第36話

文字数 860文字

「ごめん、私、適当なこと言って祖母のこと煽ったからさ 祖母、軽トラで出てくとか言ってどっか行っちゃったんだよね。」
「あぁ?軽トラ俺の車だけど?」
「そうなの、だから誤りに来たんだけど…」
「だからさっき騒いでたのなぁ、事故とか起こさなきゃいいけどぉ?あいつに限って信用できねえからなぁ。」
「まぁわかる。」
そんな祖母の悪口大会を2時間くらいした、その後は父の事務所から見たい本を何冊かさらっとプレハブに持って戻ってきた。
(あぁああ、忘れてた!!本棚、めちゃめちゃだぁ。)
こんな時はやる気がなくなる、直情的で瞬間的に怒りが爆発するから部屋のものは良く壊れる。
理性がなくなるわけではないから、エアコンやパソコンが壊れることはないが、行き場のない怒りはどうにか後で賄えるだろうと思える物に行く。
(あとで父親に、いらない本棚かケースが出てきてないか聞こう。)
ウンザリしながら片付ける、めちゃくちゃに蹴った本棚は穴が開いていたり、折れていたり。
(申し訳ないことしたなぁ。)
物を壊した後は絶対に後悔する、片付けが面倒くさいのがほとんどで、残りは少しの物に対する罪悪感だ。
本棚の前はゲームをするのに使っていたブラウン管テレビを、祖母が襲撃してきた時ように置いていた斧で叩き壊してしまった。
父の仕事柄変えのテレビはすぐに来た。軽トラから私がブラウン管テレビを運ぶときに
「ほんとに、怪力だよなぁ。」
「まぁね、力負けはしないかな、おかげで困ることないんだよね、色々とね。」
「色々ねぇ、それにしてもよくあの狭い部屋でテレビぼこぼこにできたなぁ。」
「まぁ、色々あってさぁ、工具置き場から斧見つけ出して部屋に置いといたんだけど、使おうと思った用途で使われなかった感じ?かな?」
「あぁ、なるほどねぇ。」
「テレビ貰ってくね、ありがとうね~。」
「うぃ。」
テレビをプレハブに持っていく、久しぶりにゲームに打ち込むことができる、ゲームの世界みたいに私も冒険に出られたらいいなと考えたりもしたけど、別に冒険事態に興味はなくて、この家が嫌いで出ていきたいだけだった。
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