第1話 お婆さんを助けていたため寝坊しました
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この寝坊、議論する必要がありますわ。
『これで寝坊による欠席は32回目です。いい加減、改善してください』とのメッセージが届きましたわ。
では、なぜ怒られたか考えなければいけないですわね。
私達が不用意にミーティングを欠席したことが原因ですわ。
たしかに調査グループの方は9:00のミーティングのために準備してますわ。
その準備が無駄になってしまったら、怒りに繋がりますわ。
まさに、その通りですわ。
ニーコ、素晴らしい洞察ですわ。
では、次に怒られないための手法を考えましょうか。
まず、素直に謝罪をしましょう。
そして、次から寝坊をしないことが一番ですわ。
しかし、寝坊しても怒られない方法を考えることの方が重要ですわ。
しかし、寝坊をしなければ怒られないですし……
……。
また、目覚まし時計という大音量の機械に眠りの邪魔をされたくないですわ。
いっぱい寝ていたいですわ。
そのため寝坊は避けられませんわ。
今のニーコ、輝いてますわ。
寝坊というのは、怒りに直結するものですわ。
これを怒られないようにする方法はあるのでしょうか。
そして、無敵の手法を見つけましたわ。
その手法はなんですか？
それにより、都合の悪い状況を覆しますわ。
失敗することもありますが、成功すれば万事解決ですわ。
ですが、真実を述べなくて大丈夫なのですか？
物事を円滑に進めるため、嘘もやむを得ないという意味ですわ。
すなわち、この国では必要となれば嘘をついてもいいのですわ。
この国の嘘の主流は、『お婆さんを助けた』ということですわ。
お婆さんを助けたという嘘をつけば、物事は円滑に進みますわ。
わかりましたわ。
では、その嘘で調査グループに連絡しますわ。
これで、万事解決ですわ。
では、朝ごはん、いえ昼ご飯の準備をしましょうか。
なんと返ってきましたか？
そして、次から早く起きることを心掛けてみましょう。
泣きそうですわ。
ふて寝ですわ。
そうですわね。
ふて寝してから、活動を再開しましょうか。
ホテルの一室：ぽんこ様（illustAC様より）
