プッツン少女かよ - 6-1

文字数 953文字

魔法陣は確か、魔力増幅したり発動させたり、何かを召喚したり封印したりする時に用いられる図形の事だよな。
図形の配置、書かれた記号呪文とかによって効果が変わる物だったと思う。これはやっぱり魔法じゃなくて魔術だよな。
魔術魔法と同じような効果を再現するために、既知の物理現象とかを複雑に組み合わせて人間が考案した物だった筈だ。
それは術式って呼ばれる物で、呪文の詠唱魔道具触媒などを使用して発動出来る現象だ。
言わば魔術は化学方程式ならぬ科学方程式って呼んでも差し支えない感じの物だ。
羽や翼を使わずに自由に飛び回るなんて方法は俺のこの世界じゃまだ究明されていないが、異世界魔法の国では既知の物理現象なのだろう。
プラズマ技術の応用で可能だとかのは聞いた事があるから、もしかすると超大国の軍事部門では既に実用化されているのかも知れない。地球産UFOとかな。
魔術オカルトチックではあるが、宇宙超科学とそんなに変わらん物なのかも知れんな。
ササラが空を飛んでいる時には両足の裏に小型の魔法陣が現れている。ミサイルが飛ぶ時にも噴射口辺りに魔法陣ビーム砲にも魔法陣が現れていた。
ササラが何度も自分天才魔法使いだと連呼していたから、なかば洗脳されたように魔法を使っていると思い込んでいたが、これは、あれだ
ササラ魔術使っている。
(すなわ)ササラは魔法使いでは無い 魔術師
唯一ササラが使った魔法んでもいいと思える物は、魔法ステッキ使ってはいたが俺に向かって撃ち込んで来た光球ぐらいだろう。

ただし、軟式野球の軟球並みの威力だったがな。

魔力増幅させると言っていた魔法樹ステッキを使ってもあの威力だ。

大天才魔法使いなどと自称してはいたが、魔法は使えるには使えるのだろうが、実は全然低レベルの魔法しか使えなくて魔術に頼っている似非(えせ)魔法使いなのだろう。

魔法魔術とどっちが凄いかと言えば、個人の技術能力の優劣によってもなるだろうが、やはり超常現象的魔法のほうが凄い気がする。
魔術科学再現可能かも知れないが、魔法の再現は不可能に近い気がする。
まあ、まだ小学生だしな。虚勢張って自分を大きく見せたかったのだろう。も小学生の頃はそんな感じだったようなもするしな。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

ミリアリア・タエコ・ルラララ

銀河連邦警察、地球駐在所勤務、警察官見習い。15歳。

日本人の母と宇宙人の父の間に生まれ、幼い頃に父の転勤で地球から外惑星に旅立つ。

ササラ・サラザリ・マーリン

大魔法使いアングリーズ・マーリンの最後の孫にして最後の弟子。

自称千年に一人の大天才魔法使い。異世界人。11歳。

罰野 場継(ばつの ばつ)』

自称オタクじゃない、一見平凡そうに見えるが、その実本当に平凡な一介の高校一年生。(なのか?)15歳。

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色