奇譚草紙

[ファンタジー]

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50件のファンレター

奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。

※不定期連載です。

ファンレター

「鯉」を読んで

三奈乃さん、初めまして。第一話「鯉」から感銘を受けました。発想力豊かな三奈乃さんを尊敬します。素晴らしい作品でした。

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『白熊』

三奈乃様 大馬鹿者の私にやさしいお言葉をありがとうございます。三奈乃さんを私が励ますなんてとんでもないの極致です。三奈乃さんを尊敬しています。文章だけでなく、大きな方だなあと……。 『白熊』YouTubeのリンクとNOVEL DAYSとnoteを読ませていただきました。 三奈乃さんと出会わせていただいたNOVEL DAYSにファンレターを書かせていただきます。 静かな余韻に浸っています。 貝の内側の色が浮かびました。真珠の膜のようなそんな色の靄が広がって、その濃い靄に包まれたよ ... 続きを見る

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バリエーション豊か

三奈乃さん、こんにちは(^^) 今になって読み進めた最新3話。どれも面白かったです! 13話、ハロウィンの魔法の中に現れた侍の佇まいがいいですね。喧騒と彼の端正さとのギャップが効いていました。 14 話、透明感のある切なさ。コスモス畑の風を感じる作品でした。 そして15話。発想が普通じゃないこの「僕」とはどういう人物なんだろうと思っていたら……このお話の舞台が普通じゃなかった(笑)! こういうどんでん返しもあるんですね。 どれもハイレベルな作品で、さすが三奈乃さん、と思わずにはいられま ... 続きを見る

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14話 約束を果たせなかった側も、果たされなかった側も、どちらも悲しい……。

こちらのお話、解釈は読者に委ねられていて、それについてはきっと言及しないほうがいいのですよね……と思いつつ。 果たされない約束、切ないですね……。 閨蜜という言葉、いいですね。 人生の重要な季節を、同じ部屋で共に密に過ごしたルームメイト……そんな親密さと懐かしさを連想させられます。いいな……。

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奇譚草紙、とても楽しく拝読しました!

南ノさん こんばんは。 奇譚草紙第一話、とても楽しく拝読しました。 相変わらず美しく、かつ深みのある文章で、 しかも水のようにさらさら流れるうようで、 読んでいて心地よかったです。 「人間がある日突然鯉になってしまう」という設定でありながら、 単なる耽美的な幻想小説に終わらず、リアリティを感じさせる作品になっているのは、 さすがの南ノさんのご手腕です! 「家賃」「労災」「横領疑惑」などの現実と、それに伴う心理的な圧迫感。 そうしたことをも丁寧に描かれていら ... 続きを見る

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第14話 コスモスの約束

南ノさんの流れるような文章を追っていくと、鮮やかな映像が浮かんで。 そして切なさにキュンとしました。こういうのって「あるある」ですよね(涙)。 以前noteで拝読して「素敵……」とうっとりしまして、今回2度目に拝読したときはラストが印象に残りました。 現実を、時間を、トリップするような……浮遊感のある謎めいた余韻。 それから私は、南ノさんが描かれる女性同士の友情が「好き」と、確信するに至りました。

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麦わら帽子が飛んでいく!

これ、本当に「フレイグラント・オーキッズ!」の世界ですね! 戦前のあの時代に独特の幻想的、耽美的な空気感、そして時空を超えるというSF的な味付けがなされているところが何ともステキです。いつもながら三奈乃さんの美しい文章に、うっとりさせられました。 「何かの力によって〈書かされた〉に過ぎない」の一文には、このサイトの利用者の多くがはっとさせられるんじゃないでしょうか。確かに創作ってそんな感覚がありますよね。だからこそ別世界に連れていかれそうな、この不気味なラストにぞ~っとさせられます(笑)。 ... 続きを見る

