エピソード1:寝られるまで
文字数 899文字
いつもの廊下を次のステージに向かう道中、リラは不満げに言った。
それに困ったように眉を八の字にしてエリは答えた。
リラの疑問を受けてエリは話し始めた。
大なり小なり生きていたときに罪を犯しているからだって。その罪から逃げずにちゃんと向き合って、神様に認められると眠れるようになるし生まれかわれるようになる。教えてくれたひとが生きていても死んでも結局は自分の罪から逃げられないって嘆いてた。ただ生きているうちにしっかり反省していれば、そのぶんはやく寝られるようになるみたい
ふたりはそこで廊下を左に曲がった。まだ続くようだ。
リラは肩をすくめた。
今度は右に曲がる。すると少し先に扉が見えた。