奇譚草紙

[ファンタジー]

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44件のファンレター

奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。

※不定期連載です。

ファンレター

麦わら帽子が飛んでいく!

これ、本当に「フレイグラント・オーキッズ!」の世界ですね! 戦前のあの時代に独特の幻想的、耽美的な空気感、そして時空を超えるというSF的な味付けがなされているところが何ともステキです。いつもながら三奈乃さんの美しい文章に、うっとりさせられました。 「何かの力によって〈書かされた〉に過ぎない」の一文には、このサイトの利用者の多くがはっとさせられるんじゃないでしょうか。確かに創作ってそんな感覚がありますよね。だからこそ別世界に連れていかれそうな、この不気味なラストにぞ~っとさせられます(笑)。 ... 続きを見る

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第10話、第11話、第12話

最新話まで拝読しました。第10話「なにそれ」は、結末が思いがけず、驚かされました! 読み返して、王子タイプの男性が苦手、という伏線に納得です。『檸檬』が初恋と言う、文学少女のツキノちゃんのキャラクターも素敵です^^ わたしの身近では、戦前~戦後の日本文学を愛読しているタイプの文学少女(文学青年も)はいなかったので、新鮮に感じます。読書会でも、どちらかと言えば海外文学が好きというメンバーが多いです。わたしが接する、日本文学にお詳しいかたで、真っ先に思い浮かぶのは南ノさんです^^ ツキノちゃんのよう ... 続きを見る

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麦わら帽子 一、二、三

(二)を読み出したとき、「あれ?」と思いながらも、運命のような鮮やかな出会いと、惹かれ合っていく2人にグイグイ引き込まれて。 すごい、この作品、まるで入れ子のような構造になっている。場所〈過去〉の記憶が主人公に憑依・同化して、作品を生む。その作品はほのかに南ノさんの『フレイグラント・オーキッズ!』にリンクしているようで。だから南ノさんの読者は、とても楽しめる構造になっていますよね。そして私はそこはかとなく『フレイグラント・オーキッズ!』で知った三原山女学生投身事件を思い出してしまいました。 ... 続きを見る

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浪漫チック!

 素敵です~~。ただただ繊細で、幻想的な描写にうっとり。美女が二人、湯殿で戯れ合うシーンは児戯のようであり、そしてとってもとっても官能的でありました。表現には隠喩さえないのに、極めて透明感のある美しくなまめかしいシーンが目に浮かびます。引用されている詩も場面にぴったりで、作品世界に叙情を添えてくれていました。  馬上の麗人の描写も、この上なくカッコいい。そして、主人公が過去と邂逅するシーンへの滑らかな移行が、ほんとに凄いです。何の違和感もなかった。そして、途中から、え? え? これは……と思い ... 続きを見る

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素敵です!

うわ〜! このお話も素晴らしいですね^^ 危うく未来を奪われそうになる、恐ろしい体験談。だけど主人公は妖かしとの恋を、必ずしも嫌がっているわけではなくて…… 不気味さはずっとつきまとうのに、そこはかとなくロマンチック。ドキドキしながら、のめり込むように読みました。 クチヨセのお面ばあちゃんがまた強烈に印象に残りました(笑)! このキャラクター作りもいいですね。

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第11話 飴玉(一)(二)

わあ、これも好き、このお話もいい~(語彙力とは^^;)昭和テイストなので回顧録的なのかなと読み出したら、いやいやそれだけじゃない、なんと贅沢な仕掛け! 文章が躍動的でテンポよく、ストレス無しで情景が立ち上がる。とても気持ちいい。そしてあやかし?パラレル?鮮やかな場面転換に驚かされる。ほんの束の間の出来事が少女に未来の記憶として去来する。少女が見た、侘しいけど不幸でもない生活というのが、とてもしみじみ胸に迫って……。 南ノさんの作品には、いつも心地よい「切なさ」のようなものを私は感じて好きなの ... 続きを見る

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怖いけど、幻想的

 戸外から近所の夕ご飯を作る匂いが漂ってきそうな、ご近所と近しい昭和の生活が目に浮かびました。なんだか懐かしくなるような文章に引き込まれ、戸を開けてしまった少女の後悔にシンクロした気持ちに。そして、内職をしている現在の状況を徐々に思い出している彼女、夢の中ではあり得ない状況を疑いもなく受け入れる自分を思い出し、納得できました。  お面ばあさんが巧者で良かった。少女の心にトラウマと共に、残されたのは……。ちょっと危険な恋? 選ばなかった世界への憧憬?  読後感が、通りいっぺんではなく、不思議な ... 続きを見る

