プッツン少女かよ - 7-1

文字数 1,167文字

俺は肉体言語ではなく、口で話す言語での説得を試みる事にする。

あくまでもそこは平和的にだ。

俺の心から溢れ出す誠実真実言葉で話をすれば、とりあえずは何とかなるかも知れない。うまく説得出来るかどうかは自信がないが。

俺は網の中バタバタ暴れ回るササラに近づいて話しかけてみる。
なあササラ、もうこんな事はやめにしないか? 俺は本当に大魔王じゃないんだし、争い事が嫌いな完璧で完全なる平和主義者なんだよ。
ササラの持っていた探知機反応したのは多分、俺自身も気が付かない内に俺の身体に入り込んだ大魔王欠片のせいなんだ。
だからそれを何とか取り出せ方法をみんなで一緒に考えて、その取り出した欠片をササラが壊せばいい。
それでお前の爺さんが完全には成し遂げられなかった大魔王討伐偉業をお前は成し遂げられるんだ。
そうすれば万事解決平和的解決、俺もお前もみんな幸せハッピーエンド丸く収まるだろ?
なあ、ササラそうしようぜ
 そんなだらけ邪悪な言葉にササラはされたりしない
 このうんこたれ大魔王
大魔王はこの天才魔法使いのササラが討伐して絶対に息の根を止めてやるんだからっ
うんこたれとか言って小学生お前は
……あ、小学生だ。
俺はうんこたれではない! うんこたれではないが、お前のせいでシッコは何度かチビりそうになったぞっ
しかし、まだ言うか自分の事を魔法使いって
ササラ、俺はもうとっくに分かっているんだ お前が魔法使いではないをな
お前の使っているのは魔法ではなく魔術だっ だからお前は魔法使いではない
魔術師

あ、イカン、こんな事小学生の子供に言っちゃ可哀そうだったか?

でもさっき考えていた事が口からついちまった。

こんな事言って泣いちゃったりしたら困るなあ。

ササラはっ、ササラは魔術師なんかじゃないもんっ 魔法使いだもん
 大天才魔法使いなんだもんっっ!!

あ、泣くかと思ったらそうでもなくてかった。でも凄く怒ってる感じがする。

そんなに魔術師って呼ばれたくないのか?

でもお前が使った魔法って呼べる物は、最初に撃ち込んで来たヘロヘロ光球ぐらいじゃないか。あとはみんな魔術だっただろ?

ササラがき出さない事をいい事に、俺はまたも追加で追い打ちをかけた。
でもそれぐらいってもいいよな。俺は何度命の危機経験させられた。
ミリアがいなけりゃとっくに完璧アウトお陀仏だったんだから。
……分かったよ。じゃあ、特別大魔王に見せてあげるよ。ササラが本当に本物大天才魔法使いだって事の証拠を。
そう言うとササラは今まで網の中で駄々っ子みたいに背中を地面に着けてパンツ丸出しで暴れていたのをやめ、網を絡みつかせたままその場にすっくと立ち上がった
なんだか雰囲気がちょっとわったみたいな気がするんだが……。
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登場人物紹介

ミリアリア・タエコ・ルラララ

銀河連邦警察、地球駐在所勤務、警察官見習い。15歳。

日本人の母と宇宙人の父の間に生まれ、幼い頃に父の転勤で地球から外惑星に旅立つ。

ササラ・サラザリ・マーリン

大魔法使いアングリーズ・マーリンの最後の孫にして最後の弟子。

自称千年に一人の大天才魔法使い。異世界人。11歳。

罰野 場継(ばつの ばつ)』

自称オタクじゃない、一見平凡そうに見えるが、その実本当に平凡な一介の高校一年生。(なのか?)15歳。

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