第1話 あらすじとオープニング
文字数 1,016文字
無意識下次元で、チームで活動を行うアンダー22の通称『特待生』たち。
卑近な世の中の性犯罪から、果ては国家転覆を狙うテロ組織まで、それぞれのチームレベルにあわせてダークマイナーエネルギーの駆除をおこなう。
その成果に応じて、国債奨学金ポイントが支給され州立防災技術開発大学校(防開大)に推薦入学が可能となる。卒業後は防災開発省か国土調整環境省の外郭団体に就職できるのだ。
頭脳の優劣で居住地域が決まる超格差社会。
シナモン達は国債奨学金ポイントを稼ぎ、底辺から成り上がるため、保健室登校してインナーバトルフィールドへダイブする!
私、シナモン、16歳。男性恐怖症の劣等生。なぜかって?
中学校の卒業式の帰り道で、通りすがりのサラリーマンから資材置き場に連れ込まれレイプされそうに!
たまたま犬の散歩のおじさんが通りかかり、エース君が吠えかかって助かったの。
エース君っていうのは秋田犬の名前。
だから私は断然、犬派!
……でもね、そのときの衝撃がフラッシュバックするようになって、無気力になっちゃった……
高校入ってからは保健室登校するのが精一杯で、どんどん成績が下がっていって、バカのツートップって言われるようになっちゃって。ひどい……
心配した両親に脳機能研究センターに連れて行かれてカンファレンスを受けたらね、なんと、『解体屋兼清掃屋(スイーパー)』の能力が認められて『特待生』に!!
びっくりよね。
私は保健室登校仲間のカルダモン。シナモンの一つ先輩。
中学時代は他校のイキったヤツらと喧嘩が絶えなかったアタシだけど、今は主戦場をネットとインナーバトルフィールドに移したぜ。なんたって『特待生』だからな。
インナーバトルも正直神経が疲れるけど、まあ、勉強するよりはマシかな。
リアルじゃシナモンもナツメグも絡みにくいヤツらだけど、バトルフィールドならチームワーク抜群だぜ!