プッツン少女かよ - 2-3

文字数 1,249文字

目の前で狂暴ビームの輝きが荒れう。火花灼熱火炎(ほとばし)る。

俺の前に立ったミリアがそれをクロスした両腕で受け止めている。

両腕のそれぞれから半透明で円形に輝く光のシールドが展開され、その二つがビームのパワー(あらが)っている。

弾かれた迸るビームの本流は雲を吹き飛ばし空へと吸い込まれた。弾ききれなかったビームが民家のブロック塀を粉々にし、近くの神社の大木を容赦なくなぎ倒す
ミリアの全身から薄い煙が立ち(のぼ)っている。胸ぱっつんコスプレ衣装が所々焦げて焼き切れている。
ミリアさん、身体からが出ているけど大丈夫か? 火傷(やけど)してるんじゃないか?
火傷は大丈夫よ。シールドでほとんどげたし、宇宙連邦警察の制服は耐熱耐寒防弾仕様だから、表面はちょっとげたけど身体はられているわ。それに今冷却機能がフル稼働していてちょっとしいくらいよ。
宇宙技術スゲー
拾いしたよ。ありがとうっ。
お礼なんか言わなくてもいいわよ強化装甲を回収する任務を遂行する為には、罰野さんごと消滅させられたら困るもの。
それに罰野さんに死なれたらわたし、きっと悲しいと思うから。
ミリアさん……本当に助かったよ。

ミリアがいなかったら俺は確実に天国へ行ってたな。

一瞬去年死んだ婆ちゃんが川の向こう岸のお花畑で俺の名前を呼びながら笑顔で手を振っているのがえたもんな。

ミリアお姉ちゃん、ササラの邪魔をしないでよっ。大魔王は絶対にササラが倒さなきゃいけないんだよっ。

お爺ちゃんが二千年前に完全には成し遂げられなかった大魔王討伐の偉業を、この千年に一人の大天才魔法使いササラが成し遂げるんだから
やめてくれよササラ、そんな偉業を成し遂げられたら俺がやばいじゃん。
再びササラの持つ大砲砲口が輝き始める。
まずいわっ、これ以上周辺の被害は出せない。さっきの爆発音を聞いて住民が集まって来るはずだから怪我人が出る恐れが有るし、この状況をられたくない。
でもササラはやる気満々だぞ。
ミリアは右手を開いてに向かって突き上げ、そして叫ぶ
    メイティス、バトルフィールドへ転送して
[[了解。転送シークエンス開始シマス]]
機械っぽい女性の音声が返事をした。
めいてぃすってだ?

ウインブレイバー、超時空戦闘要塞に搭載されているAI名前よ。

普段はメイちゃんって呼んでるけどね。ちょっと堅物だけどいい子よ

AIに良い子悪い子ってあるんか?)
ついでにうとバトルフィールドは亜空間に有る戦闘用の疑似空間で、戦闘で周辺に被害が出ないように対象者をそこに転送するのよ。あ、始まった

周囲に赤いオーロラのカーテンみたいな物ががって行く。


景色がぐにゃっと歪んでくなる。見上げると空は黒く染まり星空の様だが、頭上を中心として無数の星々が俺達の周りを取り囲むようにしてっている。


すぐに回転は超高速となり、星々は一本の線の様にがる。

空全体が白く輝いて強烈なを放ったと思った瞬間俺は見た事も無い荒野みたいな場所に立っていた

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登場人物紹介

ミリアリア・タエコ・ルラララ

銀河連邦警察、地球駐在所勤務、警察官見習い。15歳。

日本人の母と宇宙人の父の間に生まれ、幼い頃に父の転勤で地球から外惑星に旅立つ。

ササラ・サラザリ・マーリン

大魔法使いアングリーズ・マーリンの最後の孫にして最後の弟子。

自称千年に一人の大天才魔法使い。異世界人。11歳。

罰野 場継(ばつの ばつ)』

自称オタクじゃない、一見平凡そうに見えるが、その実本当に平凡な一介の高校一年生。(なのか?)15歳。

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