その29 ズレた日常

文字数 423文字

 夏休みが明け2学期。
 
 オープンラボ、私立大学HP露出、という夏のイベントはあったけれども、また、”日常”、に戻る。

 前にも書いたけれども、”異常”、も積み重なればそれが日常になる。

 今の生活も部分的には異常があるけれど、概ね当たり障りのない日常と言えるだろう。

 わたしのブログにコメントを寄せてくれる人たちも日常を生きているんだろう。

 わたしの書いている文章で自殺を思いとどまった人も中にはいるんだろうか。

 逆に、そうではなかった人もいるかもしれない。

”人それぞれですね”、というわたしの物言いを、冷たい、と捉える人もいるかもしれない。

 始業式の午後、帰宅部のわたしは選択に悩んだ。
 スーパーに寄ってから帰るか、真っ直ぐ帰るか。
 今日は9月なのに、8月の最高気温を上回る日となった。

 決めた。
 まず帰って、Tシャツに着替えよう。

 自転車を漕ぎ、汗をかきながら家のドアを開けると、トイレの前で母親がうつ伏せに倒れていた。

 これも日常なんだろう。
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