定…たぶん「こんなタウン情報誌みて職探しても...」とか云わはるんかと思います。


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