プッツン少女かよ - 9-2

文字数 1,094文字

『メイティス、ウインブレイバー緊急高速変形! 近接格闘戦形態!』
[[了解。ウインブレイバー緊急高速変形]]
その声と同時に巨大戦艦が変形を始める。
先程のプラズマトルネード砲の発射形態への変形はゆっくりとしたものだったが、今回は様子う。
戦艦の各所に小型のバーニアが出現して、様々な方向に向かって噴射を開始している。所々のスリットから爆炎が噴出する。爆炎が上がる度に変形速度が加速する。
これは、バーニア爆発物の力で強制的に高速で変形をしているのか?

緊急高速変形とか言っていたが、多分、本当に緊急時だけの変形方法なのではないかと思う。各所に絶大負荷が掛かっていそうだ。

全長四百メートルくらいの戦艦の各部がびたりっ込んだり、いたりじたりして、結局最終的には全高四百メートルくらいの超巨大ロボになった
っっ 変形ロボロマンっっ!!!
だがしかし、変形だけじゃなく、出来れば合体も欲しかったか
『ウインブレイバー、グラビティークラッシュ!』
ミリアがそう叫ぶと、超巨大ロボは背中の二基のメインエンジンと三基の補助エンジン、それとロボのふくらはぎ辺りに変形で分割された、両足合わせて二基のメインエンジンと四基の補助エンジンを一斉に点火させた。
ロボはササラに向かって急加速をし、巨大過ぎる右腕を振り上げた。ロボの握りしめた(こぶし)の大きさは、幅が二十メートルくらいはありそうだ。

その拳の周りには黒い光? のような物がいている。この黒い光のような物はだろう?

グラビティーって言ってたから重力兵器とかなのかな?

その振り上げた巨大な腕の肘に付いている二基のブースター噴射させ、凄まじい超加速でササラに殴りかかる
超加速した二十メートルの巨大な鉄拳を、ササラは上に伸ばした右手一本で受け止める。
――!

その瞬間に発生した凄まじい重力波衝撃波の影響で眼前の景色が激しく何度も歪む

多分、バリアの中に居なかったらこの重力波か衝撃波で俺はイチコロだっただろう。

――。
ササラは全く平気そうなをしているっ
この攻撃でも全然効かないのかーーーっ!!!!
……まあ、そんなはしていたけれどね……。
ササラはこちらに向かって小学生らしいあどけない笑顔でニッコリ微笑むと、口をパクパクさせて何かを言っているようだ。
……。
しかしこのバリアの中では俺には聞こえない。
ミリアササラが何かっているようなんだが、何て言ってるんだ?
『沢山の花火は綺麗だったし、大きなお人形さんも面白かったって』
花火お人形さん呼ばわりかよっ
『でも、もう飽きたからそろそろ終わりにするって』
えっ……。
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登場人物紹介

ミリアリア・タエコ・ルラララ

銀河連邦警察、地球駐在所勤務、警察官見習い。15歳。

日本人の母と宇宙人の父の間に生まれ、幼い頃に父の転勤で地球から外惑星に旅立つ。

ササラ・サラザリ・マーリン

大魔法使いアングリーズ・マーリンの最後の孫にして最後の弟子。

自称千年に一人の大天才魔法使い。異世界人。11歳。

罰野 場継(ばつの ばつ)』

自称オタクじゃない、一見平凡そうに見えるが、その実本当に平凡な一介の高校一年生。(なのか?)15歳。

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