エピローグ
文字数 812文字
怒ったこともありました。叫んだこともありました。泣きそうになったこともありました。
しかし、今ではそれら全てが良い思い出になったのではないでしょうか。
そういえば先程、一年間があっという間という発言をしましたわ。
しかし、一年は一年ですわ。これは、どういうことでしょうか。
時間はその人の中にあるからですわ。その人が楽しければ時間は短くなり、その人が辛ければ時間は長くなりますわ。
他にも、気になる発言がありましたわ。怒ったことや悲しいこと、これはマイナスの感情ですわ。
しかし、今となっては良い思い出と、いつの間にかプラスの物になっていますわ。これは、どういうことでしょう。
これは、私が答えましょうか。確かに、怒ること、悲しいことはマイナスですわ。しかし、そのマイナスが無ければ今の素晴らしい感情を抱くことが出来ませんでしたわ。
この一年間の全ての感情があったからこそ、今の感情が存在するのですわ。
さて、帰ったら本部に一年間の報告をしなければいけませんが……。
お姉様、今さら恐れることはありませんわ。この一年間の報告であれば、話すことは山のようにありますわ。
そうですわね。話すことが尽きることが、無い気がしますわ。
そうですわよ。私達はサボりの恐怖の真髄を知り、凌駕しましたわ。恐れることなど、何も無いですわ。
『もうすぐ、そちらに着きます。帰星の準備をお願いします。お疲れ様でした。』
【背景画像】
夜のホテルの一室:ぽんこ様(illustAC様より)
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