会いたい人〜「洞窟の奥はお子様ランチ」(微ホラー)
文字数 409文字
その洞窟は、一度だけ二度と会えない人に会う事ができる。
ただ最深部にたどり着くまでにいくつかの試練があり、本気でその人にもう一度会いたいと願っているのか試される。
その内容については明かさずにおこう。
「……何でファミレス……。」
試練を乗り越え、最深部に到着した私は重い木戸を開けた……はずだった。
「いらっしゃいませ!」
店員が声をかけてくる。
驚いてきょろきょろ辺りを見回す私にピンと来たようでにっこり笑った。
「待ち合わせですね!」
案内される方向に見覚えのある後ろ姿。
その人が振り返ってふわりと笑って手招きした。
「……おばあちゃん。」
間違いない。
私の会いたかった人だ。
「あの?ここって大人でもお子様ランチ頼めるかしら?」
そう店員に訪ねている。
ああ、おばあちゃんだ。
食が細くて外食するといつもお子様ランチを頼むのだ。
私はボロボロ泣きながら微笑んだ。
「……私もお子様ランチ下さい。」
「今日だけ特別ですよ?」
店員はそう言って笑った。
ただ最深部にたどり着くまでにいくつかの試練があり、本気でその人にもう一度会いたいと願っているのか試される。
その内容については明かさずにおこう。
「……何でファミレス……。」
試練を乗り越え、最深部に到着した私は重い木戸を開けた……はずだった。
「いらっしゃいませ!」
店員が声をかけてくる。
驚いてきょろきょろ辺りを見回す私にピンと来たようでにっこり笑った。
「待ち合わせですね!」
案内される方向に見覚えのある後ろ姿。
その人が振り返ってふわりと笑って手招きした。
「……おばあちゃん。」
間違いない。
私の会いたかった人だ。
「あの?ここって大人でもお子様ランチ頼めるかしら?」
そう店員に訪ねている。
ああ、おばあちゃんだ。
食が細くて外食するといつもお子様ランチを頼むのだ。
私はボロボロ泣きながら微笑んだ。
「……私もお子様ランチ下さい。」
「今日だけ特別ですよ?」
店員はそう言って笑った。