プッツン少女かよ - 3-3
文字数 1,163文字
俺は早くミリアが戻って来てくれないかなーと宇宙戦艦を見上げた。まだ数分しか経ってはいないが、ちょっと心細かったからだ。
周りを見回してササラがいない事を確認した後、俺はまた戦艦を見上げる。すると目の端に何かが映った。俺は高速で二度見した。空から四つの黒い何かがこちらに向かって白い尾を引きながら飛んで来る。
とか思っている間も無く急激に俺の頭上に迫って来た。
俺は岩から大ジャンプして崖下に向かって躊躇無くダイブする。もしもの時は飛び降りようと頭の中でシミュレーションを行っていたのが役に立った。
崖は断崖絶壁という訳では無いが、かなりの急斜面だ。斜面は幸いにも岩場では無く地肌剥き出しの土だが、かなり固そうで着地すると痛そうだ。
上手く着地出来ますように、と祈った瞬間、俺がさっきまで居た岩場が轟音と共に大爆発を起こし、空中を落下中だった俺の身体は爆風で更に遠くへと吹き飛ばされる。
俺の身体の横を砕けた岩のでかい欠片が何個も唸りを上げて飛び去って行く。
叫びながら斜面に尻から勢いよく着地した俺はバウンドしてそのまま前方に投げ出された。空中を一回転して再び尻から着地して更に斜面をゴロゴロと横向きに転がり落ちて行く。