第30話 ラブコメ界隈に社畜２名①
文字数 932文字
無言で素麺をすするユーカリ＆モカ。
席はしっかりと流し素麺上流を陣取っていた。
くたびれた社畜２名は放置して、それぞれのカップル達は思い思いの会話を楽しんでいた。
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女は騒々しくてかなわない。爽やかな１０月の空のようなミリンといるのが、一番しっくりくる。
先輩また今夜、鉄道ミステリーのトリックを練り込みましょう。先輩といるとアイデアが湧いてきます。
俺もだよ。小説なんて書いたこと無かったけど、楽しいな。完成したらアップしよう。ペンネームどうする？
先輩……まだ書き始めたばっかりなのに。けっこう子どもっぽいところも可愛いです。
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クローブ、夕飯はなにがいい？
今はお腹いっぱいで考えられないわ。
余った素麺で煮麺はどう？
ニュウメン？ 食べたことないけど、ゴマ君の作るものならなんでもいい。
任せて。焼きアゴ出汁に卵と葱入れてホッとする味にするよ。
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ナツメグ、梅シロップがいい感じだからサイダーで割ってみたよ。どうぞ。
わ、美味しい……！
……前から聞きたいと思っていたんですけど……セイロンさんは私が恐くないんですか？
？ 恐くないよ、どうして？
私のスキル、知っていますよね。
チームメイトは別だけど、男の子達みんな怖がって私に近づきませんよ。
ナツメグのスキル、もちろん知っているよ。
毎日更新される ”特待生裏ランキング” いつも見ているし。公式ランキングより面白くてリアルだよね。
ナツメグ、人気あるね。『女人気』『硬派』『正義感』でタグ付けすると上位２０位に入ってくるよ。男の子ばっかりの中にナツメグがランクインしていて、かっこいいよなぁ。
実は俺も投票しちゃった。
（照れまくり下を向くナツメグ）
セイロンさん、あ、ありがと。（汗）
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先生、肩に僕の噛んだあと残っちゃったね、ごめん。
昨日の夜は思わず元の熊に戻っちゃったから……痛かった？
え？ あ、これ？ 大丈夫よ。
アバター保つの辛かったら、熊の姿に戻っていいのに。
先生を守る僕が、先生を傷つけてしまって……
（落ち込むグリ君）
（囁くように）グリ君、いいの、無理しないで？ そのままの姿でもいいの……
あ、今のは聞かなかったことにして？
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