第44話 バジル・スカウトキャラバン?
文字数 1,309文字
国民的人気俳優に対して、大変失礼を申し上げました。
お詫びとしてはなんですが、先代よりグッとスペックを上げておきましたのでお許しください。
ダンスと歌唱と演技にトークのレベルアップ、あと雑学と料理のスキルも搭載しておきました。
それから下手の横好きのアコースティックギターの弾き語りも、聞けるようにしておきましたよ。
カワイイ子猫ちゃん、どこにいるのかな。ますます興味が湧いちゃった。
センター長もお気に入りらしいし、センター巻き込んで子猫ちゃん捕獲のプラン立てようか。
いっそのこと裏切り者に制裁を与える公式討伐隊でも作っちゃう!?
【補足説明】
「スペアを入れ替えても同じ人間の遺伝子データを入れるのだから、性格は変わらないのでは?」と、誰かにささやかれたような気がしたので。
ヒノキさん、整合性(ツジツマアワセ)お願いします。
はい。
遺伝子っていうのはカードを何枚か保有しているようなもので、そのうち手札にどんなカードがくるかで個性が決まってくるの。
スペアは保有するカードの種類、枚数は一緒だけど、手札にくるカードまでは指定できない。それでインストールすると、若干個性が変わったりするのです。
セージとジンジャーの場合、ハイクラスの医療行為を施しているので、手札の順番までも指定できるみたいですね。
状況は変わる。
戦い方も変わる。
大多数と足並みは揃えなくていい。他人の期待を裏切っていこう。
世間に誘導され煽られても流されないで。正気に戻り、自分の足元を確認しよう。
緩慢に死ぬのなら、逃げていいんだよ。
もし囚われ、窮地に立たされているのなら、呼んで欲しい。助けに行くから。
深夜アニメ マジカル・カンファレンス第3部
『異能者発掘スカウトキャラバン』へ続く