瑠備姉妹
文字数 605文字
草里 楓はやはり、またパレード潰しを持ちかけてきた。
わたしの家に直接来て、象がいるのを当たり前のように確認して、
わたしの家に直接来て、象がいるのを当たり前のように確認して、
と象に挨拶していた。象も象で、無邪気に応えている。
と言う草里の後ろに、二人の女生徒が控えているのに気づく。
ましな部下を連れてくる、なんて言ってたな。
ましな部下を連れてくる、なんて言ってたな。
姉妹、か。瓜二つで双子のようにも見えるが、妹のカヲリはわたしたちと同級で、姉のシヲリの方は一学年上なのだということだった。
こないだの四副さんのこともあるし、この姉妹も巻き込またのじゃないかという思いが挨拶に出てしまい、躊躇いがちな態度になってしまう。
対して二人は、おしとやかな微笑で返した。にこやかだが思慮深い印象がある。気品のある姉妹だ。戦いなんて、できるのだろうか。
対して二人は、おしとやかな微笑で返した。にこやかだが思慮深い印象がある。気品のある姉妹だ。戦いなんて、できるのだろうか。
と草里が言いかける。
言ったのは、シヲリさんの方、かな。
草里はぶっきらぼうだな。とりわけこの二人が上品なので余計そう思える。
ふふふ、と姉妹は微笑。わたしもふふふ、とやってみるけど、全然合ってなくてげんなりした。
カヲリさんの方、かな。見分けが付かない。