第60話

文字数 123文字

下を向いて歩いていると
縁石のそばに10円玉となぜか
分厚いカツレツが落ちていた
たったいま自分が落としたことにして
3秒ルールを適用
したかった

きつね色したサクサクの衣
その端っこにこびりついていた
嗅いでもいないソースの匂いが
いつまでも鼻腔から
離れなかった



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