奇譚草紙

[ファンタジー]

176

32,559

50件のファンレター

奇譚――奇妙な味の短篇、あるいは変てこな短い物語を、ほろほろと書いてみようと思います。

※不定期連載です。

ファンレター

不思議でカッコいい!

 読んでいて胸がスカッとしました。時折挟まれる異国の言葉が、ぱしっとキレのいいリズムとなって、視線をストーリーの先に誘います。義侠心に富んだまっすぐな少女ゆえ、不思議が訪れたのかも。

返信(1)

河神一、二

いつも思うのですが、南ノさんの場合、「頭で考えて書いた」というより、実際にその“どこか他の世界”を“観て”執筆されているような感覚がするのです。(また訳のわからないことを言いだしたと思わないでくださいっ(^^;))今回の中華奇譚、盛り込まれている中国語によってイメージが膨らみ、私はとても面白かった。ええ、もう、色々と興味深く読みました。河神は、主人公の傷ついた魂が作り出した救いなのか?実在するのか?正体は?と煙にまかれて、小説が終わった後も不可思議な感慨が湧き起こり、見事なファンタジーだと思いま ... 続きを見る

返信(1)

あやしく浪漫チック

娘さん二人の名前がとても雅です。そして二人の関係が壮絶なまでに美しくて浪漫チック。文章から想起される光景には単なる綺麗ではなくて、熱を帯びたあやしさを感じます。問題が解けずに顔を染める姿など、ゾクゾクしました。うっとりです。

返信(1)

ぬばたまの一、二、三

田舎の本家を頂点とする封建的ヒエラルキーの内部で、くるくる反転する支配と被支配。思わず共感してしまう『奇妙な心理の動き』。“事件”ですら耽美的。(私の勝手な妄想かもしれませんが)私は小説のそこかしこで作者の断片みたいなものを感じました。それくらい幻想的なのに肉薄するような小説でした。読み終えてまた(一)に立ち返ると、時間経過の奥行きが見事で。いつもですけど上手く言えない。とにかく通して読んでみてくださいと言うしかない。

返信(1)

不思議な読後感です

 まるで白昼に夢を見ているかのような語り口に引きずり込まれ、その柔らかな幻想を破るように生々しい現実が垣間見え……そして今の彼の童子のようなかわいさに思わず微笑み(苦笑し)ました。彼も辛かったのでしょうか、そしてすべてを知りながら抱擁するかのように会いに来てやる「私」に深い、どうしようもない母性を感じます。今の二人が一番幸せなのでしょうか。不思議な、そして胸にくさびが入るような読後感でした。

返信(1)

なかなか。

なかなか読み手に考えさせる作品ですね。その気味悪さがなんとも心地良いです。

返信(1)

これ、面白かった!

私もこの男性は死亡しているという風に読みました。とにかく「雰囲気」がビシビシと伝わってきて、すごく面白かったです! うちの息子は変わり者で、暗渠マニアでもあります。なので親子で地面の下に埋まった川の流れを探索したり、その続きで池のある公園に行ったりすることもしばしば……そんな日常を、よりリアルに感じさせてくれる文章でした。次に池の鯉を見たら、不思議な世界に迷い込んじゃいそうです(笑)。

返信(1)

ゾクッとしました

鯉になった、ととつぜん始まるので、カフカの『変身』のような作品かと思うと、込められている感情がまったく違いました。読んでいてゾクッとさせられ、素晴らしかったです! 鯉になった後の方が、相手の男性に好感を持っているところに、この女性の悲しさを感じます。鯉になったと思っている(思い込んでいる)のは彼女だけで、実際にはこの男性はすでに死亡しているのでは…と感じました。部屋の中に、日毎になまぐさい匂い強くなって、という記述があるので、ご遺体は部屋の中にあるのかも…と想像してしまいました。楽しませていただ ... 続きを見る

返信(1)

この小説も好きです

夢のような不思議な味わいの小説なのですが、読んでいて、ああ、わかる、その感覚わかる、と(おこがましくも)何度も感嘆のため息。隠喩を謎解きしたくなりそうだけど、謎を謎のまま楽しむのも贅沢な味わいというか、私は読んでいてとても快感でした。ゾクゾクする箇所がいくつもありまして……南ノさんの引き出し、凄いです。本当に文章が美しいのです、怖いくらいに。また更新を待つ楽しみが増えました。

返信(1)

”悲しみを聴く石”のようなさっぱりとした文体

アティーク・ラヒーミー著『悲しみを聴く石』(原題は『サンゲ・サブール』)と重なるような簡潔な文体と、さっぱりとした心理描写で、読後感も良いです。

返信(1)