プッツン少女かよ - 1-2
文字数 1,005文字
そいつは勢いよく後ろに反り返って尻餅をつくと、そのままの体制で後ろにカサカサっと後ずさる。
その小学生はフードを外してガバっと勢いよく立ち上がると、捻じくれた木の指揮棒みたいな物を構えて俺達を睨みつける。
でかいポケットがやたらと付いたローブ。
異国風のカラフルなミニスカ衣装にバックスキンっぽいブーツ。
右横でひと房結んだ肩までの長さの赤毛の髪。その髪の結び目のふわふわとした羽の髪飾りが春風に揺れている。
首からはレトロ風な大きめの鍵を下げている。昔の漫画で見た『鍵っ子』ってやつみたいだな。
そして、なんと言っても特徴的なのは、首に嵌まっている厚くて黒くて太くてでっかい首輪だ。薄い突起状の物が幾つも付いている。
首からは大きく隙間が空いていて、首の動きには支障は無いんだろうが、重くはないんだろうか?
小学生に向かって俺が尋ねる。