お菓子屋さん会議(2)
文字数 661文字
全然、緊張感がなかった。このおっとりした感じと、一学年上というので、一瞬瑠備姉妹のことを思い出した。草里は、で? といった表情。草里は草里でさっきの緊張はどこへやらなのだが。
その……わたし、シヲリとは幼い頃からの親友だったの。わたし、ね……草里さんのことを全然知らなかったのだけど、シヲリが共鳴したくらいの人だから、……だからわたしも草里さんのことを知りたい、って、思って、ね……
シヲリさんは死んだ。思い出したくない無様な死に様で。幼馴染だってというこの人。そのことへの恨みはないのだろうか。草里を知りたい、か。
でも今はそれどころではないはず。
郡さんは、二、三人で戸口を見張っているから、早くとりあえずの行き先を決めてくれ、と言い出て行った。
草里は餡蜜をすでに食べ終わっている。
でも今はそれどころではないはず。
郡さんは、二、三人で戸口を見張っているから、早くとりあえずの行き先を決めてくれ、と言い出て行った。
草里は餡蜜をすでに食べ終わっている。
主旨が少しずれているが、またとない申し出だった。
草里はこれをありがたく受けさせていただく、と言った。
草里はこれをありがたく受けさせていただく、と言った。