ピーターパン転落症候群(SF・個人練習)

文字数 448文字

 ピーターパン症候群は正式な心理学用語でなく「誰でも持っている問題の一面」なのだが、他の精神疾患症状と重複する事がある。

 だがここでお話したいのは「ピーターパン転落症候群」である。

ピーターパン症候群が子供っぽい言動をするのに対し、こちらは唐突に人生悲観に暮れるというものだ。
それまで生き生きと働いていた人が、ある日突然、老人の様な事を言い出し、それまでの人生や世の中を嘆き、動きの悪くなった体を悲観し、全てにおいて絶望し無気力になってしまう。

「患者は増える一方です。一般的な鬱症状とは異なるのですか?」

「いや精神疾患の一つだと思うのだが、その兆候や原因が皆わからない。ある日突然、全てに絶望してしまう。」

 わかっているのは、永遠の子供であったピーターパンが現実世界に突如落ちてしまったような得体の知れない絶望感。
そして過去を美化し酷く執着する事……。

「……先生?先生?!」

 あぁ、妖精の粉があればまた空を飛べるのに……。

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(これは個人的に練習で書いたものです)
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