奇譚草紙
奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。
※不定期連載です。
ファンレター
こちらのお話、解釈は読者に委ねられていて、それについてはきっと言及しないほうがいいのですよね……と思いつつ。 果たされない約束、切ないですね……。 閨蜜という言葉、いいですね。 人生の重要な季節を、同じ部屋で共に密に過ごしたルームメイト……そんな親密さと懐かしさを連想させられます。いいな……。
南ノさんの流れるような文章を追っていくと、鮮やかな映像が浮かんで。 そして切なさにキュンとしました。こういうのって「あるある」ですよね(涙)。 以前noteで拝読して「素敵……」とうっとりしまして、今回2度目に拝読したときはラストが印象に残りました。 現実を、時間を、トリップするような……浮遊感のある謎めいた余韻。 それから私は、南ノさんが描かれる女性同士の友情が「好き」と、確信するに至りました。
うわ〜! このお話も素晴らしいですね^^ 危うく未来を奪われそうになる、恐ろしい体験談。だけど主人公は妖かしとの恋を、必ずしも嫌がっているわけではなくて…… 不気味さはずっとつきまとうのに、そこはかとなくロマンチック。ドキドキしながら、のめり込むように読みました。 クチヨセのお面ばあちゃんがまた強烈に印象に残りました(笑)! このキャラクター作りもいいですね。
あっと驚く、ラスト一行でのどんでん返し。三奈乃さんには珍しいスタイルでは? 巧みに伏線が張られていて、またそれが人間の記憶の不思議さ(『きことわ』とも通じる?)とも結びついていて。うーん、すごい。またもうなってしまいました(笑)。 王子様は嫌い(人魚姫のアンチテーゼ?)。人魚の肉は不老不死の薬ではない。一つ一つのエピソードが全部重なってくるのが見事です。 すごく素敵なお話でした!