プッツン少女かよ - 4-3
文字数 843文字
もっと二人の闘いを良く見たかったんで、学生服の胸ポケットからミリアに渡された双眼鏡を取り出す。
対物レンズはポケットティッシュの厚さ分の小さな四角い長方形の物が二つ付いているだけだ。
その二つのレンズに挟まれて三つの丸いガラスの部分が有る。センサーとかだろうか。
どうやら光学式のズームでは無くデジタル式ズームのようだ。
双眼鏡を目に当てて覗いて見ると、立ち昇る厚くて黒い煙はまるでそこに存在しないかのように向こう側の景色がクッキリハッキリと見える。
二人は何処かと探す。煙の向こうでチカチカと激しく光っている辺りを見てみる。
空中に静止していたササラのお子様パンツが下からのアングルで丸見え状態だ。
だが、何故か奇怪な事に俺の身体は金縛りに遭ったかのように動かない。
二つの眼球は油が切れて錆で固着したかのように一点しか見つめられない。
俺は呪詛のように呟き続ける。
その時ササラが瞬間移動をしたかのような高速移動をして、お子様パンツは視界から消え去る。
反射的に双眼鏡でその姿を探すが見つからない。
(ワシはロ×コ×じゃが)(やーね、エロじじい)(ギギ、ギギギギッ)(え、そなたもかえ?)
(%$#=~\\♪)(アハハっ)(ボクは、ボクはっ)