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第10話、第11話、第12話

最新話まで拝読しました。第10話「なにそれ」は、結末が思いがけず、驚かされました! 読み返して、王子タイプの男性が苦手、という伏線に納得です。『檸檬』が初恋と言う、文学少女のツキノちゃんのキャラクターも素敵です^^ わたしの身近では、戦前~戦後の日本文学を愛読しているタイプの文学少女(文学青年も)はいなかったので、新鮮に感じます。読書会でも、どちらかと言えば海外文学が好きというメンバーが多いです。わたしが接する、日本文学にお詳しいかたで、真っ先に思い浮かぶのは南ノさんです^^ ツキノちゃんのよう ... 続きを見る

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麦わら帽子 一、二、三

(二)を読み出したとき、「あれ?」と思いながらも、運命のような鮮やかな出会いと、惹かれ合っていく2人にグイグイ引き込まれて。 すごい、この作品、まるで入れ子のような構造になっている。場所〈過去〉の記憶が主人公に憑依・同化して、作品を生む。その作品はほのかに南ノさんの『フレイグラント・オーキッズ!』にリンクしているようで。だから南ノさんの読者は、とても楽しめる構造になっていますよね。そして私はそこはかとなく『フレイグラント・オーキッズ!』で知った三原山女学生投身事件を思い出してしまいました。 ... 続きを見る

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浪漫チック!

 素敵です~~。ただただ繊細で、幻想的な描写にうっとり。美女が二人、湯殿で戯れ合うシーンは児戯のようであり、そしてとってもとっても官能的でありました。表現には隠喩さえないのに、極めて透明感のある美しくなまめかしいシーンが目に浮かびます。引用されている詩も場面にぴったりで、作品世界に叙情を添えてくれていました。  馬上の麗人の描写も、この上なくカッコいい。そして、主人公が過去と邂逅するシーンへの滑らかな移行が、ほんとに凄いです。何の違和感もなかった。そして、途中から、え? え? これは……と思い ... 続きを見る

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素敵です!

うわ〜! このお話も素晴らしいですね^^ 危うく未来を奪われそうになる、恐ろしい体験談。だけど主人公は妖かしとの恋を、必ずしも嫌がっているわけではなくて…… 不気味さはずっとつきまとうのに、そこはかとなくロマンチック。ドキドキしながら、のめり込むように読みました。 クチヨセのお面ばあちゃんがまた強烈に印象に残りました(笑)! このキャラクター作りもいいですね。

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第11話 飴玉(一)(二)

わあ、これも好き、このお話もいい~(語彙力とは^^;)昭和テイストなので回顧録的なのかなと読み出したら、いやいやそれだけじゃない、なんと贅沢な仕掛け! 文章が躍動的でテンポよく、ストレス無しで情景が立ち上がる。とても気持ちいい。そしてあやかし?パラレル?鮮やかな場面転換に驚かされる。ほんの束の間の出来事が少女に未来の記憶として去来する。少女が見た、侘しいけど不幸でもない生活というのが、とてもしみじみ胸に迫って……。 南ノさんの作品には、いつも心地よい「切なさ」のようなものを私は感じて好きなの ... 続きを見る

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怖いけど、幻想的

 戸外から近所の夕ご飯を作る匂いが漂ってきそうな、ご近所と近しい昭和の生活が目に浮かびました。なんだか懐かしくなるような文章に引き込まれ、戸を開けてしまった少女の後悔にシンクロした気持ちに。そして、内職をしている現在の状況を徐々に思い出している彼女、夢の中ではあり得ない状況を疑いもなく受け入れる自分を思い出し、納得できました。  お面ばあさんが巧者で良かった。少女の心にトラウマと共に、残されたのは……。ちょっと危険な恋? 選ばなかった世界への憧憬?  読後感が、通りいっぺんではなく、不思議な ... 続きを見る

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冒頭から面白い

 ワカメを頭に被った彼とぼーぜんとしている彼女。冒頭から笑ってしまいました。  実は私も「純文学」への初恋は小学生の時に読んだ(読まされた)「檸檬」なのです。繊細で儚げな作者を想像し、子供心にうっとり……してました! つい今さっきまで(笑)。ツキノちゃんの気持ちが痛いほどわかります。ネットで見比べた二人のお顔を見て、確かに似てる~~~と大笑いしました。  そして、びっくりのオチ。いや、幸せならば良いのです。ハードルは高い方が燃えるもの、頑張れ~と声援を送りたいです。  軽妙で面白かったです ... 続きを見る