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冒頭から面白い

 ワカメを頭に被った彼とぼーぜんとしている彼女。冒頭から笑ってしまいました。  実は私も「純文学」への初恋は小学生の時に読んだ(読まされた)「檸檬」なのです。繊細で儚げな作者を想像し、子供心にうっとり……してました! つい今さっきまで(笑)。ツキノちゃんの気持ちが痛いほどわかります。ネットで見比べた二人のお顔を見て、確かに似てる~~~と大笑いしました。  そして、びっくりのオチ。いや、幸せならば良いのです。ハードルは高い方が燃えるもの、頑張れ~と声援を送りたいです。  軽妙で面白かったです ... 続きを見る

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第10話『なにそれ』

とても楽しかったです! これから読まれる方には先入観無し、まっさらで読んで欲しいので、詳しくは書けないことが歯がゆい~(笑) いろんな素材が散りばめられていて、それが南ノさんの手にかかると、ふんわり見事にまとまって面白いテイストに。ひょっとして友達は南ノさんの分身? そして“タイプの男性”の話には「わかる……」激しく同意。 狐につままれたような感覚が可笑しくて心地よく、後味の良いお話しでした。 (『三奈乃の読書日記』も南ノさんガイドがきめ細やかで圧が無く、着眼点が目から鱗です、とても勉強に ... 続きを見る

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驚きの結末!

あっと驚く、ラスト一行でのどんでん返し。三奈乃さんには珍しいスタイルでは? 巧みに伏線が張られていて、またそれが人間の記憶の不思議さ(『きことわ』とも通じる?)とも結びついていて。うーん、すごい。またもうなってしまいました(笑)。 王子様は嫌い(人魚姫のアンチテーゼ?)。人魚の肉は不老不死の薬ではない。一つ一つのエピソードが全部重なってくるのが見事です。 すごく素敵なお話でした!

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叙情豊かな美しさを堪能

最新話「声」、拝読しました。年を重ねた女性の心のうちが、叙情豊かにつづられていて、誰かに宛てた手紙(女学生時代の友人とか?)を読んでいるような気持ちになり、どきどきしました。自分語りの小説は、主人公は誰に向けて語っているのか、気になってしまいます^^ 初対面の初々しさがかわいらしく、「あの方」の声が自分の中でずっと響いているというのが、なんとも素敵ですね。お相手に心ひかれている様子が伝わってきました。勝手ながら、落ち着いた低い声を想像して読みました。 新婚で幸せでいっぱいの、まさにその時に別 ... 続きを見る

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深い余韻

うわ~、やっぱり三奈乃さんの作品は美しいですね! はっきりと「説明」された部分はまったくないと言っていいほどなのに、何が起こったのか、主人公がどう感じたのかが克明に伝わってきます。情景もまざまざと目に浮かびます。文学とはこうでなくちゃ、というお手本のような作品だと思いました。 「老いた鼓膜」とあるところから、主人公の年齢や遠く隔たった過去の思い出に浸る様子など、現在の光景も見えるようですね。それが余韻を深めてもいます。 これだけの文字数で多くを感じさせる技術、やっぱりすごいと思いました。尊 ... 続きを見る

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第9話 声

この作品も好きです。粗忽な私は最初、『フレイグランド・オーキッズ!』のスピンオフかな?なんて思ったりして。 この表現が好き、ここも、とあげたらきりが無いのですが、やっぱり一番は「人は時として未来を見る――」主人公が悲しみの予感に涙するところ、「わかる」と感じて心に沁みました。 『声の記憶』のときから、南ノさんは声を描写するのが本当に見事ですよね。作中の“あの方”の声質が文章から浮かび上がって、その声が「さびしい花だね」なんて台詞を言う。(“あの方”の最後の儚さが、源氏物語の夕顔を彷彿とさせる ... 続きを見る

