第42話 記憶の上にネームの上書き
文字数 510文字
ユーカリの記憶に、このネームを上書きしたの。
ゲートを渡り終える頃には、私達の存在なんて無意識エリアに沈んじゃうわ。
ヒノキ、気がきくじゃねえか!
(監視カメラ見ながら)ユーカリ、足取り軽やかにヒロイン面してリニアに乗り込んだぞ。
(チャイとサンショウを横目で見て)約2名だけ記憶に鮮明に残ったわね。
カッコいいわ、ヒロインのバディ物。
それにしてもヒノキちゃん、よく俺のバカ兄貴のこと知っていたね。
アッサムっていう名前なんだけどね。
違うけど、ずーっと極北矯正収容所勤務の問題社員。
恋愛体質ですぐ勘違いして女の子好きになって粘着して、今まで何人もの女の子から接触禁止命令出されるようなヤツ。
あ、俺とは全然似ていないよ!
あ、そうなんですか。集中してネーム描いていると、たまに ”降りてくる” んですよ。
これからバカ兄貴アッサムとユーカリ&モカの攻防が始まるのかな~(遠い目)
そうですね。記憶ってけっこう自分に都合よく編集してしまうものですよ。
思い出って美化したりしますよね。
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