第4話 ※やる気が出なかったためタイトル無し
文字数 1,040文字
本来、やる気という物は生存本能に繋がっていますわ。生き物は生きるために動かなければいけない、そのためにやる気を出しているのですわ。
しかし、私達の星、この国の人々も恐らくですけど、たとえ動かなくても、ある程度は生きることが出来ますわ。生きることが出来るのに、わざわざ活動する必要はありませんわ。
だから、やる気が出ないのですわ。
安全であればやる気を出さなくてもいいのですわ。つまり、やる気が出ないことは平和の象徴ですわ。
何も悪いことではありませんわ。
ニーコ、この一瞬でそこまで考えたのですか。凄いですわ。
今の考えが正しい場合、平和な国では全ての人がやる気無しになってしまいますわ。でも、この国の人々はやる気を出していますわ。
なぜ、平和なのにやる気を出すことが出来るのですか?
そうですわ。
愛する人を守る、夢を追う、お金持ちになる、美味しいご飯を食べる……、多くの人が生きることに目的を持っていますわ。
人は、その目的のためにやる気を出しているのですわ。その目的への執着が大きければ大きいほど、やる気が大きくなりますわ。
だから、こんな感情勉強とかよくわかんねぇ目的で別の星に連れてこられても、やる気なんか出るわけねぇだろですわ。頭おかしいですわ。バーカバーカですわ。
それにしても、凄い考えですわ。
今日は、これを録音して本部に送りましょう。
【背景画像】
ホテルの一室:ぽんこ様(illustAC様より)
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