ぱっつん少女だな - 4-2
文字数 1,921文字
宇宙戦艦はとっても興味深いので、見学だけなら是非にもさせて頂きたいが、他の惑星までってのはちょっとなー。相手は宇宙人だしなー。
ミリアみたいな人型宇宙人は大丈夫だけど、タコみたいな宇宙人とか虫みたいな宇宙人とかがニッコリ笑って出迎えてくれたら、俺は絶対気絶する自信がある。失禁する恐れも高い。脱糞するかもしれない。
ミリアが持っていたゴツいスマホもどきがガシャガシャっと一瞬で変形して銃になった。
銃口は俺に向けられている。
俺はミリアの気持ちをなんとか落ち着かせようと話題を逸らす。
ミリアは楽し気に笑う。銃口も下がる。
(俺をオタ呼ばわりすると真のオタクの皆さんに対して失礼だろっ。不敬罪で死刑に処されても文句は言えんぞっ。百歩譲っても俺は熱狂的ファン止まりだよ)
(それもひっくるめてオタクって言うって? そんな奴は真のオタクの何たるかを知らない素人だ)
俺はミリアにくるっと背を向けて帰ろうとする。
爆発音と共に俺の足元のアスファルトが弾け飛び、大穴が空く。
俺は両手を上げて観念した。