第10話

文字数 116文字

‪糸くずのようなものが
ゆっくりと流れていった

それは地崩れにより
露わになった断層の如く
ある日突然
視界のなかに‬現われ

へばりついたまま‪
消えることはないようだった

頬なぶる氷の風に
真冬のマチエールを感じながら
緑道を歩く

ともに歩む人はいない
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