何があんみつを決めるのか?

文字数 366文字

和喫茶に入ったら、ちょっと贅沢をしたくなる。抹茶パフェもいいが、王道はやはりあんみつだろう。

注文を済ませ、窓の外を眺める。
生憎の雨。
でもそれもまた乙というもの。

雨の雫は透明な寒天に似て、音もなく弾ける。

そしてふと思った。
何がどうなると「あんみつ」なのだろう?

あんみつというからには餡は必須。
「みつ」は黒蜜。
あのとろりとして濃密な甘さ。
どこか苦味を微かに感じる奥深い甘さ。
うん、黒蜜は必須だ。

だが、餡と黒蜜では「あんみつ」にはならない。

あんみつといえば、やはり寒天だろう。
寒天に黒蜜をかけて頂く。

寒天に赤えんどう豆。
だがそれに黒蜜をかけたら「豆かん」である。

ならフルーツ?
豆かんにフルーツを添えたものは「みつ豆」だ。

あ!
みつ豆に餡を乗せて「あんみつ」!

さらにそこに「アイス」を乗せると……。


「お待たせしました!クリームあんみつです!」
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み