プッツン少女かよ - 11-1
文字数 1,088文字
更に激しさを加えたササラの攻撃により、バリア内に飛び交うスパークの量が増え始め、ついには頭頂部に亀裂が入った。
亀裂が入ってもしばらくバリアは持ちこたえていたが、もう限界なのか、ドーム状のバリアの頭頂部から地面に向かって、一気に四方八方へと稲妻のような何十本もの亀裂が入った。
するとササラは攻撃の手を止め、ゆっくりと身体の前に両手を持ってくる。
まるで剣かバットを握るようなポーズだ。
ササラの両手から黄金色に輝く眩 しい光が放出された。その光は握りの部分以降が極端に太くなった、電柱の五倍ぐらいの太さの光り輝く長い棒状の物を形成する。
ササラは光の棒を一気に頭上まで振り上げた。
光の棒が凄まじい勢いで振り下ろされた!
耳をつんざく途轍 もない大音響と激しい火花。四方に飛び散りのたうつ稲妻のような太く眩しい光。
粉々に割れて砕けた微細なバリアの欠片 が辺り一面に舞い踊り降り注ぎ、キラキラと輝きながら消滅していく。
その時突然俺の身体が空中に浮かび上がる。
と気づく。
ササラは怖い顔で俺に向かって右手を上げかけ、口を開きかけた。
その瞬間、ミリアの装甲戦闘服が俺とササラを隔 てるように、土煙を上げてササラの目の前に滑り込んだ。