プッツン少女かよ - 9-3
文字数 1,450文字
ロボは大きく振り回した超加速のドリル攻撃の勢いに、さらにササラが加えた加速が上乗せされ、その超重量級の機体を空中で横向きにグルグルと豪快に回転させられる。
ロボはそのまま回転しながら地上に激突し、小高い丘を幾つも粉砕して岩や土砂を巻き上げる。さらに横滑りしながら大地に長く深い溝を刻み付けた。
ロボの全身から激しい火花が飛び散り、徐々に大地にめり込んで行く。やがて各部から手持ち花火のような長い火花を幾つも噴出させてロボは沈黙する。
[[各部ノ損傷ガ激シク、現在、予備回路ニ切替作業中。再起動ニハ時間ガ掛カリマス]]
頭を抱えて座り込んでいた俺がミリアの声で前方を向くと、バリアの前方五メートルくらいの場所にササラが立っていた。
バリアを殴る巨大な拳の連打が激しくなる。
更に連打が激しさを増し、スピードも上がる。
バリアが軋みだし、各所からのスパークが飛び交う。