第42話 記憶の上にネームの上書き

文字数 510文字

ヒノキちゃん? なにこのマンガ!!
ヒノキ、てめーなんだコレ!
ユーカリの記憶に、このネームを上書きしたの。

ゲートを渡り終える頃には、私達の存在なんて無意識エリアに沈んじゃうわ。

ヒノキ、気がきくじゃねえか!

(監視カメラ見ながら)ユーカリ、足取り軽やかにヒロイン面してリニアに乗り込んだぞ。

(チャイとサンショウを横目で見て)約2名だけ記憶に鮮明に残ったわね。

カッコいいわ、ヒロインのバディ物。

いい加減にしろよな(怒)

それにしてもヒノキちゃん、よく俺のバカ兄貴のこと知っていたね。

アッサムっていう名前なんだけどね。

え? テロリストなんですか?

違うけど、ずーっと極北矯正収容所勤務の問題社員。

恋愛体質ですぐ勘違いして女の子好きになって粘着して、今まで何人もの女の子から接触禁止命令出されるようなヤツ。

あ、俺とは全然似ていないよ!

あ、そうなんですか。集中してネーム描いていると、たまに ”降りてくる” んですよ。 
これからバカ兄貴アッサムとユーカリ&モカの攻防が始まるのかな~(遠い目)
……記憶って簡単に上書きできるの?
そうですね。記憶ってけっこう自分に都合よく編集してしまうものですよ。

思い出って美化したりしますよね。

そうなんだ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色