プッツン少女かよ - 4-3

文字数 843文字

もっと二人の闘いを良く見たかったんで、学生服の胸ポケットからミリアに渡された双眼鏡を取り出す。

丁度ポケットティッシュぐらいのさときさだ。

どうやら折りたたみ式のオペラグラスのように上下にパカっと開く訳ではいらしい。

対物レンズはポケットティッシュのさ分の小さな四角い長方形の物が二つ付いているだけだ。

その二つのレンズに挟まれて三つの丸いガラスの部分が有る。センサーとかだろうか。

どうやら光学式のズームでは無くデジタル式ズームのようだ。

双眼鏡を目に当てて覗いて見ると、立ち昇る厚くて黒い煙はまるでそこに存在しないかのように向こう側の景色がクッキリハッキリと見える。
スゲーな宇宙双眼鏡
二人は何処かと探す。煙の向こうでチカチカと激しく光っている辺りを見てみる。
うわ パンツ()アップ!!
空中に静止していたササラのお子様パンツが下からのアングルで丸見え状態だ。
小学生のお子様パンツなどに俺は興味は無い! 俺はロ×コ×じゃ無い! そんな物などたくは無い! すぐに目線外すんだ!

だが、何故か奇怪な事に俺の身体は金縛りに遭ったかのように動かない。


二つの眼球は油が切れて錆で固着したかのように一点しか見つめられない。

俺はロ×コ×じゃ無い、俺は×リ×ンじゃ無い、俺はロ×コ×じゃ無い、俺は×リ×ンじゃ無い、俺はロ×コ×じゃ無い、俺は×リ×ンじゃ無い、俺はロ×コ×じゃ無い。
俺は呪詛のように呟き続ける。

その時ササラが瞬間移動をしたかのような高速移動をして、お子様パンツは視界から消え去る。

反射的に双眼鏡でその姿を探すが見つからない。

ああ……残念……。
いや違う! 違うんだお巡りさん 俺はロ×コ×じゃ無い 残念などと思う筈が無い ただ奇怪にも超自然の抗い難い強力な力が働いて俺は、俺は金縛りに遭っていただけなんだ!! 信じてくれお巡りさん!!

(ワシはロ×コ×じゃが)(やーね、エロじじい)(ギギ、ギギギギッ)(え、そなたもかえ?)

(%$#=~\\♪)(アハハっ)(ボクは、ボクはっ)

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登場人物紹介

ミリアリア・タエコ・ルラララ

銀河連邦警察、地球駐在所勤務、警察官見習い。15歳。

日本人の母と宇宙人の父の間に生まれ、幼い頃に父の転勤で地球から外惑星に旅立つ。

ササラ・サラザリ・マーリン

大魔法使いアングリーズ・マーリンの最後の孫にして最後の弟子。

自称千年に一人の大天才魔法使い。異世界人。11歳。

罰野 場継(ばつの ばつ)』

自称オタクじゃない、一見平凡そうに見えるが、その実本当に平凡な一介の高校一年生。(なのか?)15歳。

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