奇譚草紙

[ファンタジー]

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50件のファンレター

奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。

※不定期連載です。

ファンレター

言葉を味わう

 南ノさんの書かれる文章がとても好きです。文章の流れも、一つ一つの言葉の醸し出す香りも。確かに、絵もうかびますが、同時に言葉を味わいながら読ませていただいていたなあと再認識しました。
 このお話も、言葉に寄り添う感情が切々と伝わってきます。少女が、堅いつぼみが開くようにだんだん恋に目覚めていく様子や、それに対する旦那様の心まで。最初は、病気か何かかな……と思っていたのですが「蓄音機」とか「最後の……」「立場の複雑さ」とかを読んではっ、と思い当たりました。そうするとまたこの旦那様の覚悟や深い愛が文章のそこからあふれ出てきて……。大切に、この方の将来も考えて、大切にされたんですね。
 静謐な文章の中に、二人の純愛が深く熱く感じられました。言葉、ってやっぱりすごいですね。

返信(1)

不二原さん、ご丁寧に読んで下さって本当にありがとうございます!
このシリーズは掌編集ということで、例外もありますが、大体3000字くらいを一つの単位に考えております。ですから、どうしても断片的なものをちりばめて、あとは読んで下さる方に想像していただく、というような書き方になってしまいます。その点、不二原さんのように読んで下さる方がいらっしゃるのは、本当にしみじみと身に染みてありがたいです。心から感謝致します!(*^^*)
また、文章についての過分なお褒めのお言葉の数々、恐縮しきりです…(汗)
作中の人物だけでなく、文章というのも、読んで下さる方と合うか合わないか、というのがけっこう大きな要素である気がします。不二原さんに、「文章が好き」と言っていただけることが、とっても嬉しいです!私も不二原さんの文章がとても好きです。不二原さんの文章を読んでいると、いつもなんだか元気になれるんです。読者を元気にさせられるって、本当にすばらしい文章だと思います!(^^)/