第11話「オレは生きるのはへただけど、死ぬのはうまいと思う」

文字数 536文字

 東由多加(作家の柳美里さんの旦那さん… 結婚してなかったはずだから、パートナー?)の言葉。
 YouTubeで下田逸郎を聴いていたら、ひょんと「次の動画、東京キッドブラザーズ」とか出てきて、おや、と思い観た。
 熱い人だったようだ。
 僕が生まれる前の時代、「安保闘争」とか「全共闘」とか?
 よく分からないけど、「ラブ アンド ピース」とか?

 それはさておき、東さんは確かガンで亡くなられた。
 さぞ、痛かったろうと思う。でも、瘦せ細った東さん、ベッドにいる東さんに、美しい柳さんがすぐそばで笑っている写真もあった。
「笑って死にたい」。それが東さんの念願だったようだ。きっと、笑って逝かれた… と思いたい。
 若い頃は、いわば革命家のようであった。
 ここでもない、ここでもない。世界中をまわって、ユートピアがないならば、オレたちで創ろうじゃないか── キッドブラザーズという劇団を率いて、アメリカ、ドイツ… 1960年代、まだ日本人が公然と差別を受けていたような時代(?)に、そのミュージカルはかなり喝采を浴びたとか。

 情熱…。
 あの頃の「KID」たちも老いて、70人くらいが同窓会みたいな形で、それぞれの想いを抱いて集い、同じ時間をたゆたっている映像もあった。なんか良かったナ。
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