ぱっつん少女だな ー 3-1
文字数 1,127文字
俺は現時点での俺の考えを彼女に言い放つ。
俺は少女にビシっと指を突きつけた。
悲しい事だがやはり、絶対に避けるべき愚かなる悪魔の思考だ。もし宝くじで一等に当選するのと同等のごくわずかな確率が残っていたとしても、期待して裏切られて絶望のずんどこに落とされるくらいなら最初から期待しない方が俺の精神衛生上望ましい事だ。
事実、今日までの俺の人生において、あれっこの娘もしや俺に気があるんじゃっ? とか、おっゼッタイ俺に惚れてるぜっとか思っても、ことごとくが俺の思い込み。勘違い。気の迷い。もう恋なんてしないよゼッタイ! って何度思ったことか。枕を涙で何度濡らしたことかっ!
隣の家に住んでた幼馴染みのたーちゃんっ! 保育園の時お父さんの転勤でどこか遠くへ引っ越して行っちゃったたーちゃん!
別れの時泣きながら手を振ってくれたたーちゃん。ああ、もういちど会いたいな。たーちゃん……。
俺は少しの間空を見上げ、こみ上げてくる熱い何かに耐えていた。
目前の金パッツン天使が俺に微笑みかける。