プッツン少女かよ - 2-2
文字数 1,372文字
(そうかもな)(違うかも知れんぞ)
(さて、誰のせいなのやら)(全てはどこぞの誰かに仕組まれた事かも知れんぞ)
(アハハっ、それって面白ーいっ)
ササラの持つ、ササラ曰く超一級品で超貴重品だというすんごい魔法樹製のステッキの先端部分が眩しく光り輝き、光の玉みたいになっている。
俺は頭を左にひょいっと傾けて光球を躱す。耳元を光球がブンブン言いながら通り過ぎる。
ササラはステッキで自分の周りに次々と光球を作り出し、空中に浮かばせている。
俺は身体をぐねぐねカクカクさせて全弾かわした。
ササラに向かってドヤ顔で言いかけた瞬間、がつーんとデコに光球が命中した。
(気を抜くからだ)(アホだな)
ササラは一体どこから出したのか、奇妙な形をしたバズーカ砲みたいな黒い大砲を脇に抱えて構えている。そのでかい砲口は周りに魔法陣を浮かび上がらせ、ブンブンと唸りながら輝きを増している。
ミリアがゴツいスマホもどきを見ながら呟く。
ドガーっと言う物凄い轟音を発しながら砲口から輝く太いビームが放たれる。