せせらぎと女王
文字数 384文字
人間、暑くても外出しなければならない。それは仕事かもしれないし、買い物かもしれないし、付き添い見守りの散歩かもしれない。
当然、私も外に出る。
できる限り炎天下の真っ昼間は外出する用事を作らないようにするが、仕事というのはそうも言っていられない。
また、そんな炎天下の中でも、ちょいと外に出て気分転換できた方が救われる時もある。
用があって外出する訳だが、たまに良い事がある。
今日もそんな日だった。死にそうなほど暑い中、せせらぎが聞こえた。川があった。大きい訳でもなく小さい訳でもない川。
涼しさを求めて川を覗き込んだ。
「……あっ。」
思いの外澄んだ川底に何かがきらりと光る。じっと見つめる。黒い影が素早く動いた。
あ、女王だ。
清流の女王と呼ばれるが、私の中ではそんな恭しいものでもなく、季節になれば大体の川にはいるんじゃないかと思う。失礼だが、女王様は丸々太って美味しそうだった。
当然、私も外に出る。
できる限り炎天下の真っ昼間は外出する用事を作らないようにするが、仕事というのはそうも言っていられない。
また、そんな炎天下の中でも、ちょいと外に出て気分転換できた方が救われる時もある。
用があって外出する訳だが、たまに良い事がある。
今日もそんな日だった。死にそうなほど暑い中、せせらぎが聞こえた。川があった。大きい訳でもなく小さい訳でもない川。
涼しさを求めて川を覗き込んだ。
「……あっ。」
思いの外澄んだ川底に何かがきらりと光る。じっと見つめる。黒い影が素早く動いた。
あ、女王だ。
清流の女王と呼ばれるが、私の中ではそんな恭しいものでもなく、季節になれば大体の川にはいるんじゃないかと思う。失礼だが、女王様は丸々太って美味しそうだった。