第49話
文字数 594文字
地元に着くと真っ暗だった。23時を過ぎたくらいでこの町は真っ暗になってしまう。
飲み屋街に行けば明るいんだろうが、そんなところ私たちが行く場所ではないと思っていたし興味もなかった。
町で一番大きな駅から私たちの家までは歩いて一時間半くらいかかる、のんびり2人で話しながら歩くことになった。
「こんな時間に外にいるの初めて。」
「そっかぁ、この時間に外散歩するのが1番好き、静かだし。」
「たしかにぃ、静かだよね。」
「ねぇ。」
たわいもない話をしながら帰路についていた、こういう時間は家族からも、学校からも、同級生からも、近所の目からも、なにもかもから解放された気になった、自由でなんでもできるという気分にさせてくれる大事な時間だった。
お互いの家は離れていたから、途中で分岐することになった。
「じゃ、暗いからお互い気をつけて帰ろうね。」
「うん、またね~。」
「また!」
ゆるゆる手を振って別れた。
家に帰る足は重くもないし、軽くもない。
明日からまたいつも通り、のんびりとした1日が待っている、隣町は楽しかった。
人の数は多かったが、いろんな物があったし、誰も知らない土地というだけでわくわくできたのだ。
私はこの町を出るのだろうか、出れるのだろうか、この先に何をするのか、しないのか。
色々考えた気がする、家に帰って、シャワーを浴びて、いつものように寝るんだろう。
考えるだけでなにも変わらないのが中学生の私だった。
飲み屋街に行けば明るいんだろうが、そんなところ私たちが行く場所ではないと思っていたし興味もなかった。
町で一番大きな駅から私たちの家までは歩いて一時間半くらいかかる、のんびり2人で話しながら歩くことになった。
「こんな時間に外にいるの初めて。」
「そっかぁ、この時間に外散歩するのが1番好き、静かだし。」
「たしかにぃ、静かだよね。」
「ねぇ。」
たわいもない話をしながら帰路についていた、こういう時間は家族からも、学校からも、同級生からも、近所の目からも、なにもかもから解放された気になった、自由でなんでもできるという気分にさせてくれる大事な時間だった。
お互いの家は離れていたから、途中で分岐することになった。
「じゃ、暗いからお互い気をつけて帰ろうね。」
「うん、またね~。」
「また!」
ゆるゆる手を振って別れた。
家に帰る足は重くもないし、軽くもない。
明日からまたいつも通り、のんびりとした1日が待っている、隣町は楽しかった。
人の数は多かったが、いろんな物があったし、誰も知らない土地というだけでわくわくできたのだ。
私はこの町を出るのだろうか、出れるのだろうか、この先に何をするのか、しないのか。
色々考えた気がする、家に帰って、シャワーを浴びて、いつものように寝るんだろう。
考えるだけでなにも変わらないのが中学生の私だった。