第26話 夏の甘酒

文字数 317文字

 酒粕から作る。
 スーパーで200円位?で売っている酒粕。
 適当に水を入れ、弱火でとにかく煮る。煮る? 地道に沸騰させる、と書くべきか。
 ぐつぐつ沸騰させ続けても、カタマリが適当に残る。それは箸と鍋の壁面を利用して溶かす。
 30分くらい煮詰めるだろうか。
 家人は甘酒で酔っ払ってしまうので、とにかくアルコールを飛ばす。

 甘酒は「飲む点滴」といわれ、夏バテした時なんか良いらしい。
 適当に砂糖を入れて、ぐつぐつぐつ。
 うん、やっぱり甘いほうが美味い。
 彼女は冷やして飲んでいるみたいだが、固定観念の塊の僕は「甘酒は熱くなくっちゃ」と暖めて飲んでいる。なんか、身体が喜んでる感じ。五臓六腑に染み渡る。
 汗も少しかくけど、飲む点滴、美味し。
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