奇譚草紙

[ファンタジー]

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26件のファンレター

奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。

※不定期連載です。

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ファンレター

白熊

夢を占う白熊の物語、とても楽しく読みました^^ 北極の氷が溶けて流浪の民になった存在は、ユダヤの民と重なり、切なく思いました。 後半はあっと驚く展開で、びっくりです! 巨大魚にのみこまれたヨナの話を思い出しました。ドストエフスキーの『鰐』には、鰐の腹中で優雅にくつろいでいる男が描かれます。この鰐の腹は、監獄と流刑の寓意だと言われています。本作の「わたし」は白熊に包まれてやすらぎを感じているのですね。「千の夢を見る」という美しいフレーズが心に残ります。最初と最後に描かれる白山吹の花も、想像してう ... 続きを見る

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「わしを鬼にしたのはそなたではないか」という男の声に、はっとさせられました。結局のところ、一番恐ろしいのは主人公を含めた人間なのですね……。異形の蛇も、鬼になった男も、人間の弱さの表れだという気がしました。主人公は何の罰を受けているんでしょう。どうか彼女に救いの手が差し伸べられますように。 平安時代が舞台で、純文学で、となるとぱっと思い浮かぶのは芥川龍之介ですが、三奈乃さんの作品はさらに独特の色香を放っているように感じます。銀色の月光に溶けていく涙が、たとえようもなく美しかったです。

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キリ番

私の「いいね!」が☆百こめでした!ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ 今日の午後三時、なんと蛇が這っていく夢を見て、悲鳴を上げて飛び起きたんです。太さは普通の青大将くらいなんですけど、まさにこのお話と同じで胴だけがずるずるといつまでも……洗面台の排水口から出てきてユニットバスの中へ……ぜんぜんミヤビじゃなーい。笑  私もコロナ以降どんどん対人恐怖が悪化していて、とくにこの数日かなり病んでいるのですが(^^; それでも、鳥や獣や自然界にはない、人間にしか成し得ない善というものをね、どうしても棄 ... 続きを見る

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11話 蛇

こんな作品を生み出せるなんて、やっぱり私、南ノさんのファンです。「●はおそろしい。そして、●は猶おそろしい」がリフレインして、本当にその通りだと……。他者なんて永遠に把握できない未知の生き物だし、でも自分のことだってまだ断片的にしか理解できていないのかもしれない、自分の中にはまだ窺い知れない他者が潜んでいるのかもしれない。自分も他者もわかったつもりになると痛い目にあう。でもそんな解釈が無意味になるほど、物語世界は恐ろしいほどに美しいです。カタルシスを覚えるワードが随所随所にあって……ああ、いつか ... 続きを見る

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再度「右手」「白熊」

誤解を恐れずに言うと、私、南ノさんの痛みがわかるような気がするのです。私は聞くのが苦手で人の話が上滑りするぼんやり振り、幼少期はアトピーもあったのでお察しください。小学校の頃はとにかく周囲と足並み揃えることに必死でした。学校とは「普通」を獲得するためにしのぎを削る場所。(笑)そうやって自分を取り繕っていると、素の自分に戻れる本だったり音楽だったりが大切な居場所になるのです。私は「右手」「白熊」を読んだとき、物語の根底に流れる「孤独」が、自分に寄り添ってくれるように感じました。だから大好きなのです ... 続きを見る

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白熊さん

「白熊」を読んで泣いて、もう一度第一話からぜんぶ読み直しました。素敵。 私もシロクマが大好きなんです。とくにオス。冬眠したまま歩くんですよね。いつかそのおはなしを書いてみたいと思ってます…… 私も最近、夢を見なくなってしまいました。そして先週たてつづけに見た夢が、舞台をする夢・授業をする夢・ミサに出る夢と、いまの自分に出来ないこと尽くしで、あまりにわかりやすくて占ってもらう必要もないくらいで、哀しかったです(笑)。私も白熊さんのおなかに入りたいです。

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白熊

母体回帰願望って、男性が持つものとして描かれることが多いように感じますが、女性だって傷ついて、何かにすがりたい時がありますよね。主人公を大きく包み込む白熊は、そんな女性たちが無意識に求める安らぎであるように感じました。 「黒曜石に似た白熊の眼に、わたしはいつも、この世界に対するごく控え目な思慮深さといったものを感じて心打たれるのだ」。三奈乃さんの文章って、本当に美しく魅力的! この筆力が、物語の世界へと引き込む原動力ですね。

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右手

先日は「武侠小説」について丁寧に教えてくださり、ありがとうございます! おすすめ作品、探してみたいと思います^^ 老舎の作品はまさに『らくだのシアンツ』を読んだんです。主人公がどんどん不幸になっていき、悲しい話でした。でも、情景描写は生き生きとして素晴らしかったです。 今回の『右手』は川端の『片腕』オマージュなのですね。学生時代に全集を借りて読みました。直接的な性描写はないのに、なぜかとてもエロティックな印象を受けた記憶があります。フェティシズムなんでしょうか…。何かで絶賛されていたので読んで ... 続きを見る

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白熊に会いたい

私と白熊の奇妙で静かな日常から、だんだん「私」の深層に話が及び……。最後の展開はなんだか魂を食われたようで怖くもあり、救われたような気もするし。不思議でそして原点回帰したような気分になりました。私も白熊に会いたい、そして頭のてっぺんをスリスリしてみたいです。(夢は見ているのですが、残念ながら覚えてないンですよ……)このお話大好きです。

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第10話 白熊

もう、最初の行で「あ、私、これ好き」ってなって、読み進めるうちに私の大好物が目白押し。登場人物の白熊が、紳士的でウイットに富んでいて温かさが伝わります。軽妙で粋な音楽のようなストーリーが、ラスト近くで深い音色に転調して思わずハッとして……陳腐な表現ですが、私も主人公と一緒に癒やされました。ところどころにさり気なく置かれた言葉が、優しい色の宝石みたいで、私、この小説大好きです。

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小説情報

奇譚草紙

南ノ三奈乃  minano

執筆状況
連載中
エピソード
11話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
奇譚, 幻想, ファンタジー, 女主人公, 短編
総文字数
28,471文字
公開日
2021年03月22日 13:37
最終更新日
2021年05月09日 23:02
ファンレター数
26