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第10話『なにそれ』

とても楽しかったです! これから読まれる方には先入観無し、まっさらで読んで欲しいので、詳しくは書けないことが歯がゆい~(笑) いろんな素材が散りばめられていて、それが南ノさんの手にかかると、ふんわり見事にまとまって面白いテイストに。ひょっとして友達は南ノさんの分身? そして“タイプの男性”の話には「わかる……」激しく同意。 狐につままれたような感覚が可笑しくて心地よく、後味の良いお話しでした。 (『三奈乃の読書日記』も南ノさんガイドがきめ細やかで圧が無く、着眼点が目から鱗です、とても勉強に ... 続きを見る

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驚きの結末!

あっと驚く、ラスト一行でのどんでん返し。三奈乃さんには珍しいスタイルでは? 巧みに伏線が張られていて、またそれが人間の記憶の不思議さ(『きことわ』とも通じる?)とも結びついていて。うーん、すごい。またもうなってしまいました(笑)。 王子様は嫌い(人魚姫のアンチテーゼ?)。人魚の肉は不老不死の薬ではない。一つ一つのエピソードが全部重なってくるのが見事です。 すごく素敵なお話でした!

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叙情豊かな美しさを堪能

最新話「声」、拝読しました。年を重ねた女性の心のうちが、叙情豊かにつづられていて、誰かに宛てた手紙(女学生時代の友人とか?)を読んでいるような気持ちになり、どきどきしました。自分語りの小説は、主人公は誰に向けて語っているのか、気になってしまいます^^ 初対面の初々しさがかわいらしく、「あの方」の声が自分の中でずっと響いているというのが、なんとも素敵ですね。お相手に心ひかれている様子が伝わってきました。勝手ながら、落ち着いた低い声を想像して読みました。 新婚で幸せでいっぱいの、まさにその時に別 ... 続きを見る

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深い余韻

うわ~、やっぱり三奈乃さんの作品は美しいですね! はっきりと「説明」された部分はまったくないと言っていいほどなのに、何が起こったのか、主人公がどう感じたのかが克明に伝わってきます。情景もまざまざと目に浮かびます。文学とはこうでなくちゃ、というお手本のような作品だと思いました。 「老いた鼓膜」とあるところから、主人公の年齢や遠く隔たった過去の思い出に浸る様子など、現在の光景も見えるようですね。それが余韻を深めてもいます。 これだけの文字数で多くを感じさせる技術、やっぱりすごいと思いました。尊 ... 続きを見る

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第9話 声

この作品も好きです。粗忽な私は最初、『フレイグランド・オーキッズ!』のスピンオフかな?なんて思ったりして。 この表現が好き、ここも、とあげたらきりが無いのですが、やっぱり一番は「人は時として未来を見る――」主人公が悲しみの予感に涙するところ、「わかる」と感じて心に沁みました。 『声の記憶』のときから、南ノさんは声を描写するのが本当に見事ですよね。作中の“あの方”の声質が文章から浮かび上がって、その声が「さびしい花だね」なんて台詞を言う。(“あの方”の最後の儚さが、源氏物語の夕顔を彷彿とさせる ... 続きを見る

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言葉を味わう

 南ノさんの書かれる文章がとても好きです。文章の流れも、一つ一つの言葉の醸し出す香りも。確かに、絵もうかびますが、同時に言葉を味わいながら読ませていただいていたなあと再認識しました。  このお話も、言葉に寄り添う感情が切々と伝わってきます。少女が、堅いつぼみが開くようにだんだん恋に目覚めていく様子や、それに対する旦那様の心まで。最初は、病気か何かかな……と思っていたのですが「蓄音機」とか「最後の……」「立場の複雑さ」とかを読んではっ、と思い当たりました。そうするとまたこの旦那様の覚悟や深い愛が ... 続きを見る

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