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言葉を味わう

 南ノさんの書かれる文章がとても好きです。文章の流れも、一つ一つの言葉の醸し出す香りも。確かに、絵もうかびますが、同時に言葉を味わいながら読ませていただいていたなあと再認識しました。  このお話も、言葉に寄り添う感情が切々と伝わってきます。少女が、堅いつぼみが開くようにだんだん恋に目覚めていく様子や、それに対する旦那様の心まで。最初は、病気か何かかな……と思っていたのですが「蓄音機」とか「最後の……」「立場の複雑さ」とかを読んではっ、と思い当たりました。そうするとまたこの旦那様の覚悟や深い愛が ... 続きを見る

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表現に衝撃を受けました

 「その仙人じみた超俗の雰囲気のうちに」からの表現に衝撃を受けました。繊細で怜悧な観察眼、というか感覚……読んでいてもヒヤッとしましたが、それは私の初めて体験したヒヤッ、でした。なんか、怖いでもなく、不気味でも無く、得体の知れない不思議な事に遭遇したような。うまく言えませんが文章だけでこんな感覚が味わえることに愕然としました。指を噛む描写も、不気味なのですが美しかったです。  源氏物語は、最初の数頁で撃沈してしまったので、この背景にあるさらなる深みは味わえていませんが、これだけで読んでも独特の ... 続きを見る

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第8話 指

私は鈍くさいので咀嚼するのに時間がかかりました。南ノさんの意図とはずれているかもしれません、これは単なる私の妄想です。 この男性はずるいです。でも得てして意のままにならない異性というのは魅力的です。前半の「ヨットの白い帆に、一瞬鳥の影が映る」暗喩がずっとフックになりました。ずるいから別に好きな人がいても、主人公と同棲を始めてしまう。インテリで俗っぽさを捨てた雰囲気を纏いながらも、自分の価値を確認するために主人公をキープにしてしまうように思えました。“他者から求められている自分”を確認することで ... 続きを見る

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「鰻」と「指」、拝読しました!

「蛇」「鰻」「指」と漢字一文字のタイトルが続き、格好良いですね! 最近のラノベはあらすじが一見して分かる超長いタイトルが主流なので、漢字一文字だけってとても潔く感じます^^ 「鰻」を読んで、すでに失ったものに囚われ続けしまう人の心というのを感じました。それは、「鯉」や「右手」や「蛇」にも共通するテーマだと感じます。それから、「出前を頼む」という言葉、久しぶりに聞きました。コロナ禍の中で、ウーバーイーツが瞬く間に浸透してしまって、宅食(宅配食)という言葉にすっかり置き換わったように思います。「う ... 続きを見る

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品格ある「嫉妬」

指食い女って、激しい嫉妬心の持ち主というイメージでおりましたが、この作品の主人公の端正なこと! 三奈乃さんの格調高い文章の賜物ですね。 だけどその上品さの裏に、やっぱり彼女なりの荒々しさが見え隠れしているようで……その象徴が「指」なんですよね。食いちぎることまではできず、夢の中だけ。それだけに不満は睡眠障害へとつながってしまう。このエネルギー、今にも爆発しそうで、読んでいて怖かったです^^。 今回も完成度の高い作品を堪能させて頂きました!

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すくい上げる技術

本人もはっきりと自覚できない程度の、かすかな不快感。これをすかさずすくい上げる三奈乃さんの技術に脱帽です! 女の業を平気で野放しにする妹、鰻の脂っこさに重ね合わせる性欲……。主人公は過去のわだかまりを引きずるタイプだし、かなり愛情にも飢えていると感じますが、そんな自分を透徹した目で見ているようなところもありますね。 ラスト二行では、主人公が変わろうとしているのを感じます。父親との確執を乗り越えられたら、この人はまったく新しい恋人にも出会えるし、鰻もおいしく食べられるんでしょう。だけど、そこま ... 続きを見る

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圧倒されました

 多分ここに載せられた直後に読んでいたのですが、余りにも圧倒されて感想が書けませんでした。  最初の妹と父との描写は目の前で繰り広げられているようで、不快な気分で一杯になりました。そしてどことなく心に溝があるような父との関係、心が通じていたと(多分彼女は)信頼していた母の混迷に裏切られるような感じに至っては、殺意に近いような憎悪がわき上がってきます。ああ、自分にこんな強い憎悪の感情があったんだとちょっとびっくりしました。文章で惹起されるものってすごいんだなあと再認識。  彼女は救いを見つけた ... 続きを見る

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