奇譚草紙

[ファンタジー]

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40件のファンレター

奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。

※不定期連載です。

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ファンレター

叙情豊かな美しさを堪能

最新話「声」、拝読しました。年を重ねた女性の心のうちが、叙情豊かにつづられていて、誰かに宛てた手紙(女学生時代の友人とか?)を読んでいるような気持ちになり、どきどきしました。自分語りの小説は、主人公は誰に向けて語っているのか、気になってしまいます^^ 初対面の初々しさがかわいらしく、「あの方」の声が自分の中でずっと響いているというのが、なんとも素敵ですね。お相手に心ひかれている様子が伝わってきました。勝手ながら、落ち着いた低い声を想像して読みました。 新婚で幸せでいっぱいの、まさにその時に別 ... 続きを見る

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深い余韻

うわ~、やっぱり三奈乃さんの作品は美しいですね! はっきりと「説明」された部分はまったくないと言っていいほどなのに、何が起こったのか、主人公がどう感じたのかが克明に伝わってきます。情景もまざまざと目に浮かびます。文学とはこうでなくちゃ、というお手本のような作品だと思いました。 「老いた鼓膜」とあるところから、主人公の年齢や遠く隔たった過去の思い出に浸る様子など、現在の光景も見えるようですね。それが余韻を深めてもいます。 これだけの文字数で多くを感じさせる技術、やっぱりすごいと思いました。尊 ... 続きを見る

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一箇所だけ「あなた」なのが哀しい

えっこれ私がモデル?!と思うことが南ノさんの作品ではたびたびあって、この新作もそうでドキドキしてしまいました。語り手が「老いた」と言っているし「エス」も出てくるから、彼女が相手の男性と過ごしたのは昭和の大戦前なのだろうなと察しはつくけど、けっきょく何がどうなってお別れ(離別それとも死別?)しなくてはならなかったのかはわからない。「花」と言われている花も何の花かわからない。ただ哀しみだけが伝わってきます。 一貫して「あの方」と呼ばれている愛する人が、一箇所だけ「あなた」になる瞬間がみごとです。ふ ... 続きを見る

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第9話 声

この作品も好きです。粗忽な私は最初、『フレイグランド・オーキッズ!』のスピンオフかな?なんて思ったりして。 この表現が好き、ここも、とあげたらきりが無いのですが、やっぱり一番は「人は時として未来を見る――」主人公が悲しみの予感に涙するところ、「わかる」と感じて心に沁みました。 『声の記憶』のときから、南ノさんは声を描写するのが本当に見事ですよね。作中の“あの方”の声質が文章から浮かび上がって、その声が「さびしい花だね」なんて台詞を言う。(“あの方”の最後の儚さが、源氏物語の夕顔を彷彿とさせる ... 続きを見る

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言葉を味わう

 南ノさんの書かれる文章がとても好きです。文章の流れも、一つ一つの言葉の醸し出す香りも。確かに、絵もうかびますが、同時に言葉を味わいながら読ませていただいていたなあと再認識しました。  このお話も、言葉に寄り添う感情が切々と伝わってきます。少女が、堅いつぼみが開くようにだんだん恋に目覚めていく様子や、それに対する旦那様の心まで。最初は、病気か何かかな……と思っていたのですが「蓄音機」とか「最後の……」「立場の複雑さ」とかを読んではっ、と思い当たりました。そうするとまたこの旦那様の覚悟や深い愛が ... 続きを見る

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表現に衝撃を受けました

 「その仙人じみた超俗の雰囲気のうちに」からの表現に衝撃を受けました。繊細で怜悧な観察眼、というか感覚……読んでいてもヒヤッとしましたが、それは私の初めて体験したヒヤッ、でした。なんか、怖いでもなく、不気味でも無く、得体の知れない不思議な事に遭遇したような。うまく言えませんが文章だけでこんな感覚が味わえることに愕然としました。指を噛む描写も、不気味なのですが美しかったです。  源氏物語は、最初の数頁で撃沈してしまったので、この背景にあるさらなる深みは味わえていませんが、これだけで読んでも独特の ... 続きを見る

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第8話 指

私は鈍くさいので咀嚼するのに時間がかかりました。南ノさんの意図とはずれているかもしれません、これは単なる私の妄想です。 この男性はずるいです。でも得てして意のままにならない異性というのは魅力的です。前半の「ヨットの白い帆に、一瞬鳥の影が映る」暗喩がずっとフックになりました。ずるいから別に好きな人がいても、主人公と同棲を始めてしまう。インテリで俗っぽさを捨てた雰囲気を纏いながらも、自分の価値を確認するために主人公をキープにしてしまうように思えました。“他者から求められている自分”を確認することで ... 続きを見る

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「鰻」と「指」、拝読しました!

「蛇」「鰻」「指」と漢字一文字のタイトルが続き、格好良いですね! 最近のラノベはあらすじが一見して分かる超長いタイトルが主流なので、漢字一文字だけってとても潔く感じます^^ 「鰻」を読んで、すでに失ったものに囚われ続けしまう人の心というのを感じました。それは、「鯉」や「右手」や「蛇」にも共通するテーマだと感じます。それから、「出前を頼む」という言葉、久しぶりに聞きました。コロナ禍の中で、ウーバーイーツが瞬く間に浸透してしまって、宅食(宅配食)という言葉にすっかり置き換わったように思います。「う ... 続きを見る

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凄い! そして男の人が素敵。

酔いました。まさか雨夜の品定めが来るとは。そして前作と違って男の人がとても素敵です。素敵な分、残酷ですね。「君は変わったね」なんて、読んでいる私が死にたくなりました。笑 私も指フェチなので、笑 指を語ったら長いのですが、笑 けっきょく、指が長いとか短いとか太いとか細いとか白いとか黒いとかではなくて、その指と自分とのかかわりなのだと今気づきました。ようするに、食べられたがっている指と、そうでない指があると。 この「指」はある別の単語にも置き換えられるところがひじょうにヤバいですね。笑笑 ... 続きを見る

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品格ある「嫉妬」

指食い女って、激しい嫉妬心の持ち主というイメージでおりましたが、この作品の主人公の端正なこと! 三奈乃さんの格調高い文章の賜物ですね。 だけどその上品さの裏に、やっぱり彼女なりの荒々しさが見え隠れしているようで……その象徴が「指」なんですよね。食いちぎることまではできず、夢の中だけ。それだけに不満は睡眠障害へとつながってしまう。このエネルギー、今にも爆発しそうで、読んでいて怖かったです^^。 今回も完成度の高い作品を堪能させて頂きました!

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小説情報

奇譚草紙

南ノ三奈乃  minano

執筆状況
連載中
エピソード
14話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
奇譚, 恋愛, ファンタジー, 女主人公, 短編, 掌編, 昭和, 中国, 台湾, 百合
総文字数
38,624文字
公開日
2021年03月22日 13:37
最終更新日
2021年10月09日 11:14
ファンレター数
40