第55話 2022年9月26日(月)狐です、本日退院いたします

文字数 931文字

まずは朝食から。

食パン(二枚)、牛乳(小サイズ一パック)、リンゴ(二切れ)、挽肉と野菜のソテー。

大変美味しくいただきました。完食、完食。

さて、実は先週の木曜日に女医さんから「月曜日に退院していいからねっ。あ、あたし退院予定も失敗しないので!」(もちろんそんな言い方はしてない)と許可が下りまして、無事に本日退院となりました。

退院当日の朝はちょい忙しかったです。

何せ出て行くための準備をしないといけませんからね。おまけに朝食後に栄養士さんとの最後の面談がありまして余計に切羽詰まっていたのです。いやはや大変大変。

この入院生活最後の担当となった人は過去話に出てきた夜勤ちゃん(まあ今回は日勤ですが)。狐が荷物をまとめ、忘れ物がないか最終チェックをしてくれたのですが……。

病棟を出て入院受付での順番待ちをしていると狐のスマホが震えました。

「あ、狐さんですか? 夜勤ちゃん(今は日勤中)です」

おや、お別れが寂しくて勤務中なのにお電話しちゃったのかな? しょうがないなあ。

とか思っていると。

「実は狐さんのいた部屋にパーカーが残っていまして、忘れ物ですよね?」
「……」

そういえば入院初日に病室のハンガーにパーカーを下げたまま放置していました。いや、室温丁度良かったから着る機会がなかったんですよね。完全に忘却の彼方でした。

夜勤ちゃん(今は日勤)がわざわざ病棟から持ってきてくれてパーカーは無事に狐の元に戻りました。夜勤ちゃん(今は日勤)、お仕事忙しいのにありがとうございました。ちょっとギャルっぽいとか思ってしまってごめんなさい。

かくして、狐は帰路につきました。

いろいろありましたが無駄ではない入院生活だったと思います(この記録も書けたしね)。

お世話になった看護師さんや担当医の皆さんに深くお礼申し上げます。終わりの方で狐が闇落ちしてしまいましたがそこは「そういう患者もいるよね」と笑って許してもらえると助かります。

ま、どうせ日々の業務に忙殺されてこんな狐のことなどすぐに忘れてしまうんでしょうけど(闇)。

ではまた。

じゃなくて!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

……看護師さんたちに本作が見つからないことを祈ります。いやマジで怒られそうだし。

ほいじゃね!
 
 
 
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