プッツン少女かよ - 3-2

文字数 1,118文字

    じゃあ、着替えに行って来るわね罰野
そう言うとミリアは超時空なんとかから照射された牽引ビームで上昇して行った。
牽引ビームって一体どんな原理なんだろう。原理を説明されても俺には分からないだろうけどな。

正に高度に発達した科学は魔法区別がつかないって奴だな。

あ、違う魔術ってうべきだなこれは。

しかし、呼び捨てかー。今までクラスの女子の苗字を呼び捨てにした事は有ったが、下の名前を呼び捨てにした事は無かったからなー。ちょっと小っ(ぱず)ずかしいなー。
でもまあ、相手は半分宇宙人だし、名前の呼び捨ては普通みたいだし、本人がそう呼べと言ってるんだから俺もちょっぴり勇気を出してそう呼ぶとするかな。
あ、小学生の名前の呼び捨ては全然平気だ。ササラは呼び捨てで十分だ。

ミリアが付けでんでくれるのを快く了承してくれたのは有難かったな。

やはり付けの方が音の響きがいい。何だかさん付けで呼ばれると俺は気分が落ち着かないのだ。

高校のクラスの女子はまだ入学したばかりだから、中学で同じクラスだった女子以外は俺の事をさん付けで呼んでいるが、小学校時代は勿論だが、中学校時代に俺は二人の女子を除いたクラスの女子全員付けで呼ばれていた。
特に俺から頼んだ訳では無いが、自然発生的に俺は付けだった。理由は知らない
の男子生徒はさん付けで呼ばれているかニックネームで呼ばれていた。
俺の付けはニックネームみたいな物だったのかも知れないが、さん付けで呼ばれるより親近感を感じられるようながするし、ちょっと小馬鹿にされているようでもあって気持ちいいのだ。
だが俺は別にという訳ではない。多分

俺はササラに見つからない様に岩の陰に隠れ、ちょこちょこと顔を出しては辺りの様子を伺っていた。

この場所は少し小高くなっていて周囲への見通しがいい。ササラを見つけたらすぐに移動しようと思う。

ミリア頼みって言うのはとしてちょっと情けなくもあるが、あんなビームぶっ放し娘の相手など、平凡な一高校生の俺には荷が重すぎる
なんか俺にも特殊能力でも有れば、あんな小学生など恐れなくて済むんだがなあ。
俺の身体の中に入っているとか言う嘘くさいけど本当っぽい話の強化なんちゃらと大魔王の力って俺が使えたりせんのだろうか。
もし使えるとしたら、あんな小学生などひと捻りかも知れないな。いや、ひと捻りどころか惑星上破壊し尽せるとか言ってたな。
大魔王の力ってのはどんなもんだか分からないが、物語に出て来る魔王の力ってとんでもない物ばっかりだから、やっぱりとんでもないんだろうな。

もし使えたとしても使わない方が世の為人の為俺の為には良いのだろうとは思う。

ま、使えないんだけどね。

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登場人物紹介

ミリアリア・タエコ・ルラララ

銀河連邦警察、地球駐在所勤務、警察官見習い。15歳。

日本人の母と宇宙人の父の間に生まれ、幼い頃に父の転勤で地球から外惑星に旅立つ。

ササラ・サラザリ・マーリン

大魔法使いアングリーズ・マーリンの最後の孫にして最後の弟子。

自称千年に一人の大天才魔法使い。異世界人。11歳。

罰野 場継(ばつの ばつ)』

自称オタクじゃない、一見平凡そうに見えるが、その実本当に平凡な一介の高校一年生。(なのか?)15歳